2012年度 JIRCASの動き
「低炭素型農村社会の構築」第8回プロジェクト・セミナー
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、平成25年3月28日(木)、ベトナム国のメコンデルタに位置するカントー市において、現地で実施中の気候変動対応プロジェクトのうち、「低炭素型農村社会の構築」に係るセミナーを開催しました。このセミナーは、毎年2回、定期的に現地で開催しているもので、今回は、プロジェクトで取り組んだバイオガス・ダイジェスター(BD)によるCDM事業が昨年8月に国連CDM理事会に登録され、本年4月以降に企業からの出資を得て実施に移される予定であることから、今後の具体的な活動の進め方及び関連する調査の最新の成果等について関係者間で意見交換することを目的として開催されました。
「乾燥地草原保全プロジェクト」第2回調整委員会報告
JIRCASおよびそのカウンターパート機関であるモンゴル国立農業大学、中央省庁(工業・農業省、道路・建設・都市開発省、自然環境・グリーン発展省)、また、プロジェクト・サイト(ウブルハンガイ県、トゥブ県)のメンバー及びオブザーバーの計27名が参加しました。会議の場では、プロジェクトの内容・成果と計画がJIRCASから示され、それに対する検討がなされました。
JIRCASウズベキスタン・セミナー報告
JIRCASでは、平成20年より農地塩害対策調査(農林水産省補助金)を実施し、農家向けガイドライン「高地下水位条件下における圃場レベルの塩害軽減対策」を取りまとめました。農家による塩害対策の普及・推進には技術指導や支援が必要であることから、その役割を担うウズベキスタン政府機関、国際機関等を対象に塩害対策の普及素材としてのガイドラインの紹介を目的としたセミナーを開催しました。セミナーには、ウズベキスタン国農業水資源省、フェルメル(民間経営農場)評議会、同国内で塩害問題の多い7州から塩害対策実施機関、研究機関、国際機関、日本側関係機関、合計45名が参加しました。
JIRCASパラグアイプロジェクトセミナー報告
JIRCASがパラグアイで実施中の二つのプロジェクト、「植林CDMを活用した低炭素型農村社会の構築手法の確立」と「クリーン開発メカニズム(CDM)を活用したプログラム型農村開発手法の確立」に係る2012年度の成果および今後の計画について、共同研究機関、関係機関との情報共有を目的としてプロジェクトセミナーを開催しました。
JIRCASウズベキスタン・ワークショップ報告
JIRCASでは、2008年より中央アジア地域ウズベキスタン国シルダリア州において「農地塩害対策調査」(農林水産省補助金)を実施してきました。この調査成果であるガイドライン「高地下水位条件下における圃場レベルの塩害軽減対策」について、現地関係者を対象にワークショップを開催しました。このワークショップは、塩害の発生メカニズムと過剰灌漑が及ぼす影響、塩害が作物に及ぼす影響について農家の理解を深め、農家が独自に取り組むことが可能な塩害対策技術及び導入後の経営状況等の紹介を目的に開催されました。ワークショップには、これまで調査に関わってきた農家、その他、州内の農家代表者、農業従事者(女性を含む)、塩害対策を担当する地方行政機関の技術者ら約90名が参加しました。
国際ワークショップ「IITA-Japan collaboration on Research for Development for Africa: Current Perspective and Beyond」開催報告
このワークショップは、国際農業研究協議グループ(CGIAR)傘下にある国際熱帯農業研究所(International Institute of Tropical Agriculture: IITA)との協力を通し、アフリカ農業開発に貢献できる研究の在り方について意見交換することを目的とし、2月14日に開催されました。
KNUST-JIRCASワークショップ 「ガーナにおける効率的な水田開発の可能性」報告
ガーナ国クワメエンクルマ工科大学とJIRCASが共催して「ガーナにおける効率的な水田開発の可能性」と題してワークショップを開催しました。ワークショップは、JIRCASがガーナ国で実施しているアフリカ稲作振興プロジェクトの「アフリカに適用可能な低コスト水利施設の開発」の調査研究内容を大学関係者や開発する技術の受け手(普及促進機関)となるガーナ国食糧農業省(MoFA)、JICA、NGOと情報を共有し、今後の調査の進め方について意見交換を行うことを目的として開催されました。
2012年農林水産研究成果10大トピックスにJIRCASが実施した共同研究が選定されました。
2012年農林水産研究成果10大トピックスにJIRCASが実施した共同研究が選定されました。 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター、独立行政法人 国際農林水産業研究センター、太平洋セメント株式会社、日揮株式会社、東京電力株式会社は、反応促進剤を加えた熱処理により、汚染土壌から土工資材等に利用可能なレベルまで放射性セシウムを分離除去する技術を開発しました。成果の詳細は(農林水産省農林水産技術会議事務局のWebページ)をご覧ください。
国際ワークショップ「農地管理を通じた土壌への炭素蓄積-世界における研究最新動向と東南アジアの位置づけ」開催報告
平成24年12月6日、タイ国バンコク市で国際ワークショップ「農地管理を通じた土壌への炭素蓄積-世界における研究最新動向と東南アジアの位置づけ」を、JIRCAS、タイ農業局(DOA)、土地開発局(LDD)の共催で開催しました。ワークショップには、タイ、インドネシア、ベトナムの研究者を中心に55名が参加しました。
JIRCAS国際シンポジウム2012開催報告「リスクに強い食料生産システム-開発途上地域の農業技術開発の役割」
シンポジウムには、152名の参加がありました。主催者を代表し、岩永理事長から、レジリアンスというテーマとした背景の説明とこれからの方向性を話し合える機会としたい旨の挨拶があり、その後、来賓の農林水産技術会議事務局の西郷正道研究総務官より、地球温暖化に伴う作物の不作や人口増加による食料安全保障の問題が健在化するなか、レジリアンスというテーマで情報交換をする意義を強調する挨拶が行われました。
2012年若手外国人農林水産研究者表彰報告
平成24年11月28日、つくば国際会議場において若手外国人農林水産研究者表彰(農林水産技術会議主催)の表彰式典が挙行されました。式典には、選考を務められた委員を含め、多数が参加され盛大に行われました。
公開セミナー「90億人を養うための国際農学研究」開催報告
平成24年11月22日、筑波大学において筑波大学(生物資源学類・生物資源科学専攻)と当研究所の共同開催で特別公開セミナーを行いました。セミナーには、市民の皆様、筑波大学の学生の皆様など、約180名が参加しました。
アグリビジネス創出フェア2012への出展報告
平成24年11月14日(水)~11月16日(金)に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催された「アグリビジネス創出フェア2012」において、JIRCASは研究成果の紹介・広報を行いました。本フェアは「全国の産学官の各機関が有する、農・林・水産・食品分野などの最新技術や研究成果をわかりやすく展示し、研究機関間、研究機関と事業者との新たな連携を促す場として開催する技術交流展示会」として農林水産省が開催したもの(JIRCASは後援)です。
島嶼環境保全プロジェクト第4回「淡水レンズの保全管理」セミナー開催報告
第4回「淡水レンズの保全・管理」セミナーは、昨年度に引き続き、研究調査活動の成果をプロジェクト関係機関と情報共有するために実施しました。セミナーには、政府機関からは資源開発省(R&D)事務次官代理、環境保護庁(EPA)所長代理及び統合的水資源管理マネージャー、プロジェクト対象地域の地権者代表等から構成される淡水レンズ委員会委員長、マジュロ上下水道公社(MWSC)所長代理、マジュロ廃棄物公社(MAWC)所長、在マーシャル国日本大使館臨時代理大使、JICAマーシャル支所長代理、教育機関からはマーシャル諸島短期大学(CMI)農業普及員やハワイ大学畜産普及員等、約20名が参加しました。