ガーナ
関連するJIRCASの動き
社会科学領域の小出淳司主任研究員が若手農林水産研究者表彰を受賞
社会科学領域の小出淳司主任研究員が、「小規模農家のための汎用性の高い農業経営計画モデルの構築」の業績により、令和4年度(第18回)若手農林水産研究者表彰を受賞しました。
ガーナ、ブルキナファソを対象とした営農計画策定支援プログラムBFMgh、BFMbfを公開
ガーナ、ブルキナファソの小規模農家による技術選択を含む意思決定を効率的に支援するための営農計画策定支援プログラムBFMghおよびBFMbfを開発し、公開しました。
関連する現地の動き
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Pick Up
554. アフリカの農民レベルで整備した水路の機能強化
サハラ以南のアフリカでは、国内の米消費量の増加に対応するため、アジアや北米からの米の輸入量が年々増加しています。アフリカの米生産量を倍増させるという目標を実現するためには、灌漑可能な低湿地で効率よく、かつ持続的にコメを栽培することが不可欠です。しかし、農民レベルの技術で整備した土水路は、水の流れや降雨により浸食し、水路の機能が低下し、作付けできなくなります。国際農研は、現地の農民が独自の技術で建設し、長期的にメンテナンスできる低コスト水利施設を開発できるマニュアルを作成し、公開しました。 -
Pick Up
536. 世界の水は、つながっている SDGsとアフリカ農業用水
国際農研職員によるミニ講演がYouTubeサイトでアーカイブ公開されております。本日は、『世界の水は、つながっている SDGsとアフリカ農業用水』を紹介します。
刊行物
広報JIRCAS (10)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 10 ( )
jircas10-_-.pdf3.92 MB
広報JIRCAS (9)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 9 ( )
jircas9-_-.pdf2.93 MB
JIRCASニュース(87)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, JIRCASニュース. 87 ( )
jircas_news-87_-.pdf2.98 MB
JIRCAS Newsletter(87)
Japan International Research Center for Agricultural Sciences, JIRCAS Newsletter. 87 ( )
jircas_newsletter-87_-.pdf2.38 MB
Soil Fertility Improvement with Indigenous Resources in Lowland Rice Ecologies in Ghana
Satoshi Tobita, Satoshi Nakamura, JIRCAS Working Report. 86 ( )
JIRCASWorkingReport86.pdf4.21 MB
関連するイベント・シンポジウム
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「小規模ため池を利用した補給かんがい稲作マニュアル」(マニュアル)にかかるセミナー
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ガーナ・タマレ市
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アフリカ稲作普及促進整備調査にかかるテクニカルコミッティー(TC)
- 場所
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ガーナ・タマレ市
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アフリカ稲作普及促進整備調査にかかるテクニカルコミッティー
- 場所
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ガーナ・タマレ市
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Workshop on “Improvement of Soil Fertility with Use of Indigenous Resources in Rice Systems in Ghana.”
- 場所
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開発研究大学International Conference Center (ガーナ国・タマレ市近郊)
出張報告書
報告書番号 | 出張年月 | 国名 | 出張目的 | 関連プログラム |
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R06-0095 | 2024年06月 - 2024年07月 | マダガスカル, ガーナ | ・イネ収量データの処理、2023 年のイネ圃場から収集した土壌サンプルの DNAの抽出、LRIで微生物リアルタイム PCRの開始(アフリカ稲作システム) ・UDSでカウンターパートとの打ち合わせ、土壌DNA抽出、微生物リアルタイムPCRの開始(TERRA )。 |
食料 |
R05-0376 | 2024年02月 - 2024年03月 | ガーナ | ・次年度試験計画についての打合せと圃場準備(TERRA Africa) ・今年度試験結果についての検討、次年度試験計画についての打合せと圃場準備、農家圃場試験サイトでの農家とのミーティング(アフリカ畑作システム) |
食料 |
R06-0070 | 2024年06月 - 2024年07月 | ガーナ | 発酵TMR長期貯蔵試験と堆肥熟成試験 | 食料 |
R06-0056 | 2024年05月 - 2024年06月 | ガーナ | ・小水力発電整備、運用協議(アフリカ稲作支援) ・試験データ等確認および計画打合せ(アフリカ畑作システム) ・試験データ・サンプル確認およびセミナー等打合せ(TERRA Africa) |
食料 |
R05-0240 | 2023年11月 - 2023年11月 | ガーナ | ガーナ国際農研試験地内部監査 |
研究成果情報
- 貯水灌漑技術と確率計画モデルを用いた小規模農家の所得変動リスク管理手法(2022)
アフリカの小規模農家の多くは、不安定な天水作物生産に生計を依存しており、所得が変動しやすいが、ため池等を活用した灌漑の導入によって、生産性、収益性の安定化が期待できる。ガーナ北部を対象として構築した、ため池の利用条件、農家の経営条件、各種作物の収量、価格、費用の変動などを反映した確率的営農計画モデルを用いることで、農家が所得変動リスクに対処するための最適な貯水灌漑・作付を計画できる。
- ため池への流入量を精緻に算出できるカーブナンバー推定モデル(2022)
ため池からの越流水をかんがいに利用するには、降雨によりため池に流入する水量(流出量)を推計する必要がある。流域性状等から選択されるカーブナンバー(CN)の値に基づいて流出量を推計するカーブナンバー法において、回帰分析を用いてCN値を推定するモデルを適用することにより、流出量の精緻な算出が可能になる。
- 非湛水管理による水稲栽培が群落内気温の日変化と収量に及ぼす影響(2020)
熱帯の灌漑水田において、非湛水管理による水稲栽培が開花時刻(午前)の群落内気温と高温不稔に及ぼす影響は小さい。しかし、乾季の出穂期間中に非湛水管理を行うと、午後から夜間の群落内気温が上昇し、収量が低下する。
- ガーナの河川氾濫原が畔のない天水条件でも生産性の高い稲作適地となる(2017)
ガーナで未利用の河川氾濫原は、畦畔および灌漑設備のない天水条件においても、土壌炭素量の高い土地の選定と、欠乏する硫黄成分の施用を組み合わせることで、施肥窒素の利用効率に優れ、最大5.4 t ha-1の籾収量を実現する優良な稲作可耕地となる。
- ガーナの農家が自ら実践できる自生植物の被覆による水田水利施設の補強技術(2017)
水稲栽培の機運が高まっているガーナ内陸低湿地を対象に、コメの増収かつ安定生産の要となる用排水路や畦畔の地表面を自生植物で被覆する。これは、農家の技術水準および経済状況を考慮した施工工法で、持続的な維持管理が可能な補強技術である。
- 氾濫低湿地で高位安定収量を示すイネ品種がある(2015)
白ボルタ川上流域(ガーナ)の氾濫低湿地における天水直播水稲の収量は、河川からの距離で大きく異なり、かつ年次間変動も大きい。このような環境下でAmankwatia、Bodia、Sakai(いずれもガーナ在来品種)、IRBL9-W[RL] (日本-IRRI共同プロジェクト研究育成系統)は安定して相対的に高収量を示す。
- アフリカ稲作振興のための土壌肥沃度改善技術マニュアル(2014)
サブサハラ・アフリカにおけるコメ生産の増大には、土壌肥沃度の改善が重要である。このマニュアルは、この地域の稲作に適用可能な在来資材を用いた土壌肥沃度改善技術を、ガーナの2地域を試験対象地として実証し、取りまとめたものである。
- アフリカ稲作におけるケイ素欠乏の実態とその要因(2013)
アフリカの農家圃場ではケイ素欠乏値を示すイネが広範にみられ、土壌のケイ酸供給力不足、不安定な水条件をもつ稲作生態系、および窒素施用量の増加を要因として、ケイ素欠乏のリスクが高まる。
- ガーナ北部氾濫低湿地での稲作拡大に向けた土壌炭素分布と硫黄欠乏の解明(2012)
土壌炭素量の空間分布を「水源(河川と湖沼)からの距離」の対数関数として推定するモデル式と欠乏する硫黄成分の施用を組み合わせることにより、窒素供給力の高い地点の選定とイネ生産に対する効率的な窒素利用が可能となり、未利用の氾濫低湿地におけるイネ栽培面積の拡大に貢献できる。
- アフリカ内陸低湿地における水田整備及び栽培技術のマニュアル(2011)
食料不足が深刻なアフリカで、圃場湛水のための畦畔を備え、均平•代掻•苗移植等の作業で特徴付けられる「アジア型水田稲作」の有効性を実証し、計画から維持管理、施設の補修までの一連の整備技術及び栽培手法を分かりやすいマニュアルにまとめた。