現地の動き - Pick Up

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    1164. 生物多様性、水、食料及び健康のネクサス

    生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)は、しばし、「生物多様性版のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)」とも呼ばれます。12月16日、IPBESは、「生物多様性、水、食料及び健康の間の相互関係に関するテーマ別評価(ネクサス評価)」政策決定者向け要約を発表しました。
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    1163. 気候変動は種の絶滅を加速する

    生物多様性の喪失と再編は、生態系だけでなく、生物多様性が人々に与える多くの貢献を脅かしています。Scienceに公表された論文は、気候変動による地球規模の種の絶滅リスクについて包括的な評価を行い、地球温暖化が1.5℃を超えると絶滅が急速に加速し、 最も排出量の高いシナリオでは、世界の種の約3分の1が脅威にさらされると示唆しています。
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    1162. 植物のストレス診断に使う聴診器を作る(寳川通信2)

    声を持たない植物のストレス状態を診断するための聴診器は、栽培改善や育種選抜へ用いるツールとして有望です。熱帯・島嶼研究拠点の寳川(研究員)は、葉のガス交換特性や形態を調査し、聴診器としての利用可能性を模索しています。収量改善に関連する生理形質を遺伝資源集団から探索し遺伝的に付与していくための評価技術を開発する「形質開発」に加え、育成された既存品種や雑種集団の持つ形質の多様性に着目し、長所も短所も併せ持つ品種・遺伝子型を混植する等して有効活用する「形質(多様性)利用」の2つのコンセプトを融合した「形質開発利用学」を起ち上げ、実験や研究者間交流を進めています。
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    1161. アフリカの“農家知識”を技術普及に活かす

    “知識”というと学校の授業で習ったりすることを連想しますが、そうした知識とは別に、農家が日々の経験の中で知る経験的知識を“農家知識”と呼びます。現在まで、持続的農業を可能にするとされるたくさんの技術がアフリカに普及されていますが、農家に使われない・使ってみてもすぐ止めてしまうという問題があります。その問題を解決する手段の一つとして考えられているのが、農家が日々の農作業の中で何を大切にし、何を困難に思っているのか、土や作物の特徴をどう理解しているのか、を私たち研究者が理解することです。
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    1160. 2024年11月が史上2番目に高い月別気温を記録

    12月9日、EUのコペルニクス気候変動サービスは、2024年11月が史上2番目に高い月別気温を記録し、2024年が最も暖かい年になるとの予想を裏付けると発表しました。
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    1159. JICA-JISNASシンポジウム2024 開催のご案内(12月20日)

    JJシンポジウムは、農林水産分野や地域開発における特定テーマについて、JICA/JISNAS間で討論・意見交換を行い、双方の知見を深め、若手人材の積極的かつ主体的な参加を奨励して能力開発を図ることを目的として開催しております。本年度は「農業協力における現場ニーズと新たな取り組み」をテーマに議論を深める予定です。
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    1158. 干ばつの経済学

    干ばつは、世界中のすべての大陸、とりわけ乾燥地における社会経済にとって、最も差し迫った脅威の1つです。国連砂漠化対処条約(UNCCD)COP16に合わせて発表された報告書「干ばつの経済学 economics of droughts」は、干ばつ危機削減およびレジリエンス構築のための金融ニーズと機会について検討しています。
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    1157. 将来の沖縄農業を担う人材の育成に貢献したい(寳川通信)

    国際農林水産業研究センターは研究機関でありながら、JIRCASフェローや講習生制度、出前授業を始め将来的に国際農業研究において活躍が期待される国内外の人材育成に努めています。今回は、熱帯島嶼研究拠点の寳川が沖縄県立北部農林高等学校において、将来の農業を担う高校生を対象に、植物を観察する意義やその手法を中心に解説し、素人でもネット検索の知識を用いてプログラミング言語や電子工作技術を習得し装置を自作する楽しさ等について紹介しました。
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    1156. 2024年11月 世界食料価格動向

    国連食糧農業機関(FAO)は、12月8日、世界食料価格動向を公表しました。2024年11月の値は平均127.5ポイントで、10月から0.5%上昇、2023年4月以来の水準を記録しました。この背景には、乳製品と食用油の価格上昇が、肉類・穀物・砂糖類の価格の下落を僅かに上回ったことによります。この数値は昨年よりも5.7%高いものの、2022年3月の史上最高値よりは20.4%低い値でした。
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    1155. 中緯度地域における冬の天候

    2024年秋(9-11月)の平均気温は全国的にかなり高く、統計を開始した1898年以降の秋として過去126年で1位の高温となりました。一方、予報によると、この先一か月は寒気の影響を受けやすく、平年よりも低い気温になる確率が高いそうです。中緯度地域において冬の天候に影響を与える原因となるのが、極ジェット気流(polar jet stream)の蛇行です。
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    1154. 世界食料貿易の急成長と脆弱性

    世界で生産される食料の約4分の1は国際市場で取引されているとも推計され、その大部分は10カ国が供給しています。何十億人もの世界人口にとって命綱である世界の食料貿易は、急成長しつつも脆弱性をはらんでいます。
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    1153. 世界土壌デー2024

    「世界土壌デー(World Soil Day)」は、健康な土壌の重要性から、土壌資源の持続的管理を提唱する場として、毎年12月5日に開催されています。今年は、「土壌を大切に;測定、監視、管理(Caring for soils:measure, monitor, manage)」をテーマに開催されます。
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    1152. バーチャルウォーター

    生産に使われた水、バーチャルウォーターの概念からすると、食料を輸入することは水を輸入することにも等しいと言えます。
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    1151. 米国農務省首席エコノミスト、および国際食糧政策研究所(IFPRI)上席研究員による来日講演

    今週、米国農務省の首席エコノミストのセス・メイヤー氏、および国際食糧政策研究所(IFPRI)のキース・ウィーブ氏が来日し、12月4日(木)農林水産研究所セミナー、12月5日(金)国際シンポジウムにて、中長期~超長期的な視点から世界食料需給見通しに関して講演されます。ぜひご参加ください。
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    1150. 生物多様性、気候、そして土地

    生物多様性の喪失、気候変動、土地の劣化は、相互に絡み合った惑星レベルの課題です。10月の生物多様性COP@コロンビア、11月の気候変動COP@アゼルバイジャンに続き、最後の国連砂漠化対処条約(UNCCD)第16回締約国会議(COP16)が、2024年12月2日から13日までサウジアラビアのリヤドで開催されます。
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    1149. 深刻な食料不安に陥る人々の増加

    国連よると、壊滅的な紛争、頻繁な気候災害、経済危機により、世界的な人道的ニーズが高まっています。レジリエントな食料システムの構築が早急に必要とされています。
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    1148. 2023年の極端な暑さは、陸地生態系の炭素吸収力を弱めた可能性

    科学者らによる国際的なチームは、全球の植生モデルと衛星データに基づき2023年のカーボンバジェットを解析、極端な熱波が大規模な山火事と深刻な干ばつを引き起こし、陸域生態系の炭素貯蓄能力の低下が原因である可能性を示唆しました。
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    1147. 世界の農業・食料システムをとりまく数字

    国連食糧農業機関(FAO)は、世界の農業食品システムを形作る最も重要なトレンドの詳細な概要を提供する「2024年統計年鑑」を発表、気温上昇、肥満率増加と根強い食料不安の問題、農業生産が直面する環境圧力など、世界の農業・食料システムを取り巻く重要な課題に焦点を当てています。
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    1146. 世界食糧賞受賞者キャリー・ファウラー博士特別シンポジウム アーカイブ動画の公開

    10月11日(金)開催の「2024年世界食糧賞受賞者 キャリー・ファウラー博士特別シンポジウム:作物遺伝資源多様性保全に捧げたキャリアおよび適応作物と土壌のための新ミッション」のアーカイブ動画を公開しました。
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    1145. FAOチーフエコノミスト特別セミナー アーカイブ動画の公開

    10月8日(火)開催の「FAOチーフエコノミスト マッシモ・トレロ氏 特別セミナー:世界食料栄養安全保障及び強靭な食料システム実現のための優先的政策・投資オプション」のアーカイブ動画を公開しました。