タイ
関連するJIRCASの動き
水産領域・齋藤稔研究員が第5回タイ自然史博物館国際シンポジウムでBest Oral Presentation Awardを受賞
2025年11月27~29日、タイ国立科学博物館(バンコク郊外・パトゥムターニー)において開催された国際学会 “The 5th Thailand International Symposium on Natural History Museums 2025” にて、水産領域の齋藤研究員が “Best Oral Presentation Award” を受賞しました。本シンポジウムは、自然史研究や博物館展示などに関する知見や技術の共有を目的として開催され、東南アジアを中心に9か国から研究者、博物館関係者や学生らが参加しました。
タイ科学技術博覧会2025に出展、国際農研の貢献が表彰
タイ科学技術博覧会は、年に1回開催されるタイ国最大の科学技術展覧会です。今年は8月9日から17日までの9日間、バンコクのクイーン・シリキット国際会議場で開催されました。会期中には主に現地の小中学生、高校生を中心に約20万人が来場しました。
関連する現地の動き
-
Pick Up
87. 世界銀行報告書:COVID-19影響下のタイ国の経済状況
世界銀行は、「2020年6月のタイ国の経済状況:新型コロナウイルス感染症影響下のタイ(Thailand Economic Monitor, June 2020: Thailand in the Time of COVID-19)」を発表しました。2020年初頭にタイを襲った新型コロナウイルスによるショックは、タイ経済が持つ脆弱性を浮き彫りにしました。
-
会議概要報告
タイ農業局において、ツマジロクサヨトウの研究ニーズに関する会議を開催
国際農研は、2019年10月17日から18日にかけて、タイ農業局と共催で、農業・食品産業技術総合研究機構の研究者とともに、ツマジロクサヨトウの総合的管理体系構築に向けた研究ニーズの検討を行いました。
-
海外連絡拠点
タイ科学技術博覧会2019で国際農研の研究成果を展示
タイ科学技術博覧会2019において、国際農研はチーク材中に固定されているCO2量の推定法およびタイの伝統的発酵食品であるカノムチン製造工程の科学的解明に関する研究成果の展示を行いました。
-
海外連絡拠点
タイ科学技術博覧会2018にてサトウキビ白葉病の防除技術と熱帯土壌の肥沃度改善について展示
タイ科学技術博覧会において、国際農研はタイ研究機関との共同研究の中から、サトウキビ白葉病が拡大する要因を解明し開発した防除技術と熱帯における土壌肥沃度の変動を長期連用試験で解明した成果を展示・説明し、来訪したたくさんの小中高校生や一般の方が熱心に耳を傾けました。
-
出張者
小堀主任研究員がタイ農業局でサトウキビ白葉病IPMのセミナーを実施
JIRCASの小堀主任研究員が、タイ農業局において、サトウキビ白葉病に対するIPM体系確立を目的とした研究成果についてセミナーを行い、バンコクや地方の農業事務所等から多くの方が参加されました。
刊行物
広報JIRCAS (16)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 16 ( )
jircas16-_-.pdf3.99 MB
Fall Armyworm Proliferation in Mainland Southeast Asia : Government and Maize Farmer Responses
KUSANO, Eiichi, KOBORI, Youichi, JIRCAS Working Report. 93 ( )
広報JIRCAS (14)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 14 ( )
jircas14-_-.pdf7.66 MB
広報JIRCAS (8)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 8 ( )
jircas8-_-.pdf3.73 MB
JIRCASニュース(90)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, JIRCASニュース. 90 ( )
jircas_news-90_-.pdf2.19 MB
関連するイベント・シンポジウム
-
ドローン空撮写真を用いた林分材積推定手法に関するナレッジトランスファーセミナー
- 場所
-
タイ・バンコク
-
平成30年度RFD-JIRCASプロジェクト運営委員会
- 場所
-
タイ・コンケン
-
-
カセサート大学食品研究所50周年記念国際セミナー「健康のための未来の食品」
- 場所
-
タイ・バンコク
出張報告書
| 報告書番号 | 出張年月 | 国名 | 出張目的 | 関連プログラム |
|---|---|---|---|---|
| R07-0370 | 2025年12月 - 2025年12月 | タイ | タイ王立森林局とのプロジェクトマネージメント会議参加および林業樹種チークの樹皮特性の測定 | 環境 |
| R07-0233 | 2025年09月 - 2025年10月 | タイ, インドネシア | 1. チークにおける材質特性の測定継続 2. 研究課題立案に向けた在来樹種植林プロジェクト視察 |
環境 |
| R07-0356 | 2025年11月 - 2025年11月 | ラオス, ベトナム, タイ | ツマジロクサヨトウ防除に関する情報提供と研究協力の協議 | 食料 |
| R07-0346 | 2025年11月 - 2025年11月 | タイ | ・BCG経済発展に向けた農業技術に関する学術シンポジウムでの発表・情報交換 ・カセサート大学農業祭に出展する研究成果に関する打合せ |
食料 |
| R07-0248 | 2025年09月 - 2025年10月 | 中国, マレーシア, タイ | 共同研究の進捗確認、報告書の取りまとめおよびグリーンカーボン分野に関する国際的な研究動向の把握と意見交換、廃水を用いた中規模培養試験の準備およびパームバイオマス調整に向けた設備導入の検討、古紙糖化の中規模スケールでの連続運転試験進捗状況確認 | 環境 |
研究成果情報
- 45年超の長期連用試験から熱帯における畑地土壌炭素貯留量を算定(2024)
タイ農業局が保有する45年超の長期連用試験のデータを解析し土壌炭素貯留量を算定した。化学肥料や有機物は単独で施用するより両者を組み合わせることで大きい土壌炭素貯留量が得られる。また、砂質土壌では土壌炭素貯留量の増加は肥沃度の向上に寄与しキャッサバの収量を増加させる。
- インドシナ諸国におけるツマジロクサヨトウ推奨防除手法の体系化と費用要件(2024)
インドシナ諸国政府の多くは、ツマジロクサヨトウ防除のため化学農薬に加え、薬剤抵抗性管理や生物的防除を推奨している。一方、飼料用トウモロコシ農家の害虫管理は安価な化学農薬の葉面散布が主流で、その費用は限定的である。よって、化学農薬代替技術は十分低コストであることが求められるが、特に種子処理や天敵昆虫の放飼は導入コストを抑えられる可能性があり、技術開発・普及において注目される。
- ツマジロクサヨトウの殺虫剤感受性を国際間で比較するための簡易検定法(2023)検定に供試する個体の採集法、入手が容易な材料で作成する人工飼料による供試虫の累代飼育法、人工飼料を用いる殺虫剤塗布法から構成される簡易検定法を用いることで、越境性害虫であるツマジロクサヨトウの殺虫剤感受性を容易に国際間で比較できる。
- サトウキビとエリアンサスの属間交配によりサトウキビ根系特性の改良が可能である(2023)
エリアンサスは、乾燥ストレス耐性と関連する深根性やリグニンの根への沈着が多い特性を具えるサトウキビの近縁属遺伝資源である。サトウキビとエリアンサスの属間雑種F1は、サトウキビより土壌深層の根長密度が大きく、根のリグニン含量が多いことから、エリアンサスをサトウキビの育種に利用することで、サトウキビの乾燥ストレス耐性に関連する根系特性の改良が可能である。
- 東南アジア肉牛反芻胃由来メタン排出推定式(2022)
東南アジアにおける肉牛反芻胃由来メタン排出量は、乾物摂取量、飼料成分(中性デタージェント繊維)、体重を説明変量に用いた推定式により、現行推定方法よりも高精度で簡易に推定できる。
- タイに自生するエリアンサス遺伝資源の多回株出し栽培における農業形質情報(2021)タイに自生するエリアンサス遺伝資源は、多回株出し栽培における農業形質に大きな遺伝的多様性を有する。多回株出し栽培での農業形質情報や生産性等が優れる育種素材は、タイにおけるサトウキビの育種やエリアンサスの新規資源作物としての育種で利用できる。
- サトウキビ白葉病対策としての健全種茎増殖・配布マニュアル(2020)
サトウキビ白葉病対策として健全種茎を増殖するための圃場管理技術と生産物の配布法に関する説明、LAMP法による病原体の検出手順、生長点培養法による無病苗生産手順から構成される、健全種茎生産を行う者向けのマニュアルである。
- 数値モデルの活用による長粒米向け籾摺りロールの開発(2020)
ロール式籾摺り機における籾摺りの数値解析では、長粒米は短粒米に比べ高い摩擦損失をロールに蓄積し、ロール寿命が短くなる。表面摩擦係数と素材の粘弾性の指標であるtan δを適切に選定することで、高脱ぷ率と長寿命を両立したポリウレタンエラストマーによる長粒米向け籾摺りロールを開発できる。
- タイ発酵型米麺の液状化及び予防のためのpH管理の経営的評価(2020)
タイ発酵型米麺の液状化は、小規模な発酵型米麺企業に大幅な減収と経営の不安定化をもたらし得る。麺の液状化予防のための製造工程におけるpH計測及び、酸性の洗浄水による麺の洗浄にかかる費用は一般的な保存料を使用するよりも安価であり、経営安定化の効果が大きい。
- ウシエビ養殖初期に糸状緑藻と微小巻貝を摂餌させることで収益性が向上する(2020)
ウシエビ養殖初期における補助的生餌料として、糸状緑藻(ジュズモ属の一種)を総消費餌料量の8%、微小巻貝(ミズゴマツボ属の一種)を同2%、人工飼料とともに摂餌させることにより、ウシエビ養殖の収益性が約1.5倍向上する。