現地の動き
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1464. 地球の気候はますます不均衡に陥っている
世界気象機関(WMO)の報告書は、地球のエネルギー収支を主要な気候指標の一つとして取り上げ、温室効果ガスの濃度が少なくとも80万年ぶりの高水準に達したことで、収支の均衡が崩れていることを指摘しました。
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1463. N2026 参加登録および要旨提出の受付のお知らせ
2026年11月2日~6日に京都で開催される第10回国際窒素会議(N2026)は、研究者、政策立案者、実務家、業界関係者、その他のステークホルダーが一堂に会し、将来世代のための持続可能な窒素管理の推進を目指します。このたび、N2026の参加登録および要旨提出の受付が開始されました。
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1462. 2026年中東紛争のエネルギー・肥料貿易、そして食料安全保障への影響
国連食糧農業機関(FAO)は、中東紛争のエネルギー・肥料貿易、そして食料安全保障への影響についてのレポートを公表しました。レポートは、肥料不足とエネルギー価格の高騰は作物の収穫量を脅かし、送金の減少やバイオ燃料生産への潜在的なシフトは、特にアフリカ、アジア、その他の輸入依存地域において、食料価格の変動を増幅させる可能性について指摘しています。レポートはまた、今回の危機の影響が、ウクライナ戦争による経済的影響と異なる点について、興味深い視点を提供しています。
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1461. 開花時期のメカニズム
先週から、全国各地で桜の開花が報告されはじめました。春の訪れを告げる植物の開花ですが、実は植物の緻密な生理的なメカニズムによって制御されているそうです。少し前にPlant Physiology誌で公表されたレビュー論文から、遺伝学・生理学に基づく開花時期のメカニズムについての研究を紹介します。
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1460. 森林と水循環の気候変動緩和・適応への貢献
今週末、3月21日は国際森林デー(International Forest Day)、3月22日は世界水の日(World Water Day)です。森林と水循環は密接に連関し、気候変動の緩和と適応に貢献しています。
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1459. チョークポイント:戦争の世界食料安全保障への脅威
2月28日の米イスラエルによるイランへの共同攻撃、そしてそれに続くイランによる中東各地への攻撃を受け、ホルムズ海峡は事実上閉鎖され、世界の石油、天然ガス、肥料貿易に影響を与えています。チョークポイント(Chokipoint)とは、流れや進行を制限する重要な箇所を指す言葉として使われています。米国のシンクタンク、戦略国際問題研究所 (CSIS)が、イランとの戦争によるホルムズ海峡のチョークポイントが、世界の肥料市場と農業市場へのショックを通じ、世界の食料安全保障にもたらす影響について解説しました。
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1458.グリーンアジアレポートシリーズ第6号、小型在来魚種の保護と持続的利用に関する英文レポートを公開を公表
グリーンアジアレポートシリーズにおいて、小型在来魚種の保護と持続的利用に関する英文レポートが公開されました。本シリーズは、アジアモンスーン地域の行政官、研究者、普及関係者、生産者、民間セクターなど多様な関係者の参考となるよう、同地域で共有可能な基盤農業技術(scalable technologies)について紹介し、食料システムの変革に貢献することを目的としています。第6号は、”Sustainable Use of Small Indigenous Fish Species for Nutritional and Livelihood Improvement in Inland Rural Areas of Indochina”というタイトルで、安価で良質な栄養源として期待される小型在来魚種を対象に、その資源保護と養殖のモデルを解説しています。
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1457. コペルニクス:史上5番目に暖かい2月、西ヨーロッパで異常な降雨
コペルニクス気候変動サービスによると、2026年2月は、産業革命以前の気温より1.49℃上昇し、記録上5番目に暖かい月となりました。ヨーロッパでは気温の激しい変化が顕著で、西ヨーロッパでは異常な降雨と広範囲にわたる洪水が発生しました。
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1456. ホルムズ海峡の海上輸送の混乱がもたらすエネルギー・肥料および脆弱な経済へのリスク
ホルムズ海峡における軍事的緊張の高まりは、海上輸送の流れを混乱させ、世界市場への波及効果への懸念を高めています。国連貿易開発会議(UNCTAD)は、世界で最も重要な貿易回廊の一つであるホルムズ海峡の混乱がもたらす世界貿易と開発への影響についての速報を発表しました。
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1455. データは2015年以降、地球温暖化が大幅に加速していることを示している
ポツダム気候影響研究所(PIK)による新たな研究は、地球気温に影響を与える既知の自然要因を除外してデータ分析を行った結果、初めて地球温暖化が統計的に有意かつ力強く加速していることを実証しました。
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1454. パンデミック予防・準備・対応のためのワンヘルス・アプローチ
6年前、世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルス感染症の発生を、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態と宣言しました。COVID-19は人獣共通感染症の一例であり、人獣共通感染症は農業食料システムが自然生態系と接する場所で最も多く発生すると考えられています。パンデミックの予防、準備、対応における、ワンヘルス・アプローチの重要性の認識が高まりました。
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1453. タフでおいしいお米をつくりたい! ~アジアイネとアフリカイネの“いいとこ取り”に挑む~
主食であるお米はアジアイネという種に属する栽培種で、近年、サブサハラアフリカでも都市化に伴う消費需要の伸びで栽培面積も拡大しています。一方、アフリカにもともとあるイネは、旺盛な繁殖力や病気への抵抗性などの特性があり、アジアイネの高収量性・良食味性を組み合わせることができれば、アフリカの環境により適応した、たくさん収穫できるおいしいお米の品種を育成できる可能性があります。その実現に向けた技術的課題について紹介します。
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1452. 2026年2月 世界食料価格動向
FAO食料価格指数は、2026年2月、125.3ポイントと1月の改定値から0.9%上昇しました。穀物、肉類、植物油の価格指数の上昇が、乳製品と砂糖の価格指数の下落を上回り、5ヶ月連続の下落を経て初めて指数が上昇しました。ただし前年比では1.0%低下し、2022年3月に記録したピークからは21.8%も下落しました。
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1451. 沿岸水位はほとんどの災害評価で想定されているよりもはるかに高い
世界の海岸地域における海面上昇やその他の災害の影響は、沿岸水位と陸地標高によって決まります。この基準値の推計に問題があると、被害を過小評価する可能性があります。Nature誌で公表された論文は、これまでの研究やハザード評価が沿岸水位の基準値を過小評価してきたことを明らかにし、気候変動による海面上昇が当初考えていたよりも数千万人も多くの人々を脅かす可能性があると発表しました。
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1450. 2026年エルニーニョ現象予測
世界気象機関(WMO)は、今後数か月中に弱いラニーニャ現象が中立状態に移行し、2026年末までにエルニーニョ現象へと移行する可能性があると発表しました。2023年-2024にかけて発生した直近のエルニーニョ現象期には多くの異常気象現象が発生しましたが、科学者は人為的な気候変動の影響を指摘しています。
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1449.紛争の肥料・食料価格影響への懸念
現在急展開中の紛争の激化は、ホルムズ海峡の封鎖の恐れに繋がっています。世界の尿素輸出国上位国の一部はホルムズ海峡を経由して尿素を輸送しており、封鎖の影響は食料価格にも及ぶことが懸念されます。
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1448.グリーンアジアレポートシリーズ「低投入型稲作栽培のためのひこばえ」を公表
「低投入型稲作栽培のためのひこばえ」に関するレポートが公表されました。このシリーズは、アジアモンスーン地域の行政官、研究者、普及担当、生産者、民間セクターを含む多様な関係者の参考となるよう、アジアモンスーン地域で共有できる基盤的農業技術(scalable technologies)について紹介し、同地域の食料システムの変革に貢献することを目的としています。第5号では、アジアモンスーン地域の労働力不足や環境問題に配慮した稲作技術として「ひこばえ栽培」の有用性を取り上げます。
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1447. 気候変動はコーヒー栽培地域にも迫っている
独立系調査団体であるClimate Centralは、世界の主要なコーヒー生産地域では人為的な気候変動の影響で猛暑日が年々増加しており、収穫量の減少とコーヒー価格の上昇につながっている可能性について指摘しました。
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1446. 情報の発信と発見(寳川通信12)
研究者は、実験や調査の遂行だけでなく、多様な情報を収集・整理し、そこから研究課題を抽出する情報収集能力が求められています。インターネットや生成AI、SNSの普及で情報環境が複雑化する中、国際農研は多様な視点から開発途上国の食料・環境問題に関する客観的情報を収集・発信し、新たな研究課題の発見や研究意欲の向上に貢献することを目指しています。
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1445. 記録的なグリーンランド氷床融解
グリーンランドの氷床や北極海の海氷融解は、永久凍土の融解、南極氷床の融解、アマゾン森林破壊、とならび、気候変動議論において、地球が次第に不可逆性を伴うような大規模な変化を伴うサブシステム(ティッピング・エレメント)の一つとされています。Nature Communications誌に掲載された研究によると、気候変動はグリーンランド氷床の極端な融解現象を、より頻繁、より広範囲、より激しくすることで、その様相を大きく変化させています。