成果の概要

マレーシア水産研究所において、熱帯カキに対する低塩分影響評価試験を実施した。カキの濾水や摂餌にほぼ影響しない塩分濃度を推定した。また、メルボック河口域のカキ養殖場に設置した自記式水質計からデータ回収を行い、今年の塩分低下は軽度だったことを確認し、観測機器は清掃とメンテナンスを施して再設置した。養殖場オーナーとは今後の観測と筏での養殖実験の内容を打ち合わせ、実施の了解を得た。滞在中には同養殖場で定期採集されてホルマリン固定保存されたカキの試料処理を進めるとともに、マレーシア政府への研究者登録を完了させて研究者ビザも取得した。