研究成果の実用化と事業展開を実現する民間連携モデルの構築【実用化連携】
2022-01-11
背景
国際農研により創出された研究成果は、これまでに、対象国の研究機関や行政機関等によって技術普及・定着が図られてきました。しかし、研究成果の普及を主たる事業とし、研究成果の迅速な普及や自らの研究活動の発展に貢献した事例は限られています。国内外からの社会ニーズに的確かつ迅速に応えるためには、「科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律」に則り、ベンチャーの創出、民間企業との共同研究、知的財産のライセンス等を活性化させ、これまで以上に研究成果の社会実装を進めることが重要です。
プロジェクト目標
国内外の民間企業等との多様な連携を通じて、対象国・地域に適応する技術の最適化を図ることにより、国際農研が創出した研究成果の普及及び研究活動の活性化に資するためのビジネスモデルを構築します。
研究課題構成
- エビ類の種苗生産技術の商業的展開による閉鎖循環型完全養殖システムの実現と社会実装を促進する知財管理プラットフォームの確立
- アジアモンスーンモデル植物工場
- 研究成果の実用化・社会実装促進支援
対象国
タイ、日本、東南アジア・南アジア諸国
成果の対象者・受益者
エビ類の種苗生産技術及び成熟制御技術の提供先企業、植物工場を導入するタイ等のアジアモンスーン地域の民間企業、実用化開発に携わる国内外の民間企業
プロジェクトリーダー
マーシー・ワイルダー(水産領域)
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