アフリカ
関連するJIRCASの動き
TICAD8公式サイドイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」開催報告
令和4年8月30日(火)、国際農研は、科学技術振興機構(JST)、国際協力機構(JICA)の後援を受け、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)の公式サイドイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」をオンライン開催しました。
生産環境・畜産領域の辻本プロジェクトリーダーらが日本作物学会論文賞を受賞
生産環境・畜産領域の辻本泰弘プロジェクトリーダーらの論文「Challenges and opportunities for improving N use efficiency for rice production in sub-Saharan Africa」に対し、このたび、「第18回日本作物学会論文賞」が贈られました。
関連する現地の動き
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Pick Up
758. 貧栄養なアフリカの土壌における効果的な堆肥施用法の確立に向けて
肥料資源の枯渇・高騰が続く中、アフリカに広く分布する貧栄養土壌での食料増産を達成するために、地域で利用可能な有機物資材に由来する堆肥の利用が注目されています。堆肥を利用して作物生育を効率的に向上するには、どこにどのような堆肥を撒けば良いのかを知ることが重要です。国際農研とアンタナナリボ大学の研究チームは、マダガスカルの貧栄養な水田圃場におけるイネ栽培試験を行い、堆肥を水田に撒いた時に増収効果がより期待できる水田土壌の特性や、増収効果を高める堆肥の特性を明らかにしました。 -
Pick Up
615. アフリカの持続的なコメ生産に関するField Crops Research特集号
CGIARセンターの1つであるアフリカライスセンター(Africa Rice Center、旧WARDA)の50周年を記念し、国際に著名な研究雑誌であるField Crops Research(エルゼビア社)に特集号「Sustainable productivity enhancement of rice-based farming systems in Africa」が発表されました。今回の特集号の論文はアフリカ稲作に関する最先端の研究を行っている研究者らによって19本の論文が執筆され、国際農研の研究員も2つの論文に貢献しました。 -
Pick Up
591.国際農研招聘研究員の齋藤和樹氏が、第七回 食の新潟国際賞 21世紀希望賞を受賞
食と農業に関する分野での問題解決などに尽力した人に贈られる食の新潟国際賞の受賞者が7月28日に発表されました。今年は5人が受賞、国際農研 招聘研究員の齋藤和樹氏は21世紀希望賞を受賞されました。 -
Pick Up
583. イベント「健全な土壌とアフリカの食料安全保障 ―環境再生型農業の可能性―」ポスター完成
先日、Pick Upでも周知させていただきましたように、8月5日(金)、ササカワ・アフリカ財団 (SAA)主催、国際農林水産業研究センター(国際農研)共催で、オンラインにてTICAD 8 サイドイベント「健全な土壌とアフリカの食料安全保障 ―環境再生型農業の可能性―」を開催します。このたび、イベントのポスターが完成いたしました。ぜひご覧ください。 -
Pick Up
580. オンラインイベント「健全な土壌とアフリカの食料安全保障 ―環境再生型農業の可能性―」
アフリカの農業は、長らく、慢性的な低土壌肥沃度と、養分の収奪により、農業生産性の低迷と食料安全保障の危機に悩まされてきました。今、アフリカの農業発展において、「健康な作物を生産するための健全な土壌」の必要性は、かつてないほど重要性を増しています。8月5日(金)、ササカワ・アフリカ財団 (SAA)主催、国際農林水産業研究センター(JIRCAS)共催で、オンラインにてTICAD 8 サイドイベント「健全な土壌とアフリカの食料安全保障 ―環境再生型農業の可能性―」を開催します。是非、ご参加ください。
刊行物
広報JIRCAS (7)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 7 ( )
jircas7-_-.pdf4.33 MB
JIRCASニュース(87)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, JIRCASニュース. 87 ( )
jircas_news-87_-.pdf2.98 MB
JIRCAS Newsletter(87)
Japan International Research Center for Agricultural Sciences, JIRCAS Newsletter. 87 ( )
jircas_newsletter-87_-.pdf2.38 MB
Manual for Improving Rice Production in Africa - Development of Low Cost Irrigation Facility applicable to Africa -
Japan International Research Center for Agricultural Sciences, Kwame Nkrumah University of Science and Technology, マニュアル・ガイドライン. Manual_for_Improving_Rice_Production_in_Africa ( )
熱帯農業地域における重要研究問題とその背景 : 平成2年度国際研究企画検討会資料
大野芳和, 石原修二, 牛腸英夫, 大角泰夫, 濱村邦夫, 尾和尚人, 宮重俊一, 加藤清昭, 熱研資料. 86 ( )
nekken_shiryo86-_-.pdf29.14 MB
関連するイベント・シンポジウム
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シンポジウム「アフリカを動かす力」 -食・農業の未来に向けて-
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パシフィコ横浜 アネックスホール F205+F206 (神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
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JIRCASサイエンスカフェ「バッタを倒しにアフリカへ」
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Blue Baobab Africa (東京都港区麻布台2-2-12 三貴ビル2F)
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ワークショップ「アフリカにおける持続可能な農村バイオエネルギー解決策」
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ICRAF国際会議場(ケニア共和国ナイロビ市)
研究成果情報
- 西アフリカの群生相化したサバクトビバッタは産卵直前に雌雄が合流(2021)アフリカで大発生するサバクトビバッタの群生相化した成虫は、雌雄がそれぞれの性に偏った集団を形成しているが、日中、産卵直前のメスがオスの集団に飛来、交尾し、夜間に集団で産卵している。この行動特性を応用することで、集団形成の時間と場所を特定でき、使用する農薬の量の軽減が期待できる。
- メタ解析により明らかになったアフリカ陸稲への施肥効果(2021)アフリカにおける主要陸稲品種NERICA4の栽培試験データをメタ解析に供し、化学肥料の増収効果を環境要因に応じて定量的に評価する。結果は粘土含量が異なる土壌間で、降水量や窒素施用による異なる効果を示し、アフリカ陸稲栽培での施肥設計の指針となる。
- トウジンビエとササゲの4列配置間作、ローテーションと栽植密度の組合せにより作物バイオマスとトウジンビエ収量は増加する(2010)
トウジンビエ(栽植密度6300本/ha)とササゲ(栽植密度6300~2000本/ha)を4列配置間作で配置し、両作物をローテーションすることで、合計バイオマスは4割、トウジンビエ収量は5割増加する。
- 西アフリカサヘル地域におけるMother-Baby手法を用いた肥沃度管理技術の普及可能性の評価(2010)
サヘル地域で普及確度の高い技術は、トウジンビエとササゲの間作、トウジンビエ脱穀残さ、家畜糞尿の利用や化学肥料との併用である。普及可能性は技術の有効性と投入資材の入手しやすさによって決定される。
- 西アフリカサバンナ低湿地における雑草データベースの構築(2010)
アフリカ氾濫原低地のイネの収量向上に効果的な雑草防除体系を確立するための基盤情報として、低湿地に生育する雑草を同定・分類するとともに、さく葉標本と生植物の画像を作成し、データベース「Plants in lowland savanna of West Africa」を構築した。
- タイレリア・パルバ原虫感染ダニの牛皮膚付着部位における免疫担当細胞の動態(1997)
東海岸熱に対するワクチン開発のための基礎的知見を得るために、タイレリア・パルバ原虫感染ダニの付着部位である牛皮膚における免疫担当細胞の動態を、免疫組織化学により明らかにした。
- アフリカ飼養牛の環境適応性と生産性の両遺伝能力を同時に推定する手法(1994)
アフリカ飼養牛のトリパノゾーマ及び暑熱等に対する環境適応性の指標として牛群滞在日数をとりあげ、さらに乳等の生産性の遺伝能力を同時に推定する手法を開発した。