タイの伝統発酵食品データベース

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タイの伝統発酵食品データベースについて

タイでは古くから多様な発酵食品が生産され、地域に暮らす人々にとって大切な食料資源となってきました。発酵によって食品の保存期間を長くすることができると同時に、原料にはない味わいや食感を付け加えることもできます。発酵は、食料の保存技術の一つであると同時に高度な加工技術でもあるといえるでしょう。

 タイは、中国やインドをはじめ周辺の地域の文化を広く受け入れてきた土地であり、発酵食品もそれぞれの国の特徴が受け継がれています。我が国の食品と原料や作り方が共通しているものもあります。また、発酵食品の製造方法は、昔の人々が経験と勘によって作り上げてきたもので、現代の科学でもわからないことがたくさんあります。伝統的な発酵食品を研究することにより、発酵に関わる微生物、おいしさや健康維持などに関係する成分などが明らかとなり、いままでに知られていない役に立つ発見につながる可能性がおおいにあります。

 JIRCASでは、2011年度から研究プロジェクト「アジア地域食料資源の高度利用」を開始し、アジアの共同研究機関とともに、在来の農林水畜産物や伝統加工食品のことを研究しています。また、共同研究機関をはじめとして各国のさまざまな分野のみなさんと地域食料資源のことを情報共有し、共同で研究開発を行うための「研究ネットワーク」をつくりました。

 ここでJIRCASが提供するデータベースは、タイのカセサート大学食品研究所がまとめたデータ(The traditional fermented foods of Thailand, 1995)をもとに、タイのいろいろな発酵食品を水産物、畜産物、果物、野菜、米、大豆など原料ごとに分類し、解説と写真、作り方を1ページに紹介したものです。

  なお、データベースについてお気付きの点等がございましたら、お手数ですがお問い合わせフォームにて担当者までご連絡下さい