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697. 2022年は史上暖かい年の一つ

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697. 2022年は史上暖かい年の一つ

1月12日、2022年の気温について、アメリカ航空宇宙局(NASA)は史上5番目に暖かかった年とし、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は史上6番目、そして世界気象機関(WMO)は6つの国際気象データセットに基づき過去8年間を史上最も連続して暖かい年であった、と発表しました。

NASAによると、とくに北極地域は世界平均の4倍近い水準で温暖化を経験しています。毎年の気温には様々な要因が関わっており、2022年はラニーニャ3年目であったにもかかわらず記録的に暖かい年に仲間入りしました。ラニーニャ現象は世界的に気温を0.06℃程度下げる効果があったかもしれません。独立した分析を行っているNOAAは、NASAと異なるベースライン期間と手法を用いるそうですが、長期的な温暖化傾向についての見方は一致しているそうです。

WMOによると、2022年の世界気温は、産業革命前(1850-1900)に比べ、1.15 [1.02 ~ 1.27] °C高い水準をとり、2015年~2022年と8年連続で1℃を超えています。 パリ協定の上限とされた1.5℃を一時的にでも超えてしまう可能性が迫っています。2013-2022年の10年平均の気温は、産業革命前に比べ、1.14 [1.02 ~ 1.27] °C と、IPCC第6次報告書が示した2011-2020年期平均値の 1.09°C を超えており、長期的な温暖化効果を示しています。

 

2023年の新年の誓いの一つとして、個人でも実践できるカーボンフットプリントの削減に取り組んではいかがでしょうか。

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)

 

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