- 日時
- 2011年11月22日~24日
- 会場
- ガーナ国クマシ市 GOLDEN TULIP HOTEL
- 主催等
- 近畿大学、JIRCAS、AfricaRice、ガーナ国土壌研究所(SRI)、ガーナ国作物研究所(CRI)
会議概要
農林水産省農村振興局の海外農業農村地球環境問題等調査事業(稲作推進条件整備調査)による調査で、JIRCASはコメ増産計画の実現に資するため、農地やかんがい施設などの稲作生産基盤の状況を分析するとともに、ガーナ国・エチオピア国において実証調査を行っています。ガーナ国では、ガーナ国食料農業省(MOFA)、SRI・CRIがカウンターパート機関となっています。最終4年目に当たる今年度は、稲作生産基盤の条件整備手法をとりまとめ、 ガーナ国のみならず周辺諸国においても役立つ「稲作推進マニュアル」として、判りやすい冊子を作成する事としております。
その一環として、各国で実施している水田稲作(Sawah system)の研究機関等による研究状況、農民らによる現地での活動状況の説明や課題の抽出等を行うために、講演会及び現地調査を実施しました。参加者は、主催研究機関の水田稲作担当者の他、ガーナ国食料農業省(MOFA)職員、水田稲作農家等、ガーナ国・トーゴ国・ナイジェリア国・ベナン国等から、約70名が集まり、初日には、JIRCASのカウンターパート機関であるSRI・CRIの上部機関のガーナ国科学産業評議会(CSIR)会長、さらにはCSIRを所管する環境科学技術大臣が、来賓として挨拶されました。
講演会では、各国で行われている水田稲作(Sawah system)のプロジェクト紹介及び研究結果など19の課題について発表・討議が行われました。現地調査は、JIRCASの実証調査サイトの他4ヶ所で実施しました。最終日の総合討論では、参加した農民が各国言語で感想を述べるとともに、水田稲作技術の今後の展開に関する意見や質疑応答が交わされました。