情報

戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化

今日、グローバル・フードシステムは、気候変動や感染症といった地球規模の危機にさらされています。また、国際的に取引される農産物の需要・供給の不均衡が、グローバル・フードシステムを通じて瞬時に波及し、国・地域の経済パフォーマンスに影響を与え、社会格差の拡大をもたらす時代に突入しています。さらに今後開発途上国を中心に予測される人口増や都市化による食料消費の質・量的変化の加速は、食料供給・流通・需要の全段階に影響を及ぼし、食料栄養安全保障に不確実性をもたらすと考えられます。

政策・戦略策定者にとり、グローバルなアジェンダ・セッティングの場に参画していくためには、グローバル・フードシステムに関わる現状分析・将来動向についての最新の知見や科学に基づく戦略的議論について、体系的に整理された情報へのアクセスが不可欠です。また、研究者にとっても、地球規模課題解決のための研究課題を見極める上で、世界の科学技術ニーズに関する情報を常に更新する必要性が高まっています。

本プログラムでは、複雑化・多様化する開発途上地域の農林水産業と地球規模の食料システムに係る課題や開発ニーズに関する情報を多角的に収集・分析し、国内外に広く情報を発信し、オピニオン・リーダーとして、科学的知見に基づき地球規模課題の解決策について情報発信していくことを目指します。

そのため、以下の取り組みを行います。

 

関連する研究プロジェクト

研究成果情報

関連するJIRCASの動き

ASEAN再生・強靱化農業ワークショップでグリーンアジアの成果を紹介

令和8年4月9日から10日にかけて、ASEAN事務局及び東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)の共催により、ベトナム国ハノイ市において、「ASEAN第1回協議ワークショップ及びキャパシティビルディング『再生・強靭化農業(Regenerative and resilient agriculture)実施プランとバイオ炭ガイドライン』」が開催され、国際農研はASEAN事務局からの招待を受けて参加しました。

タイ国にて「サトウキビ白葉病の持続的管理に関する第3回国際ワークショップ」を開催

2026年3月3日から4日にかけて、タイ国コンケン市のコンケン大学において、「サトウキビ白葉病の持続的管理に関する第3回国際ワークショップ」を開催しました。本ワークショップは、国際農研がタイ国立コンケン大学やタイ農業局等と共同で作成し、2021年にタイ工業省傘下のサトウキビ・砂糖委員会事務局から発行された「サトウキビ白葉病対策としての健全種茎増殖・配布マニュアル」の内容を基礎に、その後の技術的進展や各国での取り組み状況を共有することを目的として実施されたものです。

プレスリリース

関連するイベント・シンポジウム

イベント
開催日
(日本時間)
第55回熱研市民公開講座「アフリカのイネを使った品種改良」
場所
石垣市健康福祉センター2階 視聴覚室
(907-0004 沖縄県石垣市登野城1357-1)
シンポジウム
開催日
(日本時間)
JIRCAS国際シンポジウム2025
アジアモンスーン地域における農林水産業技術の実装加速化
―生産力向上と持続可能な食料システム構築に向けた進展と展望―
受付期間:
- (日本時間)
場所
一橋講堂(ハイブリッド)
(101-8439 東京都千代田区一ツ橋2-1-2) 学術総合センター2階

現地の動き

  • Pick Up

    1484. 海洋熱波と急発達が相乗し、世界の熱帯低気圧の破壊力を増幅させる

    近年増加している台風やハリケーンの被害の背景には、海の異変が関係している可能性があります。Science Advancesで公表された研究は、異常高温が続く「海洋熱波」と、熱帯低気圧が短時間で急激に強まる「急発達」が重なることで、10億ドル規模の被害を引き起こす確率が約60%高いことが分かりました。海が一段と温まる時代において、災害対策の見直しが求められています。
  • Pick Up

    1483. 国際母なる地球デー(International Mother Earth Day)

    私たちが暮らす地球は、いま静かに、しかし確かに危機のサインを発しています。プラスチックに覆われる海、頻発する極端な暑さや災害、生物多様性の喪失の現実を前に、母なる地球からのメッセージに耳を傾け、自然と調和した未来に向けて行動を起こすことが、これまで以上に求められています。
  • Pick Up

    1482. 2019~2024年に進んだメタン増加の要因

    メタン(CH₄)は、二酸化炭素の約80倍の温室効果を持つ、非常に強力な温室効果ガスです。2019年以降、大気中のメタン濃度は高い増加率を維持しています。Science Advances誌で掲載された研究は、衛星観測データを用い、2019~2024年のメタン増加がどのような要因によって生じたのかを定量的に分析した結果、石油・ガス部門と稲作からの排出は減少しましたが、畜産および廃棄物処理部門からの排出増加で相殺が起き、全体としては大きな削減には至っていないことを示しました。
  • Pick Up

    1481. JIRCAS Science Online 2026 ― 過去講演&新作動画をお届け!

    令和8年度 科学技術週間(4月13日~19日)にあわせて、国際農研(JIRCAS)ではオンライン形式による特別企画「JIRCAS Science Online 2026:研究の成果を未来社会へ」を開催します。
  • Pick Up

    1480. 温暖化に強い植物はどのように生まれたのか

    最近Plants, People, Planet誌で公表された論文によると、暑さに強い植物のしくみは突然できたのではなく、もともと持っていた遺伝子の変化が少しずつ積み重なって生まれた可能性があることがわかりました。つまり、植物は長い時間をかけて「進化の準備」をしていたと考えられるというのです。

出張報告書

論文

2026

2025