現地の動き

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1478. 健康にも地球にもやさしい食事はどう実現する?―レビュー論文から読み解く食の未来

Science誌に掲載された最新論文は、現代の食料システムが抱える根本的な課題と、その転換に向けた具体的な方向性を包括的に整理し、「健康的・持続可能・公正(equitable)」な食生活への移行がなぜ進まないのか、そしてそれをどのように実現できるのかを、食料システム全体の視点から論じています。
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1477. Nature Positiveとは何か

自然の劣化は気候変動の加速だけでなく、感染症リスクの増加や水循環の不安定化など、人間社会の安定性そのものを損ないます。自然は人間社会の外側にある資源ではなく、経済や健康、気候を含むあらゆる基盤そのものであるという認識が求められています。Frontiers in Science誌で公表された論文は、「Nature Positive」という概念を中心に、生物多様性の喪失を単なる環境問題ではなく、地球システム全体の安定性に関わる危機として捉え直しています。
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1476. 2026年3月は観測史上4番目の暖かさに

欧州コペルニクス気候変動サービス(C3S)は、2026年3月の世界平均気温は観測史上4番目の高さとなり、産業革命前と比べて1.48℃高い水準に達したと発表しました。
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1475. 東南アジア連絡拠点だより:タイの伝統発酵食

日本同様にタイでも古来より多様な発酵食品が作られてきました。ここにタイの代表的な発酵食品(や調味料)を紹介したいと思います。
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1474. 夏の長期化が加速している

中緯度における夏の気象条件の開始時期と持続期間は、極端気象、動植物のフェノロジー、経済活動、生態系および人間の健康、干ばつや森林火災、さらにはエネルギー需要と密接に関連しているため、重要な意味を持ちます。Environmental Research Letters誌に公表された最新研究は、1961〜1990年を基準とした場合、中緯度の夏はより長く、より高温になっており、季節の移行もより急激になっていることを示しました。
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1473. 国際稲研究所(IRRI)との意見交換を実施しました

令和8年4月3日(金)、国際稲研究所(IRRI)よりDr. Virender Kumar研究部長、齋藤和樹上級研究員、岩永理事をお迎えし、表敬訪問および意見交換を実施しました。本訪問では、当研究機関の組織体制や研究プロジェクトの紹介を行うとともに、IRRIとの今後の連携強化に向けた幅広い議論が行われました。
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1472. 持続可能な食料システム転換を支える社会経済的経路――システマティックレビューからの示唆

持続可能な食料システムの実現には、技術や政策だけでなく、地域ごとの社会経済的条件が大きく影響します。Nature Food誌の研究では、多数の文献をレビューし、食料システムの転換を促す主要な領域と、それを支える社会経済的要因の関係を整理しています。所得や教育、制度などが、生産者や消費者の行動に重要な影響を与えること、また地域別のパターンが明らかになりました。
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1471. 2026年3月 世界食料価格動向

FAO食料価格指数は、2026年3月に平均128.5ポイントとなり、改定後の2月水準から2.4%上昇し、2ヶ月連続の上昇となりました。穀物、肉類、乳製品、植物油、砂糖といったすべての商品グループの価格指数が上昇しました。過去の水準と比較すると、食料価格指数は1年前の水準を1.0%上回っていますが、2022年3月に記録したピーク値からは19.8%低い水準にとどまっています。
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1470. 世界の「水の塔」はどこから水を得ているのか?

近年、地球温暖化により氷河の後退や積雪の減少が進む中、降水の重要性はますます高まっています。しかし、私たちの水資源を支える「水の塔(ウォータータワー)」がどこから水を得ているのかは十分に理解されていませんでした。Geophysical Research Letters誌で公表された研究は、高山域の水資源が単なる地形や降水量だけでなく、大気水循環や土地被覆と密接に関係していることを明らかにし、これらの要素を統合的に考慮することが水資源の持続可能性を評価する上で不可欠になることを示唆しました。

1470. 世界の「水の塔」はどこから水を得ているのか?

近年、地球温暖化により氷河の後退や積雪の減少が進む中、降水の重要性はますます高まっています。しかし、私たちの水資源を支える「水の塔(ウォータータワー)」がどこから水を得ているのかは十分に理解されていませんでした。Geophysical Research Letters誌で公表された研究は、高山域の水資源が単なる地形や降水量だけでなく、大気水循環や土地被覆と密接に関係していることを明らかにし、これらの要素を統合的に考慮することが水資源の持続可能性を評価する上で不可欠になることを示唆しました。
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1469. 2℃でも安心できない?気候変動リスクの新たな現実

「深刻な気候危機は、地球温暖化が3℃や4℃に達したときに起きる」——これまで、そうした認識が広く共有されてきました。ところが、最近Nature誌に公表された研究によると、わずか2℃の温暖化でも、社会や生態系に深刻な影響が及ぶ可能性があることを示しています。特に農業や都市、森林など重要分野で想定以上に高いリスクが指摘されました。
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1468. 不確実性の時代における情報収集分析提供の役割

本日より、国際農研の第6期中長期計画がスタートしました。この新たな期間の幕開けは、これまで以上に複雑で不確実性の高い国際環境の中で迎えることとなります。世界の変化を的確に捉え、グローバルサウスをはじめとする世界の食料問題に対し、戦略的に対応していく上で、情報の収集・分析・提供の役割は一段と高まっています。
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1467. 過去五年間のPick Up人気記事

令和3年4月1日から本日までの第5期中長期目標期間において、Pick Upでは、国際機関報告書や最新論文を参照し、世界の食料安全保障に影響を及ぼす時事的・地政学的問題や、食料システム変革に資する最新技術やルールに関する情報を多面的に紹介してきました。過去5年間を振り返ると、国連機関発表の統計情報や、日本の技術動向についての情報提供記事がアクセスを集めました。
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1466.グリーンアジアレポートシリーズ第4号 ”Local Biochar Use for Sustainable Agriculture in Asia”の改訂版を公表

グリーンアジアレポートシリーズNo. 4 “Local Biochar Use for Sustainable Agriculture in Asia”の改訂版が公開されました。本レポートは、関心が高まるバイオ炭を取り上げ、近年の研究成果を解説するとともに、実践に役立つ技術情報を伝えています。
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1465. 100億人を養うための水ソリューション

世界銀行の新たな報告書によると、一部の国では過剰使用、他の国では過少使用という現状のもと、現状の農業用水管理慣行は世界人口の半数以下の食料生産しか持続的に支えることができていません。2050年までに100億人分の食料が必要になると予測されており、世界の食料システムにおける水利用のバランスを取り戻すことが、将来の食料需要を持続的に満たすための条件となります。
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1464. 地球の気候はますます不均衡に陥っている

世界気象機関(WMO)の報告書は、地球のエネルギー収支を主要な気候指標の一つとして取り上げ、温室効果ガスの濃度が少なくとも80万年ぶりの高水準に達したことで、収支の均衡が崩れていることを指摘しました。
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1463. N2026 参加登録および要旨提出の受付のお知らせ

2026年11月2日~6日に京都で開催される第10回国際窒素会議(N2026)は、研究者、政策立案者、実務家、業界関係者、その他のステークホルダーが一堂に会し、将来世代のための持続可能な窒素管理の推進を目指します。このたび、N2026の参加登録および要旨提出の受付が開始されました。
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1462. 2026年中東紛争のエネルギー・肥料貿易、そして食料安全保障への影響

国連食糧農業機関(FAO)は、中東紛争のエネルギー・肥料貿易、そして食料安全保障への影響についてのレポートを公表しました。レポートは、肥料不足とエネルギー価格の高騰は作物の収穫量を脅かし、送金の減少やバイオ燃料生産への潜在的なシフトは、特にアフリカ、アジア、その他の輸入依存地域において、食料価格の変動を増幅させる可能性について指摘しています。レポートはまた、今回の危機の影響が、ウクライナ戦争による経済的影響と異なる点について、興味深い視点を提供しています。
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1461. 開花時期のメカニズム

先週から、全国各地で桜の開花が報告されはじめました。春の訪れを告げる植物の開花ですが、実は植物の緻密な生理的なメカニズムによって制御されているそうです。少し前にPlant Physiology誌で公表されたレビュー論文から、遺伝学・生理学に基づく開花時期のメカニズムについての研究を紹介します。
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1460. 森林と水循環の気候変動緩和・適応への貢献

今週末、3月21日は国際森林デー(International Forest Day)、3月22日は世界水の日(World Water Day)です。森林と水循環は密接に連関し、気候変動の緩和と適応に貢献しています。