令和2年度(第1回)特別派遣研究員募集要項
1.趣旨
国際農林水産業研究センター(以下、国際農研)は、熱帯又は亜熱帯に属する地域その他開発途上にある海外の地域における農林水産物の持続的生産等に関する研究を、それぞれの研究に最も適する国又は地域の研究機関と共同で実施しています。
本募集は、国際農研が行う海外における研究活動を補強し、研究の進行を加速させると共に、我が国の今後の国際研究の発展を担う人材の育成を目的として、国際農研が推進するプロジェクトサイト(共同研究を実施している国際機関を含む)へ大学院生、ポスドク研究者を国際農林水産業研究センター特別派遣研究員(以下、特別派遣研究員)として派遣するものです。
2.特別派遣研究員の種類
特別派遣研究員は「大学院生型」、「ポスドク型」又は「国際機関派遣型」の3種類で、「8.募集課題と研究内容の概要等」で国際農研が提示する研究課題とします。
- 大学院生型では、国際農研の研究員と大学の指導教官が連携し、両者の指導を受けながら、派遣先で国際農研が提示する研究課題について研究の支援を行います。
- ポスドク型では、国際農研の研究員の共同研究者として、派遣先で国際農研が提示する研究課題を遂行します。
- 国際機関派遣型では、国際農研の研究員と連携して、派遣先国際機関の研究員の共同研究者として、派遣先国際機関で国際農研が提示する研究課題を遂行します。
3.応募資格
次に掲げる資格に該当する者であること。
- 大学院生型は、農林水産分野又は自然科学分野の大学院博士課程若しくは、修士課程に在学し、学士号又は修士号を所持する者
- ポスドク型は、農林水産分野又は自然科学分野の博士号を所持する者若しくは、派遣開始までに学位を取得見込みの者のどちらでも可能とします。
- 国際機関派遣型は、「ポスドク型」の応募資格に該当する者、若しくは農林水産分野又は自然科学分野の大学院博士課程に在学し修士号を所持する者
- 派遣先での共同研究に耐え得る健康な者
- 共同研究に支障のない程度の英語又は派遣先での現地語の能力を有する者
- 原則として申請時点で35歳以下の者
- 我が国の今後の国際研究の発展に貢献することを目指す者
4.派遣期間
最短6ヶ月から最長3年間で、募集課題ごとに派遣期間(予定)が設定されています(「8.募集課題と研究内容の概要等」を参照)。応募者は、派遣期間(予定)を参考にして、応募申請時に提出する「特別派遣研究員調書」(別紙2)に希望する派遣期間を記載すること。
また、年1回は帰国し、中間報告を行うこととします。
5.派遣先国・機関
国際農研が共同研究を実施している海外の国、機関(「8.募集課題と研究内容の概要等」の派遣先国・機関)とします。
6.支給経費
- 往復航空賃(エコノミークラスの往復割引航空券支給)及び現地移動旅費
- 滞在費(派遣国、都市によって異なる)
- 国内旅費
- 保険(国際農研が定める条件を概ね満たす海外旅行傷害保険を付与)
- 旅行雑費
7.採用予定数
各課題1名とします。
8.募集課題と研究内容の概要等
課題番号(1) 有機物やリンの施用によるイネの養分吸収能の活性化と品種間差異に関する研究
- 募集課題名
- 有機物やリンの施用によるイネの養分吸収能の活性化と品種間差異に関する研究
- 研究の概要
- アフリカ食料プロで実施している「育種素材と肥培管理技術を活用した養分利用に優れたイネ生産技術の開発」において、有機物資材やリン肥料の施用が、土壌中のリン可溶性や根圏土壌および植物体内の菌叢の変化を介して、イネの養分吸収に及ぼす影響、ならびにその品種間差異を明らかにする。
- 派遣先
- マダガスカル共和国
- 機関名
- 国立農村開発応用研究センター(FOFIFA)
- 派遣期間(予定)
- 令和2年10月 ~ 令和3年3月(約6ヶ月)※
- 派遣の種類
- 大学院生型
- 研究プロジェクト略称
- アフリカ食料(B1プロジェクト)
- 受入研究員
- 辻本泰弘(国際農研, 生産環境・畜産領域)
※ 「派遣期間」は国際農研が派遣を予定している期間です。派遣期間の変更、例えば派遣開始日の繰下げ、派遣期間の短縮または延長(最長3年間)、などを希望する応募者は、申請手続きで提出する「特別派遣研究員調書」の「4.その他(希望する派遣期間、特記事項など)」に、派遣期間の変更を希望することおよびその理由を明記して下さい。
9.申請手続き
- 提出書類
- 提出期限
募集は締め切りました。 - 提出方法
提出書類は下記の「連絡先」まで郵送して下さい。
また、封筒には必ず「特別派遣研究員応募」と明記して下さい
10.選考及び結果の通知
選考は、国際農研の特別派遣研究員選考委員会において第1次選考(書類審査)及び第2次選考(面接)により行います。
- 第1次選考の結果は令和2年7月中旬に本人に通知します。
- 第2次選考は、第1次選考合格者に対して、令和2年8月上旬の実施を予定しています。
第2次選考の結果は、令和2年8月中旬までに本人に通知を予定してします。 - 選考結果に対する個人の問い合わせには応じません。
- 国際農研は第2次選考のための旅費を支給しません。
11.採用条件・遵守事項
特別派遣研究員は次に掲げる事項を遵守しなければなりません。
- 特別派遣研究員は研究計画に基づき、研究に専念しなければならない。
- 年1回の帰国時及び派遣期間終了直前に特別派遣研究員(中間)報告書(
別紙5)を理事長に提出しなければならない。
- 特別派遣研究員として行った研究に関連して行った発明に係る特許を受ける権利、又は当該権利に基づく特許権(実用新案及び意匠登録を含む)、プログラム又はデータベース等の著作権、並びに品種登録を受ける地位及び育成者権を得た場合は、当該権利等を国際農研に譲渡しなければならない。
- 派遣期間中の研究成果について印刷出版又は発表する場合は、あらかじめ理事長の承認を得なければならない。
- 派遣国滞在中に生じた傷害、疾病、損害等に対しては、国際農研が付与した保険による給付以上のものを求めないものとする。
- 研究活動における不正行為及び経費の不正受給を行ってはならない。
- その他、特別派遣研究員として、ふさわしくない行為を行ってはならない。
- 誓約書を理事長に提出するものとする。
上記の遵守事項の他、次に掲げる事項のいずれかに該当すると国際農研が判断した場合は、採用の取り消し、および取り消した派遣期間に相当する経費の支払停止又は支払済経費を返還するものとします。
- 病気等のため、研究の継続が出来ないことが明らかになった場合
- 研究の進捗状況に著しい問題があり、所期の目標を達成することが不可能又は困難と判断された場合
12.誓約書の提出
特別派遣研究員の第2次選考合格者は、合格通知を受けとった後、2週間以内に誓約書( 別紙4)を提出するものとします。
13.その他
- 健康診断
特別派遣研究員審査通過者は、派遣前2ヶ月以内に国際農研が定める項目を医療機関で受診のうえ、健康診断書を理事長に提出して下さい。診断結果によっては派遣を中止することがあります。なお、健康診断に係る経費は国際農研が支給します。ただし、再検査が必要となった際の費用については支給しません。 - 国内研修
派遣に先立ち、特別な技術習得や研究打合せ等が必要と国際農研が判断した場合、国際農研は特別派遣研究員に対し国際農研または国内の研究機関での研修を命ずることがあります。当該研修に係る旅費、滞在費は国際農研の国内出張旅費規程により支給します。 - 具体的な派遣日程は、受入研究者等と改めて協議するものとします。
- 一時帰国
派遣研究期間中に、一時帰国を申請する場合は、一時帰国願(別紙6)を提出し、承認を得るものとします。ただし、一時帰国に係る経費(交通費等及び一時帰国期間中の滞在費)については、国際農研は負担しないものとし、既に支払済みの場合は返還するものとします。
- 別紙1.支給経費
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- 別紙2.特別派遣研究員調書
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- 別紙3.履歴書
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- 別紙4.誓約書
- 20200515.docx23.38 KB
- 別紙5.特別派遣研究員(中間)報告書
- 20200515.docx22.69 KB
- 別紙6.一時帰国願
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