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1404. アジア太平洋地域における食料安全保障と栄養の現状

国連食糧農業機関(FAO)をはじめとする食料関係の国連機関が共同で発表した、アジア太平洋地域における2025年食料安全保障と栄養の現状に関する報告書は、この地域が飢餓削減において顕著な進歩を遂げている一方で、栄養不良、食料不安、そして健康的な食事への不平等なアクセスへの対処においては依然として課題が残っていることを示しました。
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1403. 気候関連災害の農業・食料安全保障への影響

国連食糧農業機関(FAO)による報告書(The Impact of Disasters on Agriculture and Food Security 2025)は、気候関連の災害が水資源の利用可能量、土壌の健全性、そして農業生産性の大きな損失をもたらしていると警告し、レジリエンスの基盤として、統合的な水資源管理、および、リスク予測・軽減・管理に役立つデジタルソリューションの拡充、の必要性を強調しています。
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1402.分断された世界における商品市場介入

商品価格の変動と、それに伴うエネルギーおよび食料安全保障へのリスクにより、商品サプライの管理への関心が再燃しています。農業市場情報システム(AMIS)の記事は、過去1世紀にわたる国際商品協定の試みを振り返り、市場介入の効果の限界について指摘します。
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1401. 滋養ある作物‘crops that nourish’

栄養と気候変動へのレジリエンスを両立させるには、システム変を見据えた、学際的な参加型アクションリサーチが必要です。Nature Food誌に寄せられた論説は、「滋養ある作物‘crops that nourish’」という概念を提唱、サブサハラアフリカ地域を対象に、農家参加型の研究を促し、地域のニーズと主体性を尊重し、機会作物に焦点を当てます。
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1400. 農業研究投資の必要性

Nature誌に掲載された論説は、過去40年間における農業科学への公的および民間投資トレンドに関する分析を紹介し、食料生産を支えるイノベーションへの投資の減少が、食料価格の高騰の一因となっていると指摘しました。
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1399.プラネタリーヘルスへの投資の社会経済的効果

2025年12月9日、ナイロビで開催された第7回国連環境総会にて公表された報告書(The Global Environment Outlook, Seventh Edition: A Future We Choose (GEO-7))は、気候の安定化、自然と土地の保全、そして汚染問題の解決をはじめとするプラネタリーヘルスへの投資が、世界のGDPを数兆ドル増加させ、数百万人の命を救い、数億人の人々を貧困と飢餓から救う可能性を示しました。
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1398. 2025年は記録上2番目か3番目に暖かい年になる見込み

コペルニクス気候変動サービス(C3S)の最新データによると、2025年は現在、2023年と並んで記録上2番目か3番目に暖かい年になる見込みです。月次気候アップデートでは、2025年11月が世界で3番目に暖かい年となり、カナダ北部と北極海で平均気温を大幅に上回ったことも明らかになりました。東南アジアの熱帯低気圧が広範囲にわたる壊滅的な洪水や人命損失を引き起こすなど、この11月は多くの異常気象に見舞われました。
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1397. UN Food Systems Coordination Hubが国際農研・農研機構を「日本のイノベーションエンジン」として紹介

2025年11月28日、2021年国連食料システムサミット(UNFSS)のフォローアップ機関であるUN Food Systems Coordination Hub(FAO内設置)の公式ウェブサイトにおいて、国際農研および農研機構が、日本発の農業研究イノベーションを牽引する「Japan’s Innovation Engine」として紹介される記事が掲載されました。
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1936. 世界都市化見通し2025

都市化は人類史上最も重要な人口動態の変化の一つです。国連が先月発表した2025年版世界都市化見通しは、2025年、世界人口82億人のうち45%が都市に、36%は町に、19%が農村部に居住するとの推計を示しました。予測によると、現在から2050年までの世界の人口増加の3分の2は都市部で発生し、残りの大部分は町部で発生する一方、農村部の人口は2040年代にピークを迎え、その後減少に転じる見込みです。
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1395. 2025年11月 世界食料価格動向 

国連食糧農業機関(FAO)は、12月4日、世界食料価格動向を公表、2025年11月の平均値は125.1ポイントで、10月の改定値126.6ポイントから1.2%低下し、3か月連続で下落しました。乳製品、肉類、砂糖、植物油の価格指数の低下が、穀物指数の上昇を上回りました。全体として、価格指標は2024年11月の水準を2.1%下回り、2022年3月のピーク値からは21.9%低い水準にとどまりました。
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1394. 世界土壌デー2025

2025年世界土壌デーは、「健全な都市のための健全な土壌」というテーマで、都市景観に焦点を当てています。一方、今後も、都市部および農村部人口に安定的に食料を供給するには、世界の土地・土壌・水の健全な管理が必要になります。国連食糧農業機関(FAO)が最近発表した報告書(SOLAW 2025)は、食料生産の持続的な増加を支える土地と水資源の大きな潜在能力を強調しています。
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1393. JICA-JISNASシンポジウム2025 開催のご案内

JICA-JISNASシンポジウムは、農林水産分野や地域開発における特定テーマについて討論・意見交換を行い、若手人材の積極的かつ主体的な参加を奨励して能力開発を図ることを目的として開催しております。本年度は12月12日、ハイブリッド形式で開催され、「グローバル農業研究人材育成の課題と展望 ―科学技術協力隊の活用を中心に―」をテーマに議論を深める予定です。
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1392. 鉄を制するものはアフリカのイネを制す

鉄は植物の必須元素ですが、東南アジアやアフリカの多くの地域では鉄が必要以上に供給されてしまい、植物、特にイネの生育に悪い影響を及ぼしています。この「鉄の過剰障害」メカニズムを解き明かし、そのような条件でもイネが健康に育つうえで重要なイネの遺伝子を発見するための研究について紹介します。

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1391. 窒素にとって炭は、地球を守る素晴らしき相棒

肥料をたくさん使えるようになり、私たちは食べ物に困らなくなってきました。でも良いことばかりではありません。畑にたくさん肥料を入れすぎると、植物が使いきれなかった反応性窒素が川や空気を汚し、さまざまな環境問題を引き起こします。そういうことが増えているため、急いで対応しなければなりません。炭を土に入れることで、肥料の窒素を土の中に長く留め、無駄なく窒素を使えるどうかを調べる研究を紹介します。
 

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1390. 海洋の深層における複合的な変化

地球の生命維持システムである海洋は、温暖化、酸性化、脱酸素化、塩分濃度の変動など、複数の気候関連ストレス要因が原因で、その深部まで及ぶ急速かつ広範な変化を経験しています。Nature Climate Change誌で公表された論文は、世界の海洋の広大な地域で、温暖化、塩分濃度の上昇または淡水化、酸素の減少、酸性化が同時に進行しており、気候変動によって海洋環境が未知の領域へと進んでいるエビデンスを示しました。
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1389. 猛暑と農業

猛暑は、農業が直面する最も深刻な危険の一つです。猛暑の真の危険は、直接的な損失だけでなく、既存の脆弱性を悪化させる役割にあります。FAOとWMOによる共同報告書によると、猛暑は作物に被害を与え、家畜にストレスを与え、漁業を枯渇させ、山火事のリスクを高めます。猛暑の影響は、干ばつなどの他の災害と相まってさらに深刻化し、地球温暖化が進むにつれてさらに悪化すると予測されています。
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1388. より深刻で長期にわたる干ばつの影響

気候変動は、世界中の多くの地域で、より深刻で長期にわたる干ばつをもたらしています。Science誌で公表された論文は、世界中に分布する草原と灌木地帯における実験の結果、生態系は複数年にわたる干ばつに順応することが観察された一方、干ばつの期間と強度が強まった場合、生産性が徐々に著しく低下していく状態へと変化していく可能性に警鐘を鳴らしました。
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1387. COP30での合意

ブラジルのベレンで開催されたCOP30において、2週間にわたる激しい交渉を経て、最終的に採択された文書(the Mutirão text)は、緩和から資金、貿易障壁に至るまで、論争の的となっていた交渉トラックを、単一のコンセンサスに基づく合意にまとめました。
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1386. 生物多様性喪失と気候変動の二重危機対応

COP30 が開催されたブラジル・ベレンのあるアマゾンは地球の気候安定に貢献する生物圏の一つとして知られています。BMJ誌で掲載された論説は、生物多様性の喪失と気候変動という二重の危機は人類の運命を握っており、COP30における議論の中心に据えられるべきと主張しています。
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1385.アフリカで訴えてみた「畑を休ませて農家を豊かに!」

アフリカは世界で最も注目される成長市場のひとつとされる一方で、世界で一番多くの人が飢餓に苦しんでいる地域でもあります。飢餓の原因のひとつが「土壌の劣化」です。アフリカの土を守り、安定した食料生産や農家の収入向上、さらに飢餓や貧困の削減に役立てる「耕地内休閑システム」を農家に効果的に広めるための研究を紹介します。