情報

戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化

今日、グローバル・フードシステムは、気候変動や感染症といった地球規模の危機にさらされています。また、国際的に取引される農産物の需要・供給の不均衡が、グローバル・フードシステムを通じて瞬時に波及し、国・地域の経済パフォーマンスに影響を与え、社会格差の拡大をもたらす時代に突入しています。さらに今後開発途上国を中心に予測される人口増や都市化による食料消費の質・量的変化の加速は、食料供給・流通・需要の全段階に影響を及ぼし、食料栄養安全保障に不確実性をもたらすと考えられます。

政策・戦略策定者にとり、グローバルなアジェンダ・セッティングの場に参画していくためには、グローバル・フードシステムに関わる現状分析・将来動向についての最新の知見や科学に基づく戦略的議論について、体系的に整理された情報へのアクセスが不可欠です。また、研究者にとっても、地球規模課題解決のための研究課題を見極める上で、世界の科学技術ニーズに関する情報を常に更新する必要性が高まっています。

本プログラムでは、複雑化・多様化する開発途上地域の農林水産業と地球規模の食料システムに係る課題や開発ニーズに関する情報を多角的に収集・分析し、国内外に広く情報を発信し、オピニオン・リーダーとして、科学的知見に基づき地球規模課題の解決策について情報発信していくことを目指します。

そのため、以下の取り組みを行います。

 

関連する研究プロジェクト

研究成果情報

関連するJIRCASの動き

Japan Award 2025およびJIRCAS国際シンポジウム2025の字幕付きアーカイブ動画を公開

国際農研 (JIRCAS) は、Japan Award 2025およびJIRCAS国際シンポジウム2025のアーカイブ動画に、日本語・英語の字幕を追加し、YouTube「JIRCAS Channel」で公開しました。

ASEAN再生・強靱化農業ワークショップでグリーンアジアの成果を紹介

2026年4月9日から10日にかけて、ASEAN事務局及び東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)の共催により、ベトナム国ハノイ市において、「ASEAN第1回協議ワークショップ及びキャパシティビルディング『再生・強靭化農業(Regenerative and resilient agriculture)実施プランとバイオ炭ガイドライン』」が開催され、国際農研はASEAN事務局からの招待を受けて参加しました。

プレスリリース

関連するイベント・シンポジウム

イベント
開催日
(日本時間)
第55回熱研市民公開講座「アフリカのイネを使った品種改良」
場所
石垣市健康福祉センター2階 視聴覚室
(907-0004 沖縄県石垣市登野城1357-1)
シンポジウム
開催日
(日本時間)
JIRCAS国際シンポジウム2025
アジアモンスーン地域における農林水産業技術の実装加速化
―生産力向上と持続可能な食料システム構築に向けた進展と展望―
受付期間:
- (日本時間)
場所
一橋講堂(ハイブリッド)
(101-8439 東京都千代田区一ツ橋2-1-2) 学術総合センター2階

現地の動き

  • Pick Up

    1537. 2026年6月、西ヨーロッパは観測史上最も暑い6月-C3S報告が示す熱波の連続発生と気候リスクの高まり

    欧州の気候監視機関であるコペルニクス気候変動サービス(C3S)は、2026年6月の世界の気温、海洋、極域および水文状況に関する最新の分析結果を公表しました。同報告によれば、同月の世界平均気温は観測史上2番目に高く、西ヨーロッパでは観測史上最も暑い6月となりました。また、海面水温も6月として過去最高を記録しており、気候システム全体で熱の蓄積が進行していることが示されています。
  • Pick Up

    1536. 気候変動下の農業を支える「Smart Systems Breeding」とは

    これまでの植物育種は、高収量品種の開発を通じて農業生産性の向上に大きく貢献してきましたが、その多くは単作(sole cropping)を前提として最適化されてきました。そのため、近年求められている持続可能で気候変動に強い農業システムとの間にギャップが生じています。Nature Foodに掲載された論説は、この課題に対する新たなアプローチとして「Smart Systems Breeding」を提案しています。同論説では、環境の違いを平均化すべきノイズとして扱うのではなく、育種に資する情報として活用し、地域や栽培環境に適した品種を開発・配置する考え方が示されています。
  • Pick Up

    1535. AIが切り拓く「食」の未来 ~食品イノベーションの新たな展開

    食品開発はこれまで、経験と試行錯誤に大きく依存して行われてきました。原材料の選定、配合設計、発酵、製造、官能評価など多くの工程を伴い、多大な実験と時間が必要とされます。一方で、世界の食料システムは温室効果ガス排出や生物多様性損失の要因の一つとされており、持続可能な食の実現に向けた革新的なアプローチが求められています。Nature Foodに掲載された最新レビュー論文は、こうした課題に対する有力な手段として人工知能(AI)に注目し、食品開発を経験則中心から予測・設計に基づく科学へと発展させる可能性を指摘しています。
  • Pick Up

    1534. 強まりつつあるエルニーニョと世界各地の異常気象リスク

    世界気象機関(WMO)は、熱帯太平洋においてエルニーニョ現象が発達しており、2026年後半にかけて強いエルニーニョとなる可能性が高いと発表しています。これに伴い、世界各地で高温、干ばつ、大雨などの異常気象リスクの高まりが予測されています。WMOは、季節予報や早期警報の活用を通じて、各国に対し防災・適応対策の強化を呼びかけています。
  • Pick Up

    1533. 2026年6月の世界食料価格動向(FAO食料価格指数)

    FAO(国連食糧農業機関)が公表した2026年6月の食料価格指数は、平均130.3ポイントとなり、前月からわずかに低下しました(前月比▲0.3%)。植物油および食肉の価格指数が上昇した一方で、砂糖、穀物および乳製品の価格指数が下落し、全体としては小幅な低下にとどまりました。前年同月比では1.7%の上昇となったものの、2022年3月に記録した過去最高値と比べると18.7%低い水準にあります。

出張報告書

論文

2026

2025