国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

現地の動き - アフリカ

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    25. 新型コロナウイルス・パンデミック ― 東アフリカの食料安全保障危機:都市化と農業構造転換

    国連・世界食糧計画(WFP)によると、現在東アフリカ地域は、洪水・サバクトビバッタ・COVID-19の三重苦に直面しています。東アフリカ諸国の人口は世界人口の3%程にすぎませんが、急性の食料危機に直面する世界の人々の22%を占めるとされます。WFPは、東アフリカ地域において、既に約2000万人の人々が食料安全保障の危機に直面していますが、COVID-19の影響により、その数は数か月内に3400-4300万人まで増加すると推計しています。とりわけ、インフォーマル部門で既に職を失った都市部住民の食料安全保障と生業の危機が最大の懸念材料となっています。
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    15. 新型コロナウイルス・パンデミック ―世界貿易減少と商品作物輸出依存途上国への影響

    熱帯・亜熱帯地域の高地に位置する途上国では、従来、茶・コーヒーなどの輸出商品作物栽培がさかんですが、最近では主要仕向け地への航空貨物ネットワークの確立により、花卉・園芸産業も急激に輸出を伸ばし、グローバル・バリューチェーンに大きく組み込まれています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックは、国際需要の落ち込みと国際線停止によって、商品作物輸出に依存する途上国に大打撃を与えています。2020年4月8日、世界貿易機関 (WTO)は、2020年の世界貿易量が13-32%落ち込むことを予測、人々の生活を守るために前例のない措置をとる必要性を訴えました。とりわけ商品作物に外貨獲得・GDP・雇用創出を依存する食料輸入国の食料安全保障状況について注視していく必要があります。
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    14. 新型コロナウイルス・パンデミック ― 世界銀行速報:サブサハラ・アフリカ25年ぶりの経済不況へ

    2020年4月8日、世界銀行 (World Bank) は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響により、サブサハラ・アフリカ (SSA)地域の経済成長率が2019年の+2.4%から2020年には-2.1~-5.1%のマイナス成長に転じるとし、25年ぶりの不況を予測しました。とりわけナイジェリア・南アフリカ・アンゴラなど石油・鉱物輸出依存国やエチオピアやケニアなどグローバル・フード・バリューチェーン参加国が大きな打撃を受ける一方、輸出・移動規制の影響等もあり、農業生産も2.6%~7%も縮小することが見込まれています。世界銀行は、SSA政府の支援を通じ、COVID-19に伴うアフリカ食料危機の発生を何としてでも回避する必要性を訴えました。アフリカ開発会議(TICAD)を通じ、アフリカを成長著しい21世紀最大のフロンティアとして官民一体で開発を力強く支援する立場をとってきた日本も、国際社会と協調していく必要があります。
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    11. 新型コロナウイルス・パンデミック ― 国際貿易と食料安全保障

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による移動規制・都市封鎖 (ロックダウン)に際し、グローバル・フードチェーンはその頑強性(robustness)・強靭性(resilience)が試されています。国際社会が世界的な食料危機を乗り越えるには、国際貿易の動向についての情報もしっかりモニターしていく必要があります。全農産物の貿易額は2000年から2018年に額面で3倍、重量ベースで約2倍に拡大しました。日本は穀物貿易において世界第三位の輸入国であり、カロリーベースの食料自給率が37%である原因の一つが、メイズ(トウモロコシ)を主原料とする畜産飼料の海外依存です。コメの国際貿易においては、意外にもアジアから中東・アフリカへの流れが大きく、一人当たりのコメの消費量が日本よりも多い純輸入国も多くあります。近年、アフリカのコメ消費量は都市化と人口増加で年々増えており、籾収量と作付け面積双方の持続的な増加に貢献する技術が、自給率向上の鍵となります。
  • 国際機関動向

    世界銀行2018「総力を結集せよ- サブサハラ・アフリカにおけるマルチセクター・アプローチを通じた発育阻害の解決へ [All Hands on Deck : Reducing Stunting through Multisectoral Efforts in Sub-Saharan Africa].」概要

    栄養状況の改善には、マルチセクター・アプローチによる解決が不可欠であることが認識されて来たが、マルチセクター・アプローチを標榜するだけでは十分ではないことも明らかになってきた。本報告書は、サブサハラ・アフリカにおける発育阻害の撲滅を目指し、より効果的なマルチセクター・アプローチの設計を目的とし、各国の事情に応じた全セクター共通目標設定や、これが不可能な場合の特定セクターへの介入の優先順位付けに役立つエビデンスを提供する。
  • 国際機関動向

    国際連合食糧農業機関(FAO) 2017「2017年 アフリカ地域 食料安全保障・栄養状況概観 - 食料安全保障・栄養危機と紛争の悪循環を断ち切るための強靭性構築 [Regional Overview of Food Security and Nutrition in Africa 2017. The food security and nutrition–conflict nexus: building resilience for food security, nutrition and peace

    サブサハラ・アフリカでは、紛争や旱魃を引き金に、栄養不足に陥っている人々の割合は近年増加傾向に転じている。世界の栄養失調人口の半数以上が紛争地域に居住する中、アフリカは、とくに激しい紛争地の3分の1、また長期化紛争を抱える国の7割を抱えている。食料安全保障・栄養危機と紛争の関係を断ち切り、平和構築を達成するためには、政策フレームワーク整備と投資戦略実施のための資源・制度強化が早急に必要とされる。
  • 国際機関動向

    アフリカ緑の革命のための同盟(AGRA)2017「2017年 アフリカ農業現況報告 -サブサハラ・アフリカ小規模農業ビジネス戦略 [Africa Agriculture Status Report 2017 -The Business of Smallholder Agriculture in Sub-Saharan Africa].」概要

    アフリカでは、大多数の農民が平均2ヘクタールに満たない土地で小規模農業を営んでいる。コメ・小麦の自給達成に重点投資を行ったアジアの「緑の革命」とは対象的に、アフリカ農業革命は、多様な作物・農業システム・環境に対し、拡大する貿易・フードシステムの機会を捉え、小規模農民の発展・雇用創出・所得向上を中心に据えた、包括的なアプローチが必要である。