1068. 日別平均最高気温を更新

コペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、2024年7月21日、世界の日別平均気温は史上最高値の17.09℃を記録、さらに翌日の22日の暫定的な観測値は17.15℃でした。

これまでの最高記録値であった2023年7月6日の17.08℃とほぼ変わらない値であるものの、2023年7月以降とそれまでの気温差が際立っています。2023年7月以前の最高気温は2016年8月13日に観測された16.8℃でした。2023年7月3日以来、2023年7－8月と2024年6－7月の57日間はこれまでの記録を大きく上回りました。

温暖化のもう一つの兆候は、日別平均気温で過去最高値を記録した10年が、2015-2024年の過去10年間に集中している事実です。この10年間の年間日別最高気温のうち最も低い値（2015年）と2023年以前の最高値（2016年8月13日）の差は0.2℃でした。これに対し、2016年記録と2023・2024年の記録差は0.3℃と、2023・2024年の温暖化がいかに際立っているかを示しています。南極大陸における平均値を大きく超える高温の観測値が世界平均気温を押し上げているようです。

（文責：情報プログラム　飯山みゆき）