情報

戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化

今日、グローバル・フードシステムは、気候変動や感染症といった地球規模の危機にさらされています。また、国際的に取引される農産物の需要・供給の不均衡が、グローバル・フードシステムを通じて瞬時に波及し、国・地域の経済パフォーマンスに影響を与え、社会格差の拡大をもたらす時代に突入しています。さらに今後開発途上国を中心に予測される人口増や都市化による食料消費の質・量的変化の加速は、食料供給・流通・需要の全段階に影響を及ぼし、食料栄養安全保障に不確実性をもたらすと考えられます。

政策・戦略策定者にとり、グローバルなアジェンダ・セッティングの場に参画していくためには、グローバル・フードシステムに関わる現状分析・将来動向についての最新の知見や科学に基づく戦略的議論について、体系的に整理された情報へのアクセスが不可欠です。また、研究者にとっても、地球規模課題解決のための研究課題を見極める上で、世界の科学技術ニーズに関する情報を常に更新する必要性が高まっています。

本プログラムでは、複雑化・多様化する開発途上地域の農林水産業と地球規模の食料システムに係る課題や開発ニーズに関する情報を多角的に収集・分析し、国内外に広く情報を発信し、オピニオン・リーダーとして、科学的知見に基づき地球規模課題の解決策について情報発信していくことを目指します。

そのため、以下の取り組みを行います。

 

関連する研究プロジェクト

研究成果情報

関連するJIRCASの動き

FAOがJIRCASとの連携に関する政策概要を公表 -農業食料システムの変革に向けた協力の成果を紹介-

このたび、国際連合食糧農業機関(FAO)は国際農研(JIRCAS)との連携に関する政策概要「Developing and promoting sustainable agricultural production and natural resources management technologies: Lessons from the FAO–JIRCAS collaboration」を公表しました。本政策概要では、国際農研が環境、食料、情報の各プログラムで進めてきた最近の研究成果を紹介するとともに、FAOとの協力関係を体系的にまとめています。

タイ・カセサート大学「カセフェア2026」で国際農研の研究成果を紹介

2026年1月30日から2月7日まで、タイのカセサート大学では農業展示会「Kaset Fair(カセフェア)2026」が開催されています。カセフェアは、カセサート大学が毎年主催するタイ最大級の農業・食品分野の展示会で、会期中の大学構内では、農業・食品産業に関する研究成果の発信から農産物・食品の販売まで、多彩な展示が行われ、多くの来場者で賑わっています。

プレスリリース

関連するイベント・シンポジウム

イベント
開催日
(日本時間)
第55回熱研市民公開講座「アフリカのイネを使った品種改良」
場所
石垣市健康福祉センター2階 視聴覚室
(907-0004 沖縄県石垣市登野城1357-1)
シンポジウム
開催日
(日本時間)
JIRCAS国際シンポジウム2025
アジアモンスーン地域における農林水産業技術の実装加速化
―生産力向上と持続可能な食料システム構築に向けた進展と展望―
受付期間:
- (日本時間)
場所
一橋講堂(ハイブリッド)
(101-8439 東京都千代田区一ツ橋2-1-2) 学術総合センター2階

現地の動き

  • Pick Up

    1455. データは2015年以降、地球温暖化が大幅に加速していることを示している

    ポツダム気候影響研究所(PIK)による新たな研究は、地球気温に影響を与える既知の自然要因を除外してデータ分析を行った結果、初めて地球温暖化が統計的に有意かつ力強く加速していることを実証しました。
  • Pick Up

    1454. パンデミック予防・準備・対応のためのワンヘルス・アプローチ

    6年前、世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルス感染症の発生を、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態と宣言しました。COVID-19は人獣共通感染症の一例であり、人獣共通感染症は農業食料システムが自然生態系と接する場所で最も多く発生すると考えられています。パンデミックの予防、準備、対応における、ワンヘルス・アプローチの重要性の認識が高まりました。
  • Pick Up

    1453. タフでおいしいお米をつくりたい! ~アジアイネとアフリカイネの“いいとこ取り”に挑む~

    主食であるお米はアジアイネという種に属する栽培種で、近年、サブサハラアフリカでも都市化に伴う消費需要の伸びで栽培面積も拡大しています。一方、アフリカにもともとあるイネは、旺盛な繁殖力や病気への抵抗性などの特性があり、アジアイネの高収量性・良食味性を組み合わせることができれば、アフリカの環境により適応した、たくさん収穫できるおいしいお米の品種を育成できる可能性があります。その実現に向けた技術的課題について紹介します。
  • Pick Up

    1452. 2026年2月 世界食料価格動向

    FAO食料価格指数は、2026年2月、125.3ポイントと1月の改定値から0.9%上昇しました。穀物、肉類、植物油の価格指数の上昇が、乳製品と砂糖の価格指数の下落を上回り、5ヶ月連続の下落を経て初めて指数が上昇しました。ただし前年比では1.0%低下し、2022年3月に記録したピークからは21.8%も下落しました。
  • Pick Up

    1451. 沿岸水位はほとんどの災害評価で想定されているよりもはるかに高い

    世界の海岸地域における海面上昇やその他の災害の影響は、沿岸水位と陸地標高によって決まります。この基準値の推計に問題があると、被害を過小評価する可能性があります。Nature誌で公表された論文は、これまでの研究やハザード評価が沿岸水位の基準値を過小評価してきたことを明らかにし、気候変動による海面上昇が当初考えていたよりも数千万人も多くの人々を脅かす可能性があると発表しました。

出張報告書

論文

2026

2025