戦略的情報収集分析提供プロジェクト【戦略情報】
2025-08-08
背景
近年、地球規模課題の解決に向けた気運が加速する一方で、たゆまない科学技術の進歩は世界に大変革をもたらし、異分野連携や最先端技術導入といった戦略の差が国際競争力を左右する時代になっています。地球・人類双方のために健全かつ持続可能なグローバル・フードシステムへの転換を進めるにあたって、社会経済・食料栄養・技術開発をつなぐ包括的な情報の収集・分析・提供が期待されています。
プロジェクト目標
国際農林水産業に関する情報の収集および体系的な整理に加えて、質の高い情報を提供します。さらに、オリジナルコンテンツ作成などによる対象者への効果的な配信方法の工夫を通じて、国内随一のインテリジェンス・センターとしての地位を確立します。
研究課題構成
- 戦略的広報
- グローバルセンター機能
- 食料栄養需給および農業技術動向分析
- 技術評価システム開発
対象国
世界、日本
成果の対象者・受益者
政策・戦略策定者+メディア、技術開発関係者+国際連携パートナー、国際問題に関心ある幅広い関係者
プロジェクトリーダー
白鳥 佐紀子(情報広報室)
関連するページ
関連するJIRCASの動き
TICAD9 農林水産省セミナー「国際共同研究が育む未来 ― アフリカとともに歩む若手研究者たち」を開催しました
2025年8月21日(木)18:30-19:30、パシフィコ横浜 展示ホールDにて、国際農研(JIRCAS)主催、農学知的支援ネットワーク(JISNAS)後援によるTICAD9テーマ別イベント(農林水産省セミナー)「国際共同研究が育む未来 ― アフリカとともに歩む若手研究者たち」をハイブリッド形式で開催しました。
食料システムの変革に向けて:AGRA・JICA・JIRCAS共催セミナーを開催しました
2025年8月22日、横浜市のTKPガーデンシティPREMIUMみなとみらいにて、アフリカ緑の革命のための同盟(AGRA)総裁アリス・ルウェザ(Ms. Alice Ruhweza)氏を迎え、「アフリカ農業における気候変動対策~学際的研究と民間セクターの役割」をテーマとする特別セミナーを開催しました。本セミナーはAGRA、国際協力機構(JICA)、国際農研(JIRCAS)の共催により、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の開催にあわせて企画されたものです。行政・研究・民間それぞれの立場から多くの関係者が参加し、アフリカが直面する農業課題とその解決に向けた連携の可能性について、活発な議論が交わされました。
タイ科学技術博覧会2025に出展、国際農研の貢献が表彰
タイ科学技術博覧会は、年に1回開催されるタイ国最大の科学技術展覧会です。今年は8月9日から17日までの9日間、バンコクのクイーン・シリキット国際会議場で開催されました。会期中には主に現地の小中学生、高校生を中心に約20万人が来場しました。
プレスリリース
関連するイベント・シンポジウム
- 場所
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TKPガーデンシティPREMIUMみなとみらい、ホールD(220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-3 MMパークビル 5~6階)
- 場所
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パシフィコ横浜 展示ホールD ハイブリッド開催(220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1-1)
「グローバル課題解決に向けた科学技術イノベーションのローカルコンテクスト適用:国・セクター横断的な農業・食料システム変革アプローチからの教訓」
- 場所
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国連アフリカ経済委員会、エチオピア・アジスアベバ
現地の動き
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668. 貧困と繁栄の共有2022
2022-11-30 COVID-19パンデミックに加えウクライナ戦争の影響を受け、2030年までに極度の貧困を撲滅するという世界目標の達成が著しく困難になっています。世界銀行による「貧困と繁栄の共有2022-進路の修正 (Poverty and Shared Prosperity 2022 : Correcting Course)」は、COVID-19とウクライナ戦争による世界の貧困への影響を包括的に分析し、低・中所得国における貧困削減達成の前提となる成長・発展を支える包括的な政策改革を提案しています。
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613. 国際農研の東南アジアでの活動
2022-09-07 国際農研の東南アジアにおける活動拠点として、1972年にタイ王国のバンコクに事務所が設置されました。現在は、カセサート大学に隣接するタイ農業局内に連絡拠点を構えています。東南アジア連絡拠点では、アジアの農林水産業研究に関する動向調査や現地情報の収集を行うとともに、タイ科学技術展覧会への出展やセミナー等を開催して、国際農研の研究成果を発信しています。
研究成果情報
論文
2025
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Shiratori, Sakiko , Abeysekara, MG Dilini (2025) Relevance of Mathematical Optimization as a Tool for Diet Modeling in the Development of Food-Based Dietary Recommendations in Sub-Saharan Africa : A Scoping Review. Advances in Nutrition, 16 :100480-. https://doi.org/10.1016/j.advnut.2025.100480
20008941.9 MB