情報

戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化

今日、グローバル・フードシステムは、気候変動や感染症といった地球規模の危機にさらされています。また、国際的に取引される農産物の需要・供給の不均衡が、グローバル・フードシステムを通じて瞬時に波及し、国・地域の経済パフォーマンスに影響を与え、社会格差の拡大をもたらす時代に突入しています。さらに今後開発途上国を中心に予測される人口増や都市化による食料消費の質・量的変化の加速は、食料供給・流通・需要の全段階に影響を及ぼし、食料栄養安全保障に不確実性をもたらすと考えられます。

政策・戦略策定者にとり、グローバルなアジェンダ・セッティングの場に参画していくためには、グローバル・フードシステムに関わる現状分析・将来動向についての最新の知見や科学に基づく戦略的議論について、体系的に整理された情報へのアクセスが不可欠です。また、研究者にとっても、地球規模課題解決のための研究課題を見極める上で、世界の科学技術ニーズに関する情報を常に更新する必要性が高まっています。

本プログラムでは、複雑化・多様化する開発途上地域の農林水産業と地球規模の食料システムに係る課題や開発ニーズに関する情報を多角的に収集・分析し、国内外に広く情報を発信し、オピニオン・リーダーとして、科学的知見に基づき地球規模課題の解決策について情報発信していくことを目指します。

そのため、以下の取り組みを行います。

 

ダウンロード

関連する研究プロジェクト

関連するJIRCASの動き

パッションフルーツ簡易茎頂接ぎ木実施マニュアルを公開

2022年4月4日に、パッションフルーツ植物体のウイルスフリー化のために簡易茎頂接ぎ木法を実施する際に必要な資材、および具体的な手順等について説明したマニュアルを公開しました。

沖縄県農業研究センターの玉城所長が国際農研の熱帯・島嶼研究拠点を訪問

令和3年12月8日(水)、沖縄県農業研究センターの玉城所長、伊禮作物環境統括、渡邉研究企画班長が国際農研の熱帯・島嶼研究拠点(沖縄県石垣市)を訪問されました。

プレスリリース

関連するイベント・シンポジウム

ワークショップ
開催日
国際農研-CCFS研究会ワークショップ 「気候変動とコロナ禍の食料需給への影響–不確実性下のフードセキュリティ–」
受付期間:
-
場所
オンライン(Zoom)
シンポジウム
開催日
野菜・果物―地球と人間の健康のための研究と行動の機会
受付期間:
-
場所
オンライン

現地の動き

  • Pick Up

    573. 生物多様性の国際的枠組みをめぐる動向

    生物多様性保全を目指す国際的枠組みが議論される予定であった国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)は、コロナ禍で何度か延期の憂き目にあってきましたが、ようやく12月に開催地を代えて実施されることが発表されました。国際的な合意の成功は、科学的アプローチで自然破壊をもたらす直接・間接的な要因をつきとめ、それらの背後にある我々人類の行動を抜本的に見直すことにかかっています。
  • Pick Up

    572. 高温不稔を軽減するイネ早朝開花性の利用

    イネは開花時に高温に対する感受性が最も高く、35℃以上の高温に1時間でもさらされると、受精ができず不稔(空籾)が発生することが知られています。国際農研では、開花時の高温を避けるため、朝早く涼しい時間に花を咲かせようというユニークな発想に基づき、それを可能にする早朝開花性(EMF; early morning flowering)の研究を進めています。
  • Pick Up

    571. 異常気象と気候変動の因果関係

    6月下旬の日本では暑い日が続きましたが、気象庁は東・西日本の各地と東北南部では記録的に早く梅雨明けしたとの速報見込みを発表しています。今年に入り世界各地でも熱波が報告されていますが、とくに、3月以降インド・パキスタンおよび南アジアの大部分の地域を覆った熱波は、人為的に引き起こされた気候変動により確率が30倍高まったという推計も報告されています。近年、異常気象と気候変動との因果関係を迅速に推計する手法が改善しています。Environmental Research Climate誌に発表されたレビュー論文は世界的に見て熱波と気候変動との関係は明らかな傾向があるとしました。
  • Pick Up

    570. 気候変動とグリーンウォーター

    Earth's Future誌に公表された論文は、2050年までに世界の農地面積の80%以上で、農業用水の不足が悪化するとの見通しを報告しました。将来の温暖化における水不足の影響を緩和するには、小規模なため池の設置などを通じ、農地において降雨により直接農地にもたらされ土壌中に貯留されるグリーンウォーターの利用を向上させる必要があります。

  • Pick Up

    569. 持続可能な小規模漁業を人類と地球のために

    南アフリカ共和国、プレトリア大学のシェリル・L・ヘンドリクス教授は、2022年6月23日号のネーチャー誌に「持続可能な小規模漁業を人類と地球のために」のタイトルで論評を寄稿しました。また、6月29日、国連食糧農業機関(FAO)は、 2022年 世界漁業・養殖業白書(SOFIA)を公表しました。

出張報告書