情報

戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化

今日、グローバル・フードシステムは、気候変動や感染症といった地球規模の危機にさらされています。また、国際的に取引される農産物の需要・供給の不均衡が、グローバル・フードシステムを通じて瞬時に波及し、国・地域の経済パフォーマンスに影響を与え、社会格差の拡大をもたらす時代に突入しています。さらに今後開発途上国を中心に予測される人口増や都市化による食料消費の質・量的変化の加速は、食料供給・流通・需要の全段階に影響を及ぼし、食料栄養安全保障に不確実性をもたらすと考えられます。

政策・戦略策定者にとり、グローバルなアジェンダ・セッティングの場に参画していくためには、グローバル・フードシステムに関わる現状分析・将来動向についての最新の知見や科学に基づく戦略的議論について、体系的に整理された情報へのアクセスが不可欠です。また、研究者にとっても、地球規模課題解決のための研究課題を見極める上で、世界の科学技術ニーズに関する情報を常に更新する必要性が高まっています。

本プログラムでは、複雑化・多様化する開発途上地域の農林水産業と地球規模の食料システムに係る課題や開発ニーズに関する情報を多角的に収集・分析し、国内外に広く情報を発信し、オピニオン・リーダーとして、科学的知見に基づき地球規模課題の解決策について情報発信していくことを目指します。

そのため、以下の取り組みを行います。

 

関連する研究プロジェクト

関連するJIRCASの動き

OECD-FAO 農業アウトルック報告書 出版記念イベントを開催

7月14日(水)、FAO駐日連絡事務所主催、国際農研の協力により、ウェビナー形式で、OECD-FAO 農業アウトルック報告書 出版記念イベントをオンライン開催いたしました。日本のみならず、ドイツ、アメリカなど16か国から、250名以上の視聴者の方々に当日ご聴講いただきました。イベントの様子を、JIRCAS のYoutubeチャネルにて公表いたしました。

国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所との連携強化に関する意見交換

令和3年4月16日、国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所の日比絵里子所長と三次啓都シニアアドバイザーが国際農研を来訪され、小山理事長・岩永顧問ら幹部と連携分野について意見交換を行いました。

関連するイベント・シンポジウム

イベント
開催日

OECD-FAO農業アウトルック報告書 出版記念イベント

場所
オンライン、ライブ配信

現地の動き

  • Pick Up

    351. 戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化〜情報プログラム

    今日、グローバル・フードシステムは、気候変動や感染症といった地球規模の危機にさらされています。また、グローバル・フードシステムは、生物多様性喪失や気候変動の要因の一つであると同時に、飢えと飽食の両方の問題を抱え、世界の全ての人々に対する健康な食事の提供を達成できずにいます。地球・人類双方にとって持続的なシステム構築のために、科学技術イノベーションが必要とされています。「情報プログラム」は、開発途上地域の農林水産業とグローバル・フードシステムに関する情報を多角的に収集・分析し、科学的知見に基づき地球規模課題の解決策について情報発信していくことを目指します。
  • Pick Up

    350. 新たな食料システムの構築を目指す国際農研の取組〜食料プログラム

    国際農研では、新たな食料システムの構築を目指し、生産性・持続性・頑強性向上技術の開発を進める5年間の「食料プログラム」を令和3年4月から開始しました。このプログラムでは、多様化する開発途上地域の食料システムに関わるニーズに対応した技術開発を通じて、対象地域の安定的な食料生産、国際的な食料需給及び食料栄養安全保障に貢献し、生産性の向上と栄養改善を達成することを目的として活動を進めていきます。
  • Pick Up

    349. 気候変動対策技術や資源循環・環境保全技術の開発〜環境プログラム

    私たち国際農研は、熱帯地域の開発途上国の国立農業研究機関等と協力し、気候変動の影響に苦しむ小規模農家が必要とする持続的で環境調和型の技術開発に取り組んでいます。また、日本の科学技術イノベーションの集大成である「みどりの食料システム戦略」がアジアモンスーン地域の取組モデルとなるよう、当該地域の国々との国際共同研究を進めています。
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    348. 地球の窒素循環を改善するトウモロコシ由来の物質の発見

    近代農業は窒素肥料の多量投入により維持されています。その一方で、トウモロコシをはじめとする畑で育てる作物では施肥された窒素肥料の50%以上を利用できず、利用されなかった窒素肥料は農地外へと流出する問題が生じています。このムダの多くは、土壌微生物による「硝化」を原因としています。国際農研では、作物が根から産出する物質の持つBNI(生物的硝化抑制)を活用して、農地からの窒素損失を低減することを目指しています。このたび、研究グループはトウモロコシ根からBNI物質を探索し、1種類の新規高活性物質「ゼアノン」を含む4物質を発見しました。見出した4物質を足掛かりにして、国際農研は新たな農業システム構築を進めていきます。
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    347. 2021年アース・オーバーシュート・デイ

    アース・オーバーシュート・デイ(Earth Overshoot Day)とは、特定の年において人類の生態系資源やサービスに対する需要が地球による再生供給能力を超えてしまう日として定義されます。2021年は7月29日であり、COVID-19パンデミック抑止政策等の影響を受けた昨年の8月22日よりも3か月早まり、2019年の水準に逆戻りしました。