現地の動き - Pick Up
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1336. 気温上昇・土壌水分ストレス相互作用による農業生産性変動への影響
平均収穫量とともに、作物収穫量の年次変動は食料安全保障の重要な決定要因です。これまでも温暖化による収量変動の増加が報告されていますが、水利用可能性の変化も収量の重要な決定要因であることがますます明らかになっています。Science Advances誌で公表された論文は、気温と土壌水分の変化によるトウモロコシ、大豆、ソルガムの収量変動への気候変動の影響を地球規模で定量化しました。 -
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1335. 2025年8月 世界食料価格動向
国連食糧農業機関(FAO)は、9月5日、世界食料価格動向を公表、2025年8月の平均値は130.1ポイントで、7月の水準とほぼ横ばいでした。穀物および乳製品価格指数の低下は、肉、砂糖、植物油の指数の上昇によって相殺されました。全体として、食料価格指数は前年2024年8月より6.9%上昇しましたが、2022年3月に記録したピークからは18.8%低い水準にとどまりました。 -
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1334. メタン排出量の最新動向
メタンは気候変動の2番目に重要な要因とされています。Nature Communication誌で発表された研究では、164カ国のメタン排出量の最新の動向を生産と消費の両面から調査し、アジアおよび太平洋開発途上国において排出が大きいこと、地域別・分野別の排出動向を踏まえ、エネルギー効率の向上やクリーン生産技術等を通じた排出推進要因を抑制する技術について提案しています。 -
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1333. SDGs優先順位の見直し
持続可能な開発目標(SDGs)の達成まで残りわずか5年となった今、Nature Sustainability誌の論説は、進捗が遅い現状において、足かせとなっている原因を突き止め、優先順位を見直すべき時だと主張しました。 -
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1332. 食料貿易の水資源移転インパクト
国連大学(UNU- Institute for Water, Environment, and Health: INWEH)の新たな報告書によると、食料貿易を通じた仮想水移転は、世界人口の大多数にとり水不足を軽減する一方、特に低所得地域に住む数百万人の人々にとって水不足を深刻化させていることが示唆されました。 -
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1331. 史上最も暑い夏
9月1日、気象庁の発表によると、2025年夏の日本の平均気温の基準値からの偏差は+2.36℃で、1898年の統計開始以降最も高い値となりました。季節の進行がかなり早く、東北地方を除き5月に梅雨入り、6月に梅雨明けとなり、統計開始以降で最も早い記録となった地域もありました。 -
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1330. TICAD9 農林水産省セミナー「国際共同研究が育む未来:アフリカとともに歩む若手研究者たち」を開催しました
2025年8月21日(木)18:30-19:30、パシフィコ横浜 展示ホールDにて、国際農研(JIRCAS)主催、農学知的支援ネットワーク(JISNAS)後援によるTICAD9テーマ別イベント(農林水産省セミナー)「国際共同研究が育む未来 ― アフリカとともに歩む若手研究者たち」をハイブリッド形式で開催しました。 -
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1329. 気候変動を捉えるデータ
アメリカ気象学会誌の気候白書(State of the Climate report)によると、2024年は温室効果ガス濃度、世界の陸地と海水の温度、海面、海洋熱量が過去最高値を記録しました。氷河も過去最大の年間氷の減少を経験しました。欧州宇宙機関(ESA)による気候変動イニシアチブのデータ記録がこれら調査結果の裏付けに貢献し、とりわけ数十年にわたる衛星観測データによる海面、海氷、氷河、永久凍土、土壌水分といった重要な気候変数に関する長期データセットを提供します。 -
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1328. 50年前の気候・食料問題と科学技術の役割に関する議論
Nature誌のアーカイブは、50年前のNature誌記事を振り返り、当時の科学者らにより、気候・食料・社会の相互作用における主要な問題に効果的に取り組むための研究戦略開発を目的とした国際会議が次々と開催されたことを示しました。当時は、温暖であった20世紀前半から寒冷化が進んでいた時期でしたが、気温変化そのものよりも、気候変動が世界の食料供給にとって深刻な脅威となるという点について科学者らの間で共通の合意が得られており、深刻化する気候・食料・社会問題の解決に科学技術の貢献の必要性が議論されました。 -
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1327. AGRA総裁 アリス・ルウェザ氏特別セミナーを開催しました
8月22日、TICAD9に際し、AGRA総裁のMs. Alice Ruhwezaが来日したのを機に、アフリカ農業における気候変動対策~学際的研究と民間セクターの役割、をテーマに、AGRA-JICA-JIRCAS共催でセミナーを開催しました。セミナーでは、行政・研究・民間関係者を対象に、AGRA総裁から食料システム変革・気候変動対策・官民連携の分野において、アフリカにとっての最重要課題・AGRA戦略をお話しいただき、参加者とパートナーシップ連携可能性についての対話機会を設けました。 -
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1326. 主要な病害からイネを守るための世界的な取り組み
白葉枯病やいもち病といったイネの病害は、アジアやアフリカにおいてイネの生産の低下に繋がり、食料安全保障を脅かしています。こうした脅威に対し、研究者たちは、病気に弱いイネ品種の均一な遺伝的背景に1つ1つ異なる抵抗性遺伝子を持つように改良した、高度に特殊化したイネ系統シリーズ(準同質遺伝子系統:near-isogenic lines NIL)を通じた対策を講じています。国際稲研究所(IRRI)と国際農林水産業研究センター(JIRCAS)の長年にわたる協力により開発された白葉枯病抵抗性系統といもち病抵抗性系統は、イネ病害研究における世界標準となっています。国際稲研究所(IRRI)のブログから、IRRIとJIRCASの共同研究の成果を振り返ります。 -
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1325. 農業食料システムアプローチの重要性
国連は、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた進捗を加速するために必要な6つの重要な転換点の一つとして、食料システムを特定しました。しかし、食料不安、栄養不良、そして不平等は依然として存在しています。最近公表されたFAOの報告書(Transforming food and agriculture through a systems approach)は、政策、プログラム、プロジェクト、介入を通じて農業食料システム変革においてシステムアプローチ採用を推進するための情報を提供しています。 -
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1324.タイ科学技術博覧会2025に出展、国際農研の貢献が表彰されました
タイ科学技術博覧会は、年に1回開催されるタイ国最大の科学技術展覧会です。今年は8月9日から17日までの9日間、バンコクにあるクイーン・シリキット国際会議場で開催されました。国際農研は、タイの伝統発酵米麺である『カノムチーン』とタイのサトウキビ奨励品種『コンケン4』に関する国際共同研究の成果を展示しました。 -
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1323. TICAD9 パネル展示での研究紹介
TICAD9が横浜にて始まりました。期間中、TICAD9 パネル展示ブースでは、以下の国際農研の活動の紹介も行っています。横浜にお越しの際は、是非お立ち寄りください。 -
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1322. AGRA総裁 アリス・ルウェザ氏特別セミナー
令和7年8月22日 (金)、神奈川県横浜市のTKPガーデンシティPREMIUMみなとみらいにて、AGRA 総裁 アリス・ルウェザ (Ms. Alice Ruhweza) 氏を迎え、特別セミナー『アフリカにおける気候変動に強靭な農業食料システムの構築 ― 科学と官民連携の役割』を開催します。国際農研主催、AGRAならびに国際協力機構 (JICA) 共催により、第9回アフリカ開発会議 (TICAD9) 開催に合わせて企画された本セミナーは、気候変動が深刻化するアフリカ農業の持続可能な発展に向けた重要な機会となります。 -
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1321. TICAD9農林水産省セミナー「国際共同研究が育む未来」を開催
令和7年8月21日(木)、パシフィコ横浜 展示ホールDにて、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)公式サイドイベントとして農林水産省セミナー『国際共同研究が育む未来 ― アフリカとともに歩む若手研究者たち』を開催します。主催は国際農研、後援に農学知的支援ネットワーク(JISNAS)で、国際共同研究の推進と次世代人材の育成をテーマに実施されます。 -
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1320. アフリカ食料システム発展のカギを握る人口動態
今週20日より、横浜で第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)が開催されます。アフリカ緑の革命のための同盟(AGRA)による報告書は、アフリカの食料システムの発展のカギを握るメガトレンドの一つとして、アフリカの高い人口増加率を挙げています。 -
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1319. SDG2達成進捗の地域差
7月末、アジスアベバで公表された「世界の食料安全保障と栄養の状況」(SOFI 2025)は、世界の人口の約8.2%、およそ6億7,300万人が飢餓に直面する中、アジアやラテンアメリカで食料不安の改善がみられる一方、アフリカにおける飢餓人口の割合は20%を超え、中程度または重度の食料不安の蔓延率は2023年の57.5%から2024年には58.9%へと上昇したことを指摘、誰一人取り残さないための政策立案の緊急性を指摘しました。 -
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1318. 猛暑、数百万人に影響
日中および夜間の気温が危険なほど高くなる猛暑は、世界中で数百万人に影響を与えており、早期警報と熱中症対策行動計画の重要性を浮き彫りにしています。世界気象機関(WMO)の情報によると、7月末~8月初頭にかけ、西アジア、中央アジア南部、北アフリカの大部分、パキスタン南部、米国南西部の一部で最高気温が42℃を超え、日本でも8月5日に41.8℃という国内最高気温を記録しました。 -
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1317. 2025年7月 世界食料価格動向
国連食糧農業機関(FAO)は、8月8日、世界食料価格動向を公表、2025年7月の平均値は130.1ポイントで、6月比で1.6%上昇しました。穀物、乳製品、砂糖の価格指数は下落しましたが、肉類と植物油の価格指数の上昇がそれを上回りました。全体として価格指標は前年7月比で7.6%上昇しましたが、2022年3月に記録したピークからは18.8%低い水準にとどまりました。