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1235. 2025 年 3 月は史上2 番目に暖かい3月だった

1235. 2025 年 3 月は史上2 番目に暖かい3月だった
EUのコペルニクス気候変動サービスによると、2025 年 3 月は世界的に史上 2 番目に暖かい 3 月で、E平均地表気温は 14.06°C と、1991 年~2020 年の平均より 0.65°C 高く、3 月としては産業革命以前の水準より 1.60°C 高くなりました。2025 年 3 月は、記録的な 2024 年 3 月より 0.08°C 低く、3 番目に暖かい 2016 年 3 月よりわずかに高い 0.02°C でした。2024 年 4 月から 2025 年 3 月までの 12 か月間は、1991 年~2020 年の平均より 0.71°C 高く、産業革命以前のレベルより 1.59°C 高くなりました。
2025 年 3 月のヨーロッパ陸地の平均気温は 6.03°C で、1991 年~2020 年の 3 月の平均より 2.41°C 高く、ヨーロッパで最も暖かい 3 月となりました。気温は主にヨーロッパ全体で平均を上回り、東ヨーロッパとロシア南西部で最大の異常高温が記録されましたが、イベリア半島全体では平均より低い気温が発生しました。ヨーロッパ以外では、北極圏の大部分、特にカナダ諸島とバフィン湾で気温が最も平均を上回りました。米国、メキシコ、アジアの一部、オーストラリアでも平均を上回りました。気温が最も平年を下回ったのは、カナダ北部、ハドソン湾、カムチャッカ半島を含むロシア東部です。
2025年3月の南緯60度から北緯60度までの海面温度(SST)の平均は20.96℃で、この月の記録で2番目に高い値となり、2024年3月の記録より0.12℃低くなりました。SSTは多くの海域と海で異常に高いままでした。地中海や北大西洋北東部などの一部の海域では、先月よりも広い記録破りの領域が見られました。
北極の海氷は、衛星記録がある47年間で3月の月間最低面積を記録し、平均より6%低くなりました。これは、海氷面積が同時期の記録最低を記録した4か月連続となります。南極の海氷は3月に月間面積で4番目に小さく、平均より24%低い値となりました。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)