国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

陸稲ネリカの特性解析 Ver.1 (つくば市の環境下における基本特性データ)

アフリカ稲センター(旧西アフリカ稲開発協会)が天水畑作環境に適した品種育成のためにアジアイネ (Oryza sativa L.) とアフリカイネ (Oryza glaberrima Steud.) の種間交雑育種を開始したのは1990年代前半である。アジアイネの優れた生産性と、アフリカイネの優れた環境適応性を組み合わせることを目的とした試みであった。WAB 56-50、 WAB 56-104、WAB 181-18といったアフリカ稲センターが育成した日本型の陸稲品種と、アフリカイネであるCG14のBC2F1 集団(戻し交雑を2回行って得られた集団のこと)が育成され、これら後代の固定系統が選抜された。1998年、この新しい試みから生まれた系統はネリカ(New Rice for Africa、NERICA) と名付けられ、最初の7品種、ネリカ1~7が発表されたのは2000年のことである。その後、2005年には更に11品種(ネリカ8~18)が加わり、合計18品種となった。

ネリカはアフリカイネに由来する様々な有用形質を備えていると期待されたが、その農業特性や導入された遺伝要因については詳細が明らかになっていなかった。また、アフリカ稲センターが保有していたネリカの育種家種子並びに原原種種子では異株や分離個体が観察され、正しいネリカの種子基準も曖昧な部分があった。このため、アフリカ稲センターと(独)国際協力機構の協力により種子の純化が行われ、各ネリカ品種の基準となる種子が確保された。国際農林水産業研究センターでは、この種子を得て日本国内でネリカの評価試験を開始した。この評価試験は、やがてアフリカ稲センターとの共同研究へと発展し、今日に至っている。ネリカの農業特性評価は、アジアイネ品種を対照品種として温帯のつくば市、亜熱帯の石垣市、そして熱帯であるアフリカのベナン国内4カ所で行われた。また、生物・非生物ストレス耐性については現在も評価試験が続けられている。

この版では、つくば市における栽培評価データを提供している。石垣市やアフリカにおける評価結果、ストレス耐性等の有用形質に関する情報についても今後の版で公開してゆく予定である。

Introduction (more details about this project)

Project Description

Agronomic traits in Japan

Agronomic traits in Tsukuba 2007 lowland
Agronomic traits in Tsukuba 2007 upland
Agronomic traits in Tsukuba 2008 lowland
Agronomic traits in Tsukuba 2008 upland

Charactrization(Figures.)

Panicle weight.
Dried leaf and culum weight.
Harvest index.
Panicle length,
Culum length,
Number of panicles,
Number of flowers
Seed fertility.