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1069. 異常な猛暑の蔓延

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1069. 異常な猛暑の蔓延

 

2024年7月22日の17.16℃を最高値に、先週は史上最も暑い日別気温を連続更新しました。

これを受け、グテーレス国連事務総長は、「沸点の半分相当の50℃に達する熱波を伴う異常な猛暑の蔓延(extreme heat epidemic)で数十億人の人々がやられている」とし、「地球は暑くて危険な場所になった」と警鐘を鳴らしました。

こうした熱波の影響にも地域差があり、とりわけアフリカとアラブ地域ではそれぞれ90%・80%以上の労働者が、最も人口稠密なアジア太平洋地域では4人に3人(75%)が熱波にさらされています。

さらに熱波は、2030年までに世界経済に2.4兆ドルのコストをもたらすことが予測されており、これは1990年代半ばの2800億ドルからの大幅増となります。インフラダメージ、作物の不作、水資源・保険システム・電力網への負担増が見込まれる中、熱波に強靭な社会経済の構築が喫緊の課題となっています。

 

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)


 

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