タイ科学技術博覧会は、年に1回開催されるタイ国最大の科学技術展覧会です。今年は8月11日から20日までの10日間、ノンタブリ県内のインパクト展示会議センターで開催されました。会期中、現地の小中学生、高校生を主として約20万人の来場者がありました。
バンコク市内に位置する国際農研の東南アジア連絡拠点は、新型コロナウイルスのため参加できなかった2年間を除いて、2007年から本博覧会に毎年出展しています。在タイ日本大使館が取りまとめている日本ブースには、国際農研に加え、国際協力機構(JICA)、情報通信研究機構(NICT)、科学技術振興機構(JST)、京都大学、東京工業大学、大阪大学、アジア工科大学(AIT)、日本学術振興会(JSPS)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、内閣府が出展しました。
国際農研は、タイの伝統的な発酵食品であるカノムチンに関して、カセサート大学食品研究所との国際共同研究の成果を展示しました。成果を説明するために国際農研が作成したカノムチンの絵本は、タイ語で書かれているため来場者に大変好評でした。
開会式には、Don Pramudwinai副首相兼外務大臣が出席されました。また、表彰式ではSirirung Songsivilai高等教育科学研究イノベーション省事務次官から、国際農研の科学技術教育への貢献が評価されトロフィーが贈られました。