タイ科学技術博覧会は、年に1回開催されるタイ国最大の科学技術展覧会です。今年は8月9日から17日までの9日間、バンコクのクイーン・シリキット国際会議場で開催されました。会期中には主に現地の小中学生、高校生を中心に約20万人が来場しました。
バンコク市内に位置する国際農研の東南アジア連絡拠点は、2007年から継続的に本博覧会へ出展しており、新型コロナウイルスの影響で参加できなかった2年間を除けば、今年で通算17回目の参加となります。
会場内の日本ブース(ジャパンパビリオン)は在タイ日本国大使館が統括し、国際農研のほか、内閣府、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国際協力機構(JICA)、科学技術振興機構(JST)、日本学術振興会(JSPS)、京都大学・日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)、東京科学大学、東京農工大学など、日本の学術・研究機関が出展しました。
国際農研は、タイの伝統発酵米麺『カノムチーン』や、タイのサトウキビ奨励品種『コンケン4』に関する国際共同研究の成果を展示しました。研究成果を分かりやすく伝えるため、新たに制作した見開きマンガや実物のサトウキビとカノムチーンを見せながら説明を行ったところ、多くの来場者から好評を得ました。
開会式には、Sudawan Wangsuphakijkosol高等教育・科学・研究・イノベーション大臣が出席されました。また、表彰式では同省のSupachai Pathumnakul事務次官より、国際農研の科学技術教育への長年の貢献が高く評価され、トロフィーが授与されました。