国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

高付加価値化

開発途上地域の地域資源等の活用と高付加価値化技術の開発

 このプログラムでは、環境と調和した持続性の高い農林水産業の実現による農山漁村開発を支援し、開発途上地域の農民の所得向上と、我が国が進めるグローバル・フードバリューチェーン戦略に貢献することを目指して、アジアにおける多様な地域資源の活用と新たな高付加価値化技術の開発に取り組みます(図)。

 品質の高い生産物を確保し、フードバリューチェーンを構築するには、多様な地域資源や食料資源の特性を評価するとともに、これらの特性を活かして高付加価値化するための加工・流通技術の開発や消費者ニーズの解明が必要です。また、資源循環型で持続性の高い農林水産業を確立するための技術開発や、生態系と調和した森林資源ならびに水産資源の保全・利用技術が求められます。これらの目標を達成し、迅速な技術の移転・普及を図るため、以下の5つのプロジェクトを推進します。

高付加価値化プログラムの概要

研究成果情報

  • 穂ばらみ期の地上分光計測データから収穫前にコメの収量が予測できる (2018)

    穂ばらみ期の水稲群落上で分光計測を行うことで、収穫1カ月前に収量を予測することが可能である。さらに早い生育ステージ(幼穂形成期)でも低い精度で収量を予測できるが、開花後の成熟期に入ると予測は困難になる。収量の推定には、分光データのうち窒素とバイオマスに関連したレッドエッジ(700–760 nm)と近赤外(810–820 nm)の波長が重要である。

  • 新規アルカリ好熱嫌気性菌Herbivorax saccincola A7はバイオマス分解能に優れる (2018)

    リグノセルロース系バイオマスを原料とする堆肥から分離した新種の好熱嫌気性細菌H. saccincola A7はアルカリ環境を好み、セルロースとヘミセルロースを分解できる。本菌は、近縁菌には無いキシロースやキシロオリゴ糖の代謝酵素を持つことから、リグノセルロース系バイオマスの効率分解に適している。

  • キノボリウオの水田養魚は種苗の低密度放流により無給餌でも成立する (2018)

    ラオス山村域では、農民の動物タンパク質摂取不足を改善するために養魚振興が求められている。山村域の小規模農家が実施可能な水田養魚において、在来種であるキノボリウオを用いた場合、養魚種苗の低密度放流により無給餌でも高水準の生産性が見込まれ、さらに給餌することで生産性は向上する。

関連するJIRCASの動き

日本マレーシア協会との協定を締結

令和元年7月3日(水)に日本マレーシア協会との協定書「パームヤシの古木を原料とした生物発電原料の製造を目的とした連携・協力」を締結しました。

バイオマスエキスポ2019出展報告

令和元年6月5日(水)から6月7日(金)に東京ビッグサイト青海展示棟で開催されたバイオマスエキスポ2019に出展しました。

関連するイベント・シンポジウム

  • イベント
    開催日: 
    2019年6月5日(水) - 2019年6月7日(金)

    バイオマスエキスポ 2019

    場所: 
    東京ビッグサイト 青海展示棟 (2019防災産業展 in 東京 内。(東京テレポート駅徒歩約2分、青海駅下車 徒歩約4分))
  • イベント
    開催日: 
    2018年5月30日(水) - 2018年6月1日(金)

    バイオマスエキスポ 2018

    場所: 
    東京ビッグサイト 東ホール

現地の動き

  • 海外連絡拠点 SEAFDEC 50周年記念式典に参加

    SEAFDEC(東南アジア漁業開発センター)の50周年記念式典が11月15日にバンコクで開催され、参加してきました。