西アフリカのサバンナ低湿地帯の雑草データベース
公表年月日:平成25年1月22日
更新年月日:平成29年6月1日
JIRCASは2009年より、西アフリカのガーナにおいて共同研究プロジェクト「アフリカ低湿地における低投入稲作技術の開発」を開始した。本プロジェクトの目的は、サブサハラアフリカ地域の主に河川等を水源とする低地氾濫原を利用した稲作生態系において、コメの生産制限要因を耕種改善、資源利用の面から栽培・生理学的に明らかにし、低投入で持続的な稲作技術を開発するとともに、その体系化技術の適用条件の解明を行うことである。
このウエブサイトは、本プロジェクトの主要な研究構成要素である「雑草等の抑草技術の開発」のための基盤情報として作成したものであるが、一方で、広く関係者に有益な情報を提供する目的も含まれている。公開するデータベースの作成方法は、まず現地において自生雑草の生態等情報収集をするとともに高感度スキャナーを利用し植物体の画像を撮り、それぞれの種の同定をすすめ、原産地や生育環境の違いによる区分をおこなった。データベースで公開している雑草種は、主にガーナ北部のタマレ地域を中心に広がるサバンナ低湿地において採取されたもので、それらは一年生から多年生あるいは湛水条件から畑条件で発生するなどの幅広い生態的特徴を示している。
このたび、本データベースは、2011年9月に同定されたものに、新たに同定された雑草種を追加した。また、2017年6月に検索機能の向上を図った。
なお、このデータベースの内容には細心の注意を払っているが,その一部に同定の誤りなど不適切な個所があるかもしれない。そのような点も含め関係する専門家や利用者各位からのご助言、ご意見を乞いたい。