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1318. 猛暑、数百万人に影響

1318. 猛暑、数百万人に影響
日中および夜間の気温が危険なほど高くなる猛暑は、世界中で数百万人に影響を与えており、早期警報と熱中症対策行動計画の重要性を浮き彫りにしています。山火事と大気汚染も問題をさらに悪化させています。
猛暑はサイレントキラーと呼ばれることもあります。推計によると、2000年から2019年の間に、毎年約48万9000人が熱中症で亡くなっており、そのうち45%がアジア、36%がヨーロッパで発生しています。世界的に、熱中症による疾病、負傷、死亡に関する公式の診断は過少報告であることが認識されています。都市部では、ヒートアイランド現象により、暑さが人間の健康に与える影響がより顕著です。高齢者や慢性疾患を持つ人は、より高いリスクにさらされています。また、通常、夏季には、地表付近の猛暑と上空の冷気が相まって、高地で激しい降雨と壊滅的な鉄砲水が発生し、人々の生活、インフラ、地滑りにさらなる影響を及ぼす可能性があります。
先日報告したとおり、EUのコペルニクス気候変動サービスによると、2025年7月は世界で3番目に暑い7月となり(2023年7月と2024年7月に次ぐ)、海面水温の平均も過去3番目に高い記録でした。
世界気象機関(WMO)の情報によると、7月末~8月初頭にかけ、西アジア、中央アジア南部、北アフリカの大部分、パキスタン南部、米国南西部の一部で最高気温が42℃を超え、局地的には45℃を超えました。イラン・イスラム共和国南西部とイラク東部では、局地的に最高気温が50℃を超え、電力・水道供給、教育、労働に支障をきたし、数百万人を超える人々の生活に影響を及ぼしました。
日本は8月5日、41.8℃という国内最高気温を記録しました。これは7月30日に記録された41.2℃の記録を上回ります。この長期間にわたる異常な熱波の間、日中の最高気温と夜間の最低気温の両方で、数十もの観測所で新たな記録が樹立されました。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)