情報

戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化

今日、グローバル・フードシステムは、気候変動や感染症といった地球規模の危機にさらされています。また、国際的に取引される農産物の需要・供給の不均衡が、グローバル・フードシステムを通じて瞬時に波及し、国・地域の経済パフォーマンスに影響を与え、社会格差の拡大をもたらす時代に突入しています。さらに今後開発途上国を中心に予測される人口増や都市化による食料消費の質・量的変化の加速は、食料供給・流通・需要の全段階に影響を及ぼし、食料栄養安全保障に不確実性をもたらすと考えられます。

政策・戦略策定者にとり、グローバルなアジェンダ・セッティングの場に参画していくためには、グローバル・フードシステムに関わる現状分析・将来動向についての最新の知見や科学に基づく戦略的議論について、体系的に整理された情報へのアクセスが不可欠です。また、研究者にとっても、地球規模課題解決のための研究課題を見極める上で、世界の科学技術ニーズに関する情報を常に更新する必要性が高まっています。

本プログラムでは、複雑化・多様化する開発途上地域の農林水産業と地球規模の食料システムに係る課題や開発ニーズに関する情報を多角的に収集・分析し、国内外に広く情報を発信し、オピニオン・リーダーとして、科学的知見に基づき地球規模課題の解決策について情報発信していくことを目指します。

そのため、以下の取り組みを行います。

 

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関連する研究プロジェクト

研究成果情報

関連するJIRCASの動き

イノベーション創出強化研究推進事業の現地検討会が熱研で開催されました

令和5年1月12日(木)、イノベーション創出強化研究推進事業により実施している持続的なサトウキビ生産を目指す現地検討会が熱帯・島嶼研究拠点で開催されました。

前野 浩太郎主任研究員が第19回 日本学術振興会賞の受賞者に決定!

前野浩太郎 主任研究員(生産環境・畜産領域)が、独立行政法人日本学術振興会の「第19回(令和4(2022)年度)日本学術振興会賞」を受賞することが決まりました。

プレスリリース

関連するイベント・シンポジウム

イベント
開催日
(日本時間)
セミナー「栄養改善と生活向上に資するローカル・ランドスケープ由来の食利用を促進するための科学と伝統知の適用」
受付期間:
- (日本時間)
場所
ハイブリッド(ビジョンセンター日比谷会議室301号・およびオンラインWebex配信)
(100-0006 東京都千代田区有楽町1-5-1 日比谷マリンビル 3階)
シンポジウム
開催日
(日本時間)
JIRCAS国際シンポジウム2022
持続可能な食料システムにおける零細漁業と養殖業の役割

2022 持続可能な食料システムにおける零細漁業と養殖業の役割

受付期間:
- (日本時間)
場所
ハイブリッド(「一橋大学一橋講堂」および「オンライン」) 一橋大学一橋講堂では150名までを予定
(101-8439 東京都千代田区一ツ橋2丁目1-2 学術総合センター 2階)

現地の動き

  • Pick Up

    705. 地球システムにおけるティッピング・エレメントの遠隔相関

    地球システムにおいて、人為的な活動により地球が次第に不可逆性を伴うような大規模な変化を伴う転換点(ティッピング・ポイント)を超えてしまいそうな大規模なサブシステム(ティッピング・エレメント)として、グリーンランドの氷床融解をはじめ、アマゾン森林破壊、などが挙げられています。これらは地球システムにおいて遠隔相関し、ドミノ倒し的に気候システムに予期しないような影響を及ぼす可能性があると指摘されています。最近Nature Climate Change誌で公表された論文は、アマゾン熱帯雨林が転換点に達すると、そこから一見遠く離れたチベット高原に波及するメカニズムを指摘しました。
  • Pick Up

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  • Pick Up

    703. 氷河・積雪の融解

    今週は日本にも厳しい寒波が降りてきています。一方、最近、学術的論文によって、グリーンランドの氷床の融解加速化、グリーンランドと北極の氷床を除く山岳地帯の氷河の温暖化のもとでの融解危機、アルプスの積雪の減少、などの事例が相次いで報告されています。
  • Pick Up

    702. 可能性に満ちた昆虫たち ~農作物栽培に、食料に、飼料に~

    地球上で現在約190万種類の生物が確認されています。発見された生物種類の中、昆虫(insect)は約100万種類存在するとされ、人類とエコシステムへの貢献は計り知れません。今日のPick Upは、近年注目を集めている昆虫利用に関する情報をまとめてみました。
  • Pick Up

    701. メタン削減の実現に向けて

    昨年末のPick Up記事で紹介したように、近年、大気中のメタンが記録的なレベルに達し、ここ数年間は驚異的な上昇率で増えていると報告されています。気候変動抑制ゴールの達成のためには、人為的なメタン排出の抑制に人類が一丸になって取り組む必要があります。Nature Climate Change誌の論考は、メタン・ポシブルと題し、メタン削減実現の緊急性を提案、2023年をメタン緩和策の進展にとって重要な年と位置付けました。

出張報告書