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1307. 国連食料システムサミットフォローアップ本会合開会
1307. 国連食料システムサミットフォローアップ会合の様子
7月28日、エチオピアのアジスアベバで、国連食料システムサミット+4(UNFSS+4)の本会合が始まりました。開会式では、UNFSSストックテイクが初めてアフリカで行われたことが強調され、共同開催国を代表し、エチオピアのアビィ・アハメド首相、イタリアのジョルジャ・メローニ首相が挨拶を述べました。これに続き、アントニオ・グテレス国連事務総長がビデオメッセージにおいて、食料の未来は人類の未来であると強調し、食料安全保障・気候変動・生物多様性等の目標を達成するための食料システム変革のためのアクションの必要性を訴えました 。
午後には、「科学を通じたアカウンタビリティの推進」、「食料システム変革のためのデータとAI」、「世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI):2025年報告」発表特別イベント、等、食料システム研究分野において著名な専門家によるパネル討論を交えた特別セッションが数多く開催されました。
今年のSOFI報告書によると、2024年には世界人口の8.2%、約6億7300万人が飢餓を経験していたと推定され、この数字は2023年の8.5%、2022年の8.7%から減少しましたが、世界的な進展は一貫しておらず、アフリカと西アジアのほとんどの地域で飢餓が引き続き増加しました。SOFI2025はまた、多くの国でインフレが高騰し、購買力が損なわれ、特に低所得層では健康的な食事へのアクセスが損なわれていることを強調しました。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)