現地の動き - Pick Up
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1084. 生物多様性および気候変動に同時に取り組む必要性
今年後半、世界のリーダー達が、生物多様性の喪失および気候変動に取り組むため、2つの別々の国際会議に招集されます。Journal of Applied Ecology誌に掲載された論文は、生物多様性および気候変動に同時に取り組む必要性を訴えました。 -
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1083. プラネタリートラスト:世代間公平性に向けた共通認識の基盤づくり
国連が2024年9月に開催予定の「未来サミット」(The UN Summit of the Future)に向け、地球システム維持における世代間の公平性(Intergenerational equity)実現に向けた基盤づくりとして、プラネタリートラスト概念に注目が集まっています。 -
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1082. 食料システム変革介入評価法の課題
食料システム変革の過程は複雑で予測不能です。The Journal of Nutrition誌に公表された論文は、食料システム介入のインパクト評価を厳密に実施するうえで、「変化の理論Theories of Change」を用いて介入によるトレードオフやシナジー及び意図しない帰結を含む様々なアウトカムを想定し、複数の手法を用いた柔軟な介入・評価手法設計を行うことの重要性を提案しました。 -
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1081. 持続的な食料サプライチェーンの構築に向けて
世界人口に十分な量の食料供給を保障するうえで、我々は極めて複雑に絡み合った食料サプライチェーンに依存しています。世界経済フォーラムのブログは、食料サプライチェーン関係者の協力とパートナーシップの重要性を論じています。 -
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1080. 東南アジア連絡拠点だより③:タイ科学技術博覧会2024開幕
タイの学生約20万人が来場するタイ国内で最大の科学技術博覧会(Thailand National Science and Technology Fair 2024(NST))が8月16日に開幕しました(開催は8月25日まで)。 -
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1079. 新たな地球システムへの危機
昨年9月に発表された論文は、9つのプラネタリーバウンダリーのうち、気候変動、生物圏の一体性、生物地球化学的循環(窒素・リン)、土地利用の変化、に加え、淡水利用、新規化学物質汚染、の6つが危険領域を超えていると結論しています。7月15日、Nature Ecology and Evolution誌に発表された論文は、世界各地の淡水・海水エコシステムにおいて観測される貧酸素化(aquatic deoxygenation)を、新たなプラネタリーバウンダリーとして提唱しました。 -
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1078. 2024年7月の気温
コペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、2024年7月の月別平均気温は16.91°と、2023年7月に記録した最高値を0.04°C 下回ることで、史上二番目の高温記録となり、13か月連続で更新されてきた月別最高気温記録が途切れました。しかしながら、2024年7月22日は日別最高気温を更新し、世界各地からは史上最も暑い月であったと報道がされています。 -
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1077. 大気中の二酸化炭素の動き
NASAは高解像度のデータを用い、2020年1月から3月の期間において、風や大気循環によってもたらされる大気中の二酸化炭素ガス濃度の動きを可視化した映像を発表しました。この高解像度の映像は、二酸化炭素が発電所・森林火災・都市部から排出され、大陸や海洋に広がっていく様子を捉えています。 -
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1076. オーバーシュート回避の必要性
2024年のアース・オーバーシュート・デイは8月1日でしたが、人類は地球1.7個分の資源を消費し、日本に関していえば日本6.6個相当の過剰消費を行っているとされています。Nature Communications誌で公表された論文は、地球システムの安定化維持のために、温室効果ガス排出を緊急に大幅削減する重要性を訴えました。 -
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1075. 2024年7月 世界食料価格動向
国連食糧農業機関(FAO)は、8月2日、世界食料価格動向を公表しました。2024年7月の値は平均120.8ポイントで、穀物価格指標の下落が植物油・食肉・砂糖価格の上昇を上回ったことで、前月より僅かに下落しました。この値は前年比で3.1%低く、歴史的に最高値160.3ポイントを記録した2022年3月に比べ24.7%低い値にとどまりました。 -
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1074. 新たな農業食料技術の可能性
近年、農業食料分野においても、技術イノベーションが急速に進展しています。国連開発計画の報告書は、‘新たな農業食料技術(novel agrifood technologies)’として、従来の農業の効率性および生産性改善に貢献しうる、幅広いイノベーションや手法を紹介しました。 -
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1073. 樹木木質表面における大気中メタン吸収
Nature誌で公表された論文は、熱帯林、温帯林、北方林における樹の木質表面のメタン交換を調べた結果、樹木が正味でメタン吸収源となり、熱帯林と温帯広葉樹林の保護と再植林が従来想定されていたよりも大きい気候変動緩和貢献の可能性があることを示しました。 -
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1072. 熱波の定義・インパクト・原因
日本だけでなく、世界でも連日の熱波が報道されるように、最近、熱波の頻度・強度が増しているように感じます。コペルニクス気候変動サービス(C3S)がHPにて発表した、熱波の定義・インパクト・メカニズムについて紹介します。 -
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1071.世界の食料支出パターン傾向
グローバル食料システムの展開に伴う農業・貿易および公衆衛生に関する政策策定上、低所得国の消費者による食料需要が所得上昇とともに「西欧化」していくかどうかを見極めることは極めて重要です。Nature Food誌で公表された論文は、過去数十年にわたる90カ国以上の総食料支出について調べた結果、低所得国の食料支出パターンは高所得国の食料支出パターンに必ずしも普遍的に収束していくわけではないことを明らかにしました。 -
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1070. 報告書「2024年世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)」
7月24日、国連機関(FAO, IFAD, UNICEF, WFP, WHO)による「世界の食料安全保障と栄養の現状(The State of Food Security and Nutrition in the World Report: SOFI)」の2024年版が公表され、2023年、世界では11人に一人、アフリカでは5人に一人に相当する人々が飢餓に直面していた可能性を指摘しました。 -
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1069. 異常な猛暑の蔓延
2024年7月22日の17.16℃を最高値に、先週は史上最も暑い日別気温を連続更新しました。グテーレス国連事務総長は、「沸点の半分相当の50℃に達する熱波を伴う異常な猛暑の蔓延(extreme heat epidemic)で数十億人の人々がやられている」とし、「地球は暑くて危険な場所になった」と警鐘を鳴らしました。 -
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1068. 紛争地域における深刻な食料危機
今日、世界の複数の地域で起きている紛争が、飢餓と深刻な食料危機をもたらしています。7月17日、食料安全保障と栄養に関するハイレベル専門家パネル(The High Level Panel of Experts on Food Security and Nutrition: HLPE-FSN)は、59か国の2.82億人が深刻な食料危機に直面しているとし、生死にかかわる問題に対して緊急に政策介入を行う必要性を訴えました。 -
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1067. 日別平均最高気温を更新
コペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、2024年7月21日、世界の日別平均気温は史上最高値の17.09℃を記録、さらに翌日の22日の暫定的な観測値は17.15℃でした。 -
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1066. 世界が将来直面するリスクに関する見通しと展望
不確実性や急激な変化を伴う将来に備えるには、世界が将来直面するリスクに関する見通しと展望をもとに、戦略的かつ制度的に取り組んでいかねばなりません。国連環境計画(UNEP)は、地球の健康と人類の厚生に影響を及ぼしかねない将来の見通しに関する報告書(Navigating New Horizons – A Global Foresight Report on Planetary Health and Human Wellbeing)を公表しました。 -
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1065.グリーンアジアレポートシリーズ第3号「BNI技術」を公表
グリーンアジアレポートシリーズの第3号「BNI技術」が公表されました。このシリーズはアジアモンスーン地域の行政官、研究者、普及担当、生産者、民間セクターを含む多様な関係者の参考となるよう、アジアモンスーン地域で共有できる基盤農業技術(scalable technologies)について紹介し、同地域の食料システムの変革に貢献することを目的としています。第3号は、これまで国際農研が主導して研究を進めてきた生物的硝化抑制機能(biological nitrification inhibition: BNI)を紹介します。BNI技術には、施肥量の削減や農業による環境負荷の低減が期待されています。(*正本は英語版、日本語訳版有り。)