成果の概要

ペナン州のFRI (Fisheries Research Institute　水産研究所) Batu Maung、およびケダ州のFRI Pulau Sayakを訪問し、カキ孵化施設を視察した。FRI Pulau Sayakで稚貝を分与してもらい、形態観察を行う予定だったが、カキ稚貝は飼育水の状態が悪く入手できなかったので、稚貝の入手方法について打ち合わせた。当方が必要とするCrassostrea belcheriの稚貝は今年の生産予定がなく、民間の種苗生産会社からアルコール漬け標本を数十個体手配してもらうことになった。今年の種苗生産が順調に進んだ場合は、C. belcheriとC. iredaleiのハイブリッドについても標本をいただけるよう依頼した。実験室の備品や設備を調べたところ、海水は付属の水族館から入手可能なものの、飼育実験を行うには飼育装置を複数購入する必要があり、稚貝の塩分応答を調べる実験の実施は困難と考えられた。帰国前日にFRI所長を表敬訪問した。