現地の動き - Pick Up
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1279. サステナブル・ガストロノミーと食料システム
6月18日は、サステナブル・ガストロノミーの日(Sustainable Gastronomy Day)です。サステナブル・ガストロノミーは、食の生産と消費を、生物多様性・水・気候変動=プラネタリーヘルスと、食料・健康=ヒューマンヘルスの繋がり・システムの視点から捉えると理解が深まります。 -
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1278. 砂漠化および干ばつと闘う世界デー
6月17日は砂漠化および干ばつと闘う世界デー(World Day to Combat Desertification and Drought)で、今年は、土地の再生の可能性にハイライトします。一方、土地の再生には、地域の気候・環境・土壌条件についての科学的知識が求められ、解決が難しい課題も多くあります。その例として、世界の乾燥地における塩害農地の問題を紹介します。 -
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1277. 世界の海洋漁業資源の現状
海洋漁業の長期的な繁栄と持続可能性を維持することは、生態学的に重要であるだけでなく、社会的、経済的、そして政治的にも重要です。先週、ニースで開催された第3回国連海洋会議(the Third UN Ocean Conference:UNOC3)で発表された国連の新たな報告書によると、現在、世界の水産物資源の35%が持続不可能な方法で漁獲されている一方、効果的な管理が水産資源の回復と長期的な持続可能栄を支えていることを浮き彫りにしました。 -
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1276. 気候変動が干ばつの激しさを増幅
気候変動により、干ばつの頻度と激しさが増し、農業、環境、水文学的システムへの影響が増大すると予想されています。大気蒸発需要(atmospheric evaporative demand AED)の広範囲にわたる増加と地域的な降水量の減少により、ここ数十年でいくつかの地域で水文学的および農業的干ばつの深刻度の増加が観測されています。Nature誌で公表された論文は、1901年から2022年までの高解像度の世界規模の干ばつデータセットのアンサンブルを開発することで、世界中の干ばつの深刻度が増加傾向にあることを発見しました。 -
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1275. コペルニクス: 史上2番目に暖かい5月
コペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、2025年5月は史上2番目に暑い5月となり、地上気温平均値は15.79℃で、1991~2020年の5月平均気温より0.53℃高くなりました。一方、2025年5月の気温は1850~1900年の推定平均値より1.40℃高い水準で、過去22か月中21か月続いてきた世界平均気温が産業革命以前の水準より1.5℃以上高い期間が終えることを意味しています。 -
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1274. 世界の海洋で深刻化する危機への対応
気候変動、プラスチック汚染、生態系の喪失、そして海洋資源の過剰利用により、海洋は前例のない危機に直面しています。6月9日から13日まで、世界の海洋で深刻化する危機に取り組むため、世界の指導者、科学者、活動家、そしてビジネス関係者がフランス・ニースに集まり、第3回国連海洋会議(tUNOC3)が開催されています。 -
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1273. 2025年5月 世界食料価格動向
国連食糧農業機関(FAO)は、6月6日、世界食料価格動向を公表、2025年5月の平均値は127.7ポイントで、4月比で0.8%低下しました。乳製品と食肉の価格指数は上昇しましたが、穀物、砂糖、植物油の価格指数の下落がそれを相殺しました。食料価格指標は前年比で6.0%高い水準ですが、2022年3月に記録したピークからは20.3%低い水準にとどまりました。 -
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1272. 大気中二酸化炭素濃度の記録更新
NOAA(アメリカ海洋大気庁)とスクリプス海洋研究所の科学者らは、ハワイにあるNOAAマウナロア観測所で、大気中の二酸化炭素濃度の季節ピークの観測値が初めて430ppmを超えたと報告しました。 -
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1271. 食品安全:科学の実践
明日、6月7日は世界食品安全の日(World Food Safety Day)で、今年のテーマは「食品安全:科学の実践(Food safety: science in action)」です。国際農研では、東南アジアを中心に食品安全に貢献する研究を実施しています。 -
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1269. 将来を見据えた作物システム開発の必要性
気候変動は、作物の光合成・水利用を通じて生産性に影響を与え、将来の食料供給にインパクトを及ぼすことが懸念されています。同時に、作物システムはCO2回収・炭素貯留に貢献する可能性を秘めています。The Philosophical Transactions of the Royal Society誌で公表されたレビュー論文は、気候変動の適応と緩和に向け、将来を見据えた作物システム(future-proof crop systems)の開発必要性を訴えました。 -
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1268. レジリエンスは報われる
世界中で、気候変動により深刻な災害が発生する可能性が大幅に高まっており、70年の人生の間に100年に1度の洪水に遭遇する確率は、1990年生まれの63%から2025年生まれの86%に上昇しています。国連防災機関 (UNDRR)が発行した報告書は、リスクの現実に合わせた投資を行うことで、債務の悪循環、保険適用の困難、そして人道支援ニーズの増大を打破できる方法を概説しています。 -
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1267. ヒート・アクション・デー
気候変動の影響で、世界中で猛暑が続いています。6月2日のヒート・アクション・デー(熱中症対策デー)に合わせて発表された報告書は、人為的な気候変動が数十億の人々にとって危険な極暑を悪化させ、熱波の発生期間と発生頻度を高めていることを明らかにしました。 -
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1266. 国際イモの日
5月30日は国際イモの日(the International Day of Potato)です。今年のテーマは「歴史を形作り、未来を養う(Shaping history, feeding the future)」で、ジャガイモの深い歴史的・文化的意義と、今日の世界の農業食料システムにおけるその進化する役割を称えるものです。 -
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1265. 気候変動:今後5年間で世界平均気温が1.5℃の上限を超える可能性
世界気象機関(WMO)は、世界の気温は今後も上昇し続ける可能性が高く、今後5年間のうち少なくとも1年間は、世界の平均気温が産業革命以前の水準より1.5℃を超える確率が86%あると発表しました。 -
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1264. AIが切り拓く食品開発イノベーション加速
人工知能の可能性は、現代生活のあらゆる側面において、21世紀で最も議論を呼ぶトピックの一つです。食品科学も例外ではありません。食品科学におけるAIの力は過大評価されるべきではないですが、イノベーションにもたらす甚大な影響を無視することはできません。npj science of food誌に公表された論文は、食品分野におけるAIの強み、限界、そして食の未来の変革の可能性を検証しました。 -
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1263. 食料システム移行における座礁資産への対応
健全で環境的に持続可能な食料システムへの移行の必要性がますます切迫しています。一方、食料システム変革を阻む要因の一つに、市場環境や社会環境が激変することで、資産価値が大きく棄損する、資産座礁(Asset stranding)と呼ばれる事態が指摘されています。Nature Food誌に公表された論文は、食料システムにおいて資産座礁が発生し得る事例を示し、うまく乗り切るための解決策を提示しました。 -
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1262. グローバル食料危機
2025年食料危機グローバル報告書(The 2025 Global Report on Food Crises GRFC)によると、2024年に世界食料危機報告書の対象となった65カ国・地域のうち53カ国で、分析対象人口の22.6%にあたる2億9,530万人が深刻な食料不安に直面しました。 -
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1261. 2024年、森林火災による熱帯原生林の喪失
世界資源研究所(WRI)が運営するGlobal Forest Watchによると、2024年、大規模な火災が主な原因で、670万ヘクタールもの熱帯原生林が失われました。これは少なくとも過去20年間で最大の面積で、パナマの国土面積にほぼ匹敵し、毎分サッカー場18面分の面積が消失したことに相当します。 -
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1260. 地球の限界内で世界の発展の道を探る
5月22日は国際生物多様性の日(The International Day for Biological Diversity)で、今年のテーマは「自然と持続可能な開発との調和」です。Nature誌で掲載された論文によると、食料システムへの変革が、自然と持続可能な開発との調和のカギを握っています。