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1255. 森林総合研究所主催ウェビナー「生物多様性目標の達成と持続可能な社会の実現に向けて:IPBESネクサス・社会変⾰評価から⾒る研究の最新動向と今後の課題」

6月6日、森林総研が主催するウェビナーにおいて、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学−政策プラットフォーム(IPBES)評価報告書の作成に関わった4名の専門家が、関連する研究の最前線について紹介するとともに、評価報告書でまとめられた課題解決を社会で実現するにはどうすればよいか議論します。
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1254. 気候変動に伴い、若い世代が極端現象に晒される確率が大幅に高まる

気候変動のもと、人が生涯で経験する気候の極端な事象の数は、産業革命以前の気候条件下で経験しうる度合いをはるかに超える可能性があります。Nature誌に掲載された論文は、気温上昇が高いほど、熱波、農作物の不作、河川の洪水、干ばつ、山火事、熱帯低気圧といった極端現象を生涯において経験する出生コホートの割合が増加すると予測しました。
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1253. 肥料市場:最近の肥料市場動向

世界の食料生産は肥料に依存しているため、肥料貿易の混乱は食料生産システムの不確実性を高めます。農業市場情報システム(Agricultural Market Information System AMIS)による最近の肥料市場動向に関する記事を紹介します。
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1252. 国際植物防疫デー

植物の健全性は食料安全保障の基盤であり、植物病害虫の新たな地域へのまん延を防止することが重要です。国連は、5月12日を「国際植物防疫デー(International Day of Plant Health)」と定め、植物防疫について国際的な認識を高めるための日としました。
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1251. 2025 年 4月は史上2 番目に暖かい4月だった

EUのコペルニクス気候変動サービスによると、2025年4月は世界的に市場2番目に暑い4月となり、産業革命以前の水準より1.51℃高くなりました。イギリスで気候変動関連の情報提供を行うCarbon Briefは、2025年の最初の3か月は、弱いラニーニャ現象にもかかわらず、歴史上2番目に暖かい第1四半期であった可能性が高いと発表しました。
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1250. 貿易をめぐる緊張:不確実な時代における食料安全保障の確保

昨今、貿易摩擦が激化し、生産者・貿易業者・そして消費者に新たな不確実性をもたらしています。世界市場の透明性の維持・強化に貢献し、対話を通じた解決策を見出す取り組みを支援している農業市場情報システム(Agricultural Market Information System AMIS)の記事を紹介します。
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1249. 2025年4月 世界食料価格動向

国連食糧農業機関(FAO)は、5月2日、世界食料価格動向を公表しました。2025年4月の値は平均128.3ポイントで、前月比で1.0%上昇しました。穀物、乳製品、食肉の価格指数の上昇が、砂糖と植物油の価格指数の下落を上回りました。食料価格指標は前年同月比で7.6%上昇しましたが、2022年3月に記録したピーク値からは19.9%低い水準にとどまりました。
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1248. メンデルのエンドウ豆に関する遺伝学の謎が解明

修道士グレゴール・メンデルは、160年以上前にエンドウ豆(Pisum sativum)の種子や莢の形や色など、7つの形質を綿密に研究し、遺伝的遺伝に関する画期的な研究を成し遂げました。4月23日にNature誌に掲載された論文で、7つの形質のうち残された最後の3つのエンドウ豆形質を担う遺伝子が特定されました。
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1247. 急激な気温反転と気候変動

急激な気温反転(rapid temperature flips)とは、極端な高温から低温へ、あるいはその逆の急激な気温変化を指します。人類と生態系にとって大きな課題となりますが、そのメカニズムはまだ解明されていません。Nature Communicationsで公表された論文によると、生態系や人間の健康に悪影響を及ぼす可能性のあるこうした気温変化は、高排出シナリオの下で今世紀末までに世界のほとんどの地域でさらに増加すると予測されており、特に低所得国にとって危機となることが見込まれています。
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1246. 大気中の炭素を吸収して地球を冷却する3つの方法

2015年のパリ協定で定められた気温目標を世界が大幅に超える可能性が高くなっている中、世界中の政府、公益事業会社、そして数百ものスタートアップ企業が、大気から直接炭素を吸収する、海洋を改造して通常よりも多くの炭素を吸収させる、そして陸上での炭素除去を強化するという、3つの主要なアプローチに基づく炭素除去戦略に投資を行っています。Nature誌の論説から要点を紹介します。
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1245. 気候変動の緩和と社会正義

気候変動の緩和と社会的正義は、重大かつ複雑に絡み合った課題です。PNAS誌の論考は、気候変動緩和戦略がどのように不正義を生み出し、あるいは改善するかを体系的に評価していますが、とくに自然に基づく解決策(nature-based solutions)についての考察を紹介します。
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1244. 土壌の健全性が作物収量と窒素利用効率に与える影響

世界人口80億人の食料生産を支えるため、年間1億2000万トン以上の窒素肥料が投入され、大気や水質の悪化、生態系の健全性、気候の安定性など、深刻な環境問題を引き起こしています。窒素利用効率(NUE)を高めて作物の収量を向上させ、同時に環境中の窒素過剰を抑制することは、地球の持続可能性にとって不可欠です。Nature Food誌で発表された研究は、土壌、気候、圃場管理慣行に関する高解像度の世界的データを統合し、土壌の健全性が農業生産性に及ぼす影響を体系的に評価し、食料安全保障と環境の持続可能性の両方を達成するために、土壌の健全性管理が重要であることを示しました。
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1243. 東南アジア連絡拠点だより⑧:タイの正月料理『カオチェ』

タイの旧正月は『ソンクラン』と呼ばれ、4月13日から15日が祝日になります。別名『水かけ祭り』とも言われていて、皆で水を掛けあって新年を祝います。そんなソンクランの時期に食べる伝統料理があるのをご存じでしたか? 
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1242. 科学と政策の橋渡し

気候変動、紛争、生物多様性の喪失、そして飢餓といった課題に迅速に対応するための政策策定において、食料システム科学の役割がこれまで以上に必要とされています。一方、多くの政策策定者にとって、科学を適用するにあたり、政策に必要な適切なデータや情報、そして明確さと実用性の欠如がしばし問題になるようです。世界最大のグローバル農業イノベーションネットワークであるCGIARは、科学を政策に結びつける取り組みの一環として、意思決定者のための食料システム科学の活用ガイドを発表しました。
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1241. アースデー2025

生物多様性の破壊を伴う人為的な自然の改変は、地球を支える生態系の機能を損ねる可能性があります。4月22日アースデーは、地球が直面する様々な環境危機に対する行動を促す啓蒙の機会を提供します。
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1240. オーバーシュートに関する議論

多くの国や企業の気候目標は、パリ協定目標を目指していますが、地球温暖化が1.5℃を超えることはほぼ避けられないと考えられています。レビュー論文にもとづき、『オーバーシュート』、すなわち、一定期間にわたり1.5℃という温暖化限界を超えるものの、一定期間内にその限界以下に戻る地球温暖化の軌跡、の概念について紹介します。
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1239. 国際農研の一般公開が6年ぶりに対面開催!

明日、2025年4月19日(土)、世界中を駆け巡りながら研究に取り組む研究者たちがブースに立ち、研究内容をご紹介します。最前線の研究者と対話できる貴重な機会ですので、ぜひお気軽にお声がけください。
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1238. 地球温暖化によって海面熱波の持続期間が増加

海洋熱波は、海洋生物に深刻な影響を及ぼす、温暖な海水が持続的に続く極端な気候現象です。これらの現象は、人為的な地球温暖化を受けて、より激しく、より長く、より頻繁に発生しています。4月14日に米国科学アカデミー紀要(PNAS)に公表された論文は、地球温暖化によって海洋が極端な表面熱状態を経験する年間日数が3倍に増加していることを示しました。
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1237. 気候変動インパクトの社会的側面

最も貧困で脆弱な人々は、気候変動の原因にもっとも関与していないにもかかわらず、異常気象の影響を最も強く受ける傾向があります。気候変動と世界的な不平等のパターンの関係について論じた、世界銀行の考察を紹介します。
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1236. 健康な老化のための食生活

世界では高齢化が急速に進行しており、不健康な食生活に起因する非感染性疾患の蔓延が医療システムへの負荷をさらに増大させる懸念に対し、健康的な食生活の促進は世界的な優先事項です。Nature Medicine誌に掲載された最近の論文は、最長30年間の追跡調査データを精査した結果、植物性食品を多く含み、健康的な動物性食品を適度に含む食生活パターンが、健康的な老化を促進する可能性を示唆しました。