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1341. 国連食料システムサミットフォローアップ会合サイドイベント報告書

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1341. 国連食料システムサミットフォローアップ会合サイドイベント報告書

 

国連食料システムサミット+4(UNFSS+4)は、2025年7月27日から29日まで、エチオピアのアディスアベバで開催されました。7月27日、国際農研は、日本・エチオピア・ベトナム・ウガンダの国立研究機関・政府機関やNGO、国際的に活躍する企業や国連機関とともに対面でサイドイベントを開催しました。

国連食料システムサミットフォローアップ会合サイドイベント「グローバル課題解決に向けた科学技術イノベーションのローカルコンテクスト適用:国・セクター横断的な農業・食料システム変革アプローチからの教訓」
https://www.jircas.go.jp/ja/event/2025/e20250727

UNFSS+4 Side-event: “Tailoring Science, Technology, and Innovation to Local Contexts while Advancing Global Agendas: Lessons from Multi-Country, Cross-Sectoral Approaches to Agri-Food Systems Transformation”
https://www.jircas.go.jp/en/event/2025/e20250727

その報告書が特設サイトにて公表されました。各登壇者の発表・コメントや質疑応答についての概要がまとめられています。
https://www.unfoodsystemshub.org/un-food-systems-summit-4-stocktake/sid…

本イベントには、アジアとアフリカから多様な分野、農業研究機関・政府省庁・国際機関・民間企業・NGOと多岐にわたる関係組織を代表する登壇者が参加しました。この多様性は、パネルセッションにおいて、科学知識に基づくツールを様々な文脈に適用する実践的な経験を共有する貴重な機会となりました。また、農業食料システムの変革において体系的なアプローチを効果的に適用する方法についての教訓も提供しました。サイドイベントの参加者もまた、国際農業研究機関、政府省庁、国連イニシアチブ、NGOの職員など、幅広い分野のステークホルダーを代表し、登壇者との質疑応答に積極的に参加し、現場の経験から学びを深め、それぞれの状況に適用するための教訓を導き出しました。

モデレーターであるDr. Jacquline Hughesによる、多様なステークホルダーを代表する登壇者・参加者を巻き込んだインタラクティブな議論の進行は、科学知識に基づくツールを様々な文脈で活用し、地球規模の課題に取り組むための多様な現場経験を発表することによる相乗効果を目の当たりにしました。 エチオピア農業研究機構(EIAR)のDechassa所長は、全ての関係者がそれぞれ直面する状況が異なり、万能のルールは存在しないにもかかわらず、持続可能でレジリエントな農業食料システムという未来に向けた共通のビジョンを描いていると確信したと述べました。

多様な分野、多岐にわたる関係組織の参加は、UNFSS+4サイドイベントの選定基準であり、CNの策定プロセスは、本サイドイベントチームにとって、研究部門と政府組織の既存のパートナーに働きかけるだけでなく、民間部門や国連との新たなパートナーシップとも繋がった「点と点をつなぐ」経験となりました。その結果、本サイドイベントは、科学と政策のインターフェースにとどまらず、官民連携対話のフォーラムも提供しました。このような機会を実現してくれたUNFSS+4サイドイベントチームに心から感謝します。


(文責:情報プログラム 飯山みゆき)

 

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