2011年度 JIRCASの動き

ジャトロファ研究会「日本のジャトロファ研究・事業の現状」開催報告

平成24年3月21日(水)の午後1時より、つくば国際会議場(エポカルつくば)201中会議室に於いて、ジャトロファ研究会「日本のジャトロファ研究・事業の現状」と題し、下記のようなプログラムで研究会を開催いたしました。当日は、50余名の参加者があり、ジャトロファを含めたバイオ燃料全般や日本におけるジャトロファ研究・事業の一端につきまして5名の演者にご講演をいただき、さらに総合討論を行いました。各ご講演後の質疑応答や総合討論では活発に検討が行われ、今後、ジャトロファ研究ネットワークを構築して行くとともに、研究会を引き続き開催することとなりました。

第6回世界水フォーラム日本パビリオンへの出展報告

平成24年3月12日(月)~17日(土)にフランス国マルセイユ市で「水問題解決の時」を主要テーマとして第6回世界水フォーラムが開催されました。世界水フォーラムは世界の水問題を討議し、解決するために3年に1回、3月22日「世界水の日」と同じ時期に、各国政府機関、国際機関、研究機関、民間、NGO等が一同に会して開催される世界最大の水に関する国際会議です。日本パビリオンでは、産学官合計15団体によるブースの出展やパビリオン中央の共有スペースで10団体によるイベントの開催が行われました。 JIRCASは、この日本パビリオンに出展し、世界の水問題解決に向けた技術や研究等について、パネル展示を通じて情報発信しました。

「低炭素型農村社会の構築」プロジェクト・セミナー開催報告

国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、平成24年3月16日(金)、ベトナム国のメコンデルタに位置するカントー市において、現地で実施中の気候変動対応プロジェクトのうち、「低炭素型農村社会の構築」に係るセミナーを開催しました。このセミナーは、毎年2回、定期的に現地で開催しているもので、今回は、バイオガスダイジェスター(BD)を961戸の低所得農家に導入するCDM事業の国連登録が本年6月頃に予定されていることもあり、これまでのプロジェクトの総括を行い、CDM事業の国連登録後の活動の進め方等について関係者間で意見交換することを主目的として開催されました。

乾燥地草原保全プロジェクト講演会「内陸アジア遊牧民の乳利用」の報告

JIRCASの乾燥地草原保全プロジェクトの研究課題「付加価値の高い乳製品の開発」の共同研究者である酪農学園大学農食環境学群石井智美教授に、「内陸アジア遊牧民の乳利用」についての御講演をしていただきました。

アグリビジネス創出フェア2011への出展報告

平成23年11月30日(水)~12月2日(金)に幕張メッセ国際展示ホール(千葉市美浜区)で「農林水産・食品産業分野において優れた技術シーズを有する全国の産学官の関係者と、この技術を利用する者とが一堂に会し、多様な連携を促進する場を提供する技術交流展示会」をテーマに開催された「アグリビジネス創出フェア2011」において、「伐採後のオイルパーム廃棄木中の糖の増加とオイルパーム廃棄木からのエタノール生産」、「オイルパーム廃棄物からの樹液搾汁システム及び柔組織分別調整装置の開発」、「高糖度で芳香があり美味しいパパイア石垣ワンダラス」、「高糖度で食味良好なパパイア石垣珊瑚」のパネル及びオイルパーム幹などの展示を行い、JIRCASの実用化に向けた研究成果の説明及び広報を行いました。

ベトナム共産党フイン・テイ・ニヤン副事務所長がJIRCASをご訪問

平成23年11月29日、HUYNH THI NHAN ベトナム共産党副事務所長一行がJIRCASを訪問されました。安中理事がJIRCASの概要説明と研究活動の紹介を行いました。研究活動紹介に続き、生産環境・畜産領域の藤井プロジェクトリーダーが「気候変動に対応した開発途上地域の農業技術開発」、農村開発領域の岡研究員がベトナムで実施中のプロジェクト研究の説明を行うとともに、質問にお答えしました。

ガーナ国水田(Sawah)ワークショップ開催報告

農林水産省農村振興局の海外農業農村地球環境問題等調査事業(稲作推進条件整備調査)による調査で、JIRCASはコメ増産計画の実現に資するため、農地やかんがい施設などの稲作生産基盤の状況を分析するとともに、ガーナ国・エチオピア国において実証調査を行っています。ガーナ国では、ガーナ国食料農業省(MOFA)、SRI・CRIがカウンターパート機関となっています。最終4年目に当たる今年度は、稲作生産基盤の条件整備手法をとりまとめ、 ガーナ国のみならず周辺諸国においても役立つ「稲作推進マニュアル」として、判りやすい冊子を作成する事としております。

JIRCAS国際シンポジウム2011開催報告「稲作技術開発の世界的潮流とわが国の研究貢献-GRiSP、CARDへの支援」

2011年11月14日 ー15日、国際農林水産業研究センター(JIRCAS)の主催で、「稲作技術開発の世界的潮流とわが国の研究貢献-GRiSP、CARDへの支援」をテーマにシンポジウムを開催しました。シンポジウムには、つくばの研究機関を中心に174名の参加がありました。

2011年若手外国人農林水産研究者表彰報告

平成23年11月14日、つくば国際会議場において若手外国人農林水産研究者表彰(農林水産技術会議事務局主催)の表彰式典が挙行されました。式典には、受賞者母国大使館や選考を務められた委員を含め、多数が参加され盛大に行われました。   本賞は、開発途上地域のための農林水産業及び関連産業に関する研究開発に優れた功績をあげつつある若手外国人研究者を農林水産技術会議会長が表彰するもので、今回が第5回目です。

「自然沼の水資源を利用した乾期野菜栽培の促進手法の提案プロジェクト」JIRCAS調査団がニジェール国農業省大臣から感謝状を受領

アフリカサバンナ農業IIの「自然沼の水資源を利用した乾期野菜栽培の促進手法の提案プロジェクト」について、JIRCAS調査団がニジェール国農業省大臣から感謝状を受領しました。

「自然沼の水資源を利用した乾期野菜栽培促進のためのマニュアル」の広報セミナー報告

このセミナーは、ニジェール国農業省関係局とJIRCASが5年にわたり実施した調査の結果を取りまとめた最終成果物である「自然沼の水資源を利用した乾期野菜栽培促進のためのマニュアル」を関係者間に広く周知することを目的として、農業省調査計画局とJIRCASで共同開催したものです。

バイオマスエキスポ2011への出展報告

平成23年10月20日(木)~21日(金)に東京国際展示場(東京都江東区)で「資源循環型社会の実現を目指す“バイオマスのゆくえ”を総合的に見定め、バイオマス利活用の普及とそれによる地域振興の可能性を探り、技術イノベーションによるバイオマス産業の育成とビジネスチャンスの創出」をテーマに開催された「バイオマスエキスポ2011」において、「伐採後のオイルパーム廃棄木中の糖の増加とオイルパーム廃棄木からのエタノール生産」、「ゼロエミッション・オイルパーム工業複合体の提案」などのパネル展示及び「オイルパーム幹搾汁機」、「廃棄木からの柔組織分別調整装置」の模型2基などの展示を行い、JIRCASのバイオマス利活用に関する研究成果の広報を行いました。

第3回「淡水レンズの保全管理」セミナー開催報告

第3回「淡水レンズの保全管理」セミナーは、昨年度に引き続き、研究調査活動の成果をプロジェクト関係機関と情報共有するために実施しました。セミナーでは、政府機関からは資源開発省(R&D)事務次官、環境保護庁(EPA)所長、水タスクフォース、マジュロ環礁地方政府(MALGOV)部長、教育機関からはマーシャル短期大学(CMI)農業普及員、国際機関からは南太平洋応用地球科学委員会(SOPAC)アドバイザー、プロジェクト対象地域の地権者代表等から構成される淡水レンズ委員会、マジュロ上下水道公社(MWSC)部長、マジュロ廃棄物公社(MAWC)プロジェクトコーディネーター、在マーシャル国日本大使館臨時代理大使、JICAマーシャル支所長代理等30名が参加しました。

ガーナ国稲作推進条件整備調査に関する技術セミナー

JIRCAS は、アフリカのガーナ国・エチオピア国において、農民自らが実施可能な、低コストで持続性のある水田整備手法を確立するため、4年間の調査を実施しています。最終年に当たる今年度は、普及員等にも判りやすい「稲作推進マニュアル」を作成する予定です。この調査の一環として、日本の機械化稲作を現地調査する4名のガーナ国の担当者(政府職員2名、農業改良普及員2名)が、直面している問題点等を紹介し、日本人専門家とともに将来のガーナ国での水田稲作について議論するため、 10月6日にJIRCASで技術セミナーを開催しました。

「グローバルフェスタJapan2011」への出展報告

政府は、10月6日を「国際協力の日」と定め、国際協力への国民の理解と参加を呼びかけています。「グローバルフェスタJapan2011」はその日を記念して開催される国内最大級の国際協力のイベントで、1990年より開催されており、今年で21周年を迎えます。 今年は、「絆~私たちはつながっている・・・世界は日本とともに。日本は世界とともに。」をテーマに、日比谷公園で10月1日(土)及び2日(日)の2日間にわたって開催されました。