- 日時
- 2013年2月28日(木)9:00~13:00
- 開催場所
- ウズベキスタン国・シルダリア州グリスタン市
- 主催
- 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)
概要
JIRCASでは、2008年より中央アジア地域ウズベキスタン国シルダリア州において「農地塩害対策調査」(農林水産省補助金)を実施してきました。この調査成果であるガイドライン「高地下水位条件下における圃場レベルの塩害軽減対策」について、現地関係者を対象にワークショップを開催しました。このワークショップは、塩害の発生メカニズムと過剰灌漑が及ぼす影響、塩害が作物に及ぼす影響について農家の理解を深め、農家が独自に取り組むことが可能な塩害対策技術及び導入後の経営状況等の紹介を目的に開催されました。ワークショップには、これまで調査に関わってきた農家、その他、州内の農家代表者、農業従事者(女性を含む)、塩害対策を担当する地方行政機関の技術者ら約90名が参加しました。
参加者からは、地下水の変動状況、塩害の影響、節水の必要性と塩害抑制の関係、排水施設の維持管理、効率的な圃場均平技術、土壌肥沃度、導入作物などについて、質問が寄せられ、農家の塩害対策に対する関心の高さが示されました。また、ワークショップ後のアンケートでは、塩類の由来、過剰灌漑及び排水不良に起因する地下水位の上昇や塩害との関係などが新たに得られた情報・知識として挙げられ、自ら塩害対策に取り組むことができるという回答がワークショップ後に増えるなどの変化が見られました。