タイ
関連するJIRCASの動き
タイ科学技術博覧会2022に出展、国際農研の貢献が表彰されました
タイ科学技術博覧会は、年に1回開催されるタイ国最大の科学技術展覧会です。今年は8月13日から21日までの9日間、ノンタブリ県内のインパクト展示会議センターで開催されました。国際農研は、タイ畜産振興局との国際共同研究成果であるブラキアリア品種「イサーン」を展示しました。また、博覧会では、国際農研のタイ国における科学技術教育へ貢献が評価され表彰されました。
「サトウキビ白葉病対策としての健全種茎増殖・配布マニュアル」を発行
タイを中心とするアジア地域で大きな被害を出すサトウキビ白葉病の対策のために、タイ国立コンケン大学等と共同で健全種茎増殖・配布マニュアルを作成し、サトウキビ・砂糖委員会事務局から発行しました。
関連する現地の動き
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Pick Up
87. 世界銀行報告書:COVID-19影響下のタイ国の経済状況
世界銀行は、「2020年6月のタイ国の経済状況:新型コロナウイルス感染症影響下のタイ(Thailand Economic Monitor, June 2020: Thailand in the Time of COVID-19)」を発表しました。2020年初頭にタイを襲った新型コロナウイルスによるショックは、タイ経済が持つ脆弱性を浮き彫りにしました。
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会議概要報告
タイ農業局において、ツマジロクサヨトウの研究ニーズに関する会議を開催
国際農研は、2019年10月17日から18日にかけて、タイ農業局と共催で、農業・食品産業技術総合研究機構の研究者とともに、ツマジロクサヨトウの総合的管理体系構築に向けた研究ニーズの検討を行いました。
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海外連絡拠点
タイ科学技術博覧会2019で国際農研の研究成果を展示
タイ科学技術博覧会2019において、国際農研はチーク材中に固定されているCO2量の推定法およびタイの伝統的発酵食品であるカノムチン製造工程の科学的解明に関する研究成果の展示を行いました。
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海外連絡拠点
タイ科学技術博覧会2018にてサトウキビ白葉病の防除技術と熱帯土壌の肥沃度改善について展示
タイ科学技術博覧会において、国際農研はタイ研究機関との共同研究の中から、サトウキビ白葉病が拡大する要因を解明し開発した防除技術と熱帯における土壌肥沃度の変動を長期連用試験で解明した成果を展示・説明し、来訪したたくさんの小中高校生や一般の方が熱心に耳を傾けました。
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出張者
小堀主任研究員がタイ農業局でサトウキビ白葉病IPMのセミナーを実施
JIRCASの小堀主任研究員が、タイ農業局において、サトウキビ白葉病に対するIPM体系確立を目的とした研究成果についてセミナーを行い、バンコクや地方の農業事務所等から多くの方が参加されました。
刊行物
広報JIRCAS (8)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 8 ( )
jircas8-_-.pdf3.73 MB
JIRCASニュース(90)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, JIRCASニュース. 90 ( )
jircas_news-90_-.pdf2.19 MB
JIRCAS Newsletter(90)
Japan International Research Center for Agricultural Sciences, JIRCAS Newsletter. 90 ( )
jircas_newsletter-90_-.pdf1.76 MB
คู่มือการเลี้ยงกุ้งกุลาดำ ในระบบการเลี้ยงร่วมกันกับสาหร่าย และหอยฝาเดียวขนาดเล็ก
ศูนย์วิจัยวิทยาศาสตร์การเกษตรนานาชาติแห่งประเทศญี่ปุ่น (JIRCAS), สถาบันเทคโนโลยีพระจอมเกล้าเจ้าคุณทหารลาดกระบัง (KMITL), マニュアル・ガイドライン. ( )
manual_guideline-_-.pdf3.76 MB
A guide to the co-culture of giant tiger prawn with a seaweed and a microsnail
Japan International Research Center for Agricultural Sciences, King Mongkut’s Institute of the Technology Landkrabang, マニュアル・ガイドライン. ( )
manual_guideline-_-.pdf3.7 MB
関連するイベント・シンポジウム
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ドローン空撮写真を用いた林分材積推定手法に関するナレッジトランスファーセミナー
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タイ・バンコク
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平成30年度RFD-JIRCASプロジェクト運営委員会
- 場所
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タイ・コンケン
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カセサート大学食品研究所50周年記念国際セミナー「健康のための未来の食品」
- 場所
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タイ・バンコク
出張報告書
報告書番号 | 出張年月 | 国名 | 出張目的 | 関連プログラム |
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R04-0309 | 2023年03月 - 2023年03月 | タイ | 次年度実施課題についての協議、土壌採取および輸入 | 環境 |
R04-0277 | 2023年02月 - 2023年03月 | タイ, ベトナム | 家畜飼養管理過程及び廃棄物処理過程における温室効果ガス排出とその削減技術に係る試験、調査等 | 環境, 情報 |
R04-0323 | 2023年03月 - 2023年03月 | タイ | タイ東北部における小型淡水魚類・エビ類養殖の収益性分析のための調査および養殖試験準備 | 食料 |
R04-0317 | 2023年03月 - 2023年03月 | タイ | ツマジロクサヨトウの総合防除体系確立に向けた調査研究 | 食料 |
R04-0287 | 2023年02月 - 2023年03月 | タイ | 乾燥海藻飼料開発に関わる屋外試験実施に向けた各種調整・策定並びに室内補強予備的実験 | 食料 |
研究成果情報
- 東南アジア肉牛反芻胃由来メタン排出推定式(2022)
東南アジアにおける肉牛反芻胃由来メタン排出量は、乾物摂取量、飼料成分(中性デタージェント繊維)、体重を説明変量に用いた推定式により、現行推定方法よりも高精度で簡易に推定できる。
- タイに自生するエリアンサス遺伝資源の多回株出し栽培における農業形質情報(2021)タイに自生するエリアンサス遺伝資源は、多回株出し栽培における農業形質に大きな遺伝的多様性を有する。多回株出し栽培での農業形質情報や生産性等が優れる育種素材は、タイにおけるサトウキビの育種やエリアンサスの新規資源作物としての育種で利用できる。
- サトウキビ白葉病対策としての健全種茎増殖・配布マニュアル(2020)
サトウキビ白葉病対策として健全種茎を増殖するための圃場管理技術と生産物の配布法に関する説明、LAMP法による病原体の検出手順、生長点培養法による無病苗生産手順から構成される、健全種茎生産を行う者向けのマニュアルである。
- 数値モデルの活用による長粒米向け籾摺りロールの開発(2020)
ロール式籾摺り機における籾摺りの数値解析では、長粒米は短粒米に比べ高い摩擦損失をロールに蓄積し、ロール寿命が短くなる。表面摩擦係数と素材の粘弾性の指標であるtan δを適切に選定することで、高脱ぷ率と長寿命を両立したポリウレタンエラストマーによる長粒米向け籾摺りロールを開発できる。
- タイ発酵型米麺の液状化及び予防のためのpH管理の経営的評価(2020)
タイ発酵型米麺の液状化は、小規模な発酵型米麺企業に大幅な減収と経営の不安定化をもたらし得る。麺の液状化予防のための製造工程におけるpH計測及び、酸性の洗浄水による麺の洗浄にかかる費用は一般的な保存料を使用するよりも安価であり、経営安定化の効果が大きい。
- ウシエビ養殖初期に糸状緑藻と微小巻貝を摂餌させることで収益性が向上する(2020)
ウシエビ養殖初期における補助的生餌料として、糸状緑藻(ジュズモ属の一種)を総消費餌料量の8%、微小巻貝(ミズゴマツボ属の一種)を同2%、人工飼料とともに摂餌させることにより、ウシエビ養殖の収益性が約1.5倍向上する。
- タイ発酵型⽶麺の液状化は、麺をpH 4程度の酸性に保つことで抑制できる(2019)
タイ発酵型米麺の液状化は細菌による澱粉分解に起因し、麺のpHが6以上になると誘発されるが、pH 4程度に保つことで抑制される。液状化の抑制には、製麺後の発酵型米麺および原料である発酵米粉がpH 4程度の酸性であることの確認や、製麺工程で麺の洗浄に用いる水を酢酸等の食用可能な有機酸によりpH 4程度に調整することが推奨される。
- 東南アジアにおける肉牛からの消化管発酵由来メタン排出量の推定(2018)
東南アジアにおける肉牛からの消化管発酵由来メタンの排出量と変換係数は、飼料摂取量、飼料の化学成分と飼料消化率から推定できる。メタン排出量の推定に利用されているメタン変換係数の東南アジア肉牛での値は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)による既定値よりも高い。
- キャッサバパルプは肉牛用飼料に適し、成分の季節・工場間変動も小さい(2018)
タイ東北部のキャッサバデンプン抽出工場から排出されるキャッサバパルプの化学成分の工場や季節による変動は比較的小さく、これを飼料中50%(乾物ベース)まで混合した飼料を肉用牛に給与した場合、良好な増体成績を得られる。
- インドシナ半島の発酵型米麺のタンパク質分解と特徴的なテクスチャの関連性(2016)
インドシナ半島で生産、消費される発酵型米麺では、原料米のコメ貯蔵タンパク質の一部が選択的に分解を受けることで、伸展性に優れたテクスチャとなる。発酵させない場合、麺のゲルの破断点となる構造がタンパク質により形成されるため、伸展性に乏しい。