情報

戦略的な国際情報の収集分析提供によるセンター機能の強化

今日、グローバル・フードシステムは、気候変動や感染症といった地球規模の危機にさらされています。また、国際的に取引される農産物の需要・供給の不均衡が、グローバル・フードシステムを通じて瞬時に波及し、国・地域の経済パフォーマンスに影響を与え、社会格差の拡大をもたらす時代に突入しています。さらに今後開発途上国を中心に予測される人口増や都市化による食料消費の質・量的変化の加速は、食料供給・流通・需要の全段階に影響を及ぼし、食料栄養安全保障に不確実性をもたらすと考えられます。

政策・戦略策定者にとり、グローバルなアジェンダ・セッティングの場に参画していくためには、グローバル・フードシステムに関わる現状分析・将来動向についての最新の知見や科学に基づく戦略的議論について、体系的に整理された情報へのアクセスが不可欠です。また、研究者にとっても、地球規模課題解決のための研究課題を見極める上で、世界の科学技術ニーズに関する情報を常に更新する必要性が高まっています。

本プログラムでは、複雑化・多様化する開発途上地域の農林水産業と地球規模の食料システムに係る課題や開発ニーズに関する情報を多角的に収集・分析し、国内外に広く情報を発信し、オピニオン・リーダーとして、科学的知見に基づき地球規模課題の解決策について情報発信していくことを目指します。

そのため、以下の取り組みを行います。

 

関連する研究プロジェクト

研究成果情報

関連するJIRCASの動き

動画「2050年の天気予報(Ver.2)」が公開されました

日本や世界各地で記録的な暑さが続くなか、無料動画「2050年の天気予報(Ver.2)」が8月3日(月)13時に公開されました。この動画は、NHKエンタープライズも幹事社として参加する「2050年の天気予報」製作委員会によって制作され、国際農研の長谷川利拡理事長は、食料問題の専門家として協力しました。

Japan Award 2025およびJIRCAS国際シンポジウム2025の字幕付きアーカイブ動画を公開

国際農研 (JIRCAS) は、Japan Award 2025およびJIRCAS国際シンポジウム2025のアーカイブ動画に、日本語・英語の字幕を追加し、YouTube「JIRCAS Channel」で公開しました。

プレスリリース

関連するイベント・シンポジウム

イベント
開催日
(日本時間)
第55回熱研市民公開講座「アフリカのイネを使った品種改良」
場所
石垣市健康福祉センター2階 視聴覚室
(907-0004 沖縄県石垣市登野城1357-1)
シンポジウム
開催日
(日本時間)
JIRCAS国際シンポジウム2025
アジアモンスーン地域における農林水産業技術の実装加速化
―生産力向上と持続可能な食料システム構築に向けた進展と展望―
受付期間:
- (日本時間)
場所
一橋講堂(ハイブリッド)
(101-8439 東京都千代田区一ツ橋2-1-2) 学術総合センター2階

現地の動き

  • Pick Up

    1572. 病原性を測る世界共通の「ものさし」の開発史と国際的な貢献

    国際農研と国際稲研究所(IRRI)が、日本の研究者の知見と国際共同研究を基盤として長年にわたり開発・活用してきた、イネ白葉枯病菌およびいもち病菌の病原性を評価する世界共通の「ものさし」の開発史と、世界的な普及・利用をまとめた総説論文が、国際学術誌 The Plant Genome に掲載されました。本論文では、国際共同研究によって整備・発展してきた抵抗性系統と国際ネットワークが、病原菌集団の監視、抵抗性遺伝子の解析、持続的な抵抗性品種の育成に果たしてきた役割を包括的に紹介しています。
  • Pick Up

    1571. 世界のイネ研究を支えるIRRI―日本とともに考える、気候変動下のコメ生産―

    日本の食卓に欠かせないコメも、気候変動の影響と無縁ではありません。高温、水不足、病害虫、環境負荷や温室効果ガス排出の低減など、世界の稲作は複数の課題に同時に向き合う必要があります。こうした課題に国際的に取り組んできた研究機関の一つが、フィリピンに本部を置く国際稲研究所(IRRI)です。日本とIRRIは、60年以上にわたり、イネ研究と研究者交流を通じて協力を重ねてきました。
    2026年10月には、IRRI、国際農研および農研機構が共同で、「耐暑性イネ生産システムに関する国際戦略フォーラム及びテクニカルワークショップ」を東京都内で開催します。本記事では、IRRIの役割と日本との協力の歩みを紹介するとともに、気候変動下のコメ生産に向けて、今後どのような研究連携が重要になるかを考えます。
     
  • Pick Up

    1570. 暑さからコメを守るには―高温不稔を理解し、耐暑性イネ生産システムをつくる―

    近年、日本の年平均気温は長期的に上昇しており、気象庁によると、1990年代以降は高温となる年が頻出しています。気候変動に伴う気温上昇や熱波は、イネの収量や品質にどのような影響を及ぼすのでしょうか。本記事では、高温不稔が起こる仕組みと、耐暑性品種、栽培技術、気候影響評価や将来予測を組み合わせた取組の重要性を紹介します。10月13日・14日には、国際稲研究所(IRRI)、国際農研及び農研機構が共同で開催する国際フォーラム及びテクニカルワークショップにおいて、耐暑性イネ生産システムの構築に向けた研究課題と国際連携の方向性を議論します。
  • Pick Up

    1569. 2026年8月、観測史上最も暑い月に並ぶ―世界平均気温は産業革命前比1.65℃上昇

    欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、2026年8月の世界平均地表気温は産業革命前の1850~1900年平均を1.65℃上回り、2023年7月と並んで、観測史上最も暑い月となりました。北緯60度~南緯60度の海域の平均海面水温も、8月として過去最高を記録し、赤道太平洋ではエルニーニョ条件が強まりつつあります。西欧では観測史上最も暑い夏となり、熱波が続きました。また、西欧のほか中・東欧の広い地域では乾燥がみられ、深刻な干ばつ、山火事の発生・拡大、河川流量の低下が報告されました。
  • Pick Up

    1568. 東南アジア連絡拠点だより:タイの珍しい黒い卵「チャイヤー塩漬け卵」

    過去の東南アジア連絡拠点だよりでは、タイの地理的表示(GI:Geographical Indication)登録産品の一例として、ドリアンを紹介しました。今回は、タイ南部の特産品である「黒い卵」、チャイヤー塩漬け卵を取り上げます。地域の自然環境、アヒルの飼養、塩分の浸透を利用した加工技術、そしてGI制度が、食品の品質と地域ブランドの形成にどのように結び付いているのかを紹介します。

出張報告書

論文

2026

2025