TICAD8 公式サイドイベント
「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」

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国際農研は、令和4年8月27~28日にチュニジアで開催される第8回アフリカ開発会議(TICAD8)の公式サイドイベントとして、『アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題』と題したオンライン形式のセミナーを開催します。

アフリカの多くの国では、⻑らく農業生産性が低迷しています。1960年代から現在まで、アフリカ(サブサハラ)人口は 2.2億人から10億人に、穀物生産量は4.5倍に増えましたが、1haあたりの収量は1.9倍増に留まっています。農業生産性低迷の背景には、風化土壌に起因する乏しい養分環境があります。また、肥料の使用量も少なく、その多くは輸入品であるため、資源に乏しい農家にとっては必ずしも入手しやすい価格ではないことも制約要因のひとつです。さらに、地域間だけでなく、地域内・圃場内での土壌条件の多様性が最適施肥技術の適用範囲を限定しています。

慢性的な低投入・低収量の粗放的経営のもと、土壌養分の補充が十分なされなければ、土壌喪失・劣化が進行します。また、気候変動の影響により天候不順の不確実性が高まっています。アフリカの食料安全保障と環境保全の双方にとって、持続的な農業生産性向上を実現する農学研究の重要性がかつてなく高まっています。そのためには、アフリカ各地の栽培環境の多様性に向き合う必要があります。とりわけイノベーションには、圃場の養分特性に応じた施肥技術と養分利用に優れた育種素材を組み合わせ、希少肥料の有効活用を通じた生産性向上を実現する栽培技術の開発や、現地で調達できる材料での肥料開発が挙げられます。このようなイノベーションは、アフリカの食料安全保障の追求において、資源多投型から省資源循環型の食料システム転換という世界的な動向と整合しています。

国際農研は、長年にわたるアフリカでの国際共同研究やマダガスカル・ブルキナファソでの地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)を通じて、現地の農業気候土壌・社会経済的条件に配慮した土壌肥沃度管理や貧栄養土壌に着目した技術開発を実施し、優れた研究成果を創出しています。

本イベントでは、国際農研とその関係機関が、アフリカにおける低肥沃度・養分ボトルネック解消のための研究成果の事例や社会実装のためのアプローチを紹介します。また、パネルディスカッションでは、アフリカにおける食の未来に向けた土壌・肥培管理技術開発や、アフリカ小規模農家の生活向上に向けた土壌・肥培管理技術普及の課題と解決策について議論します。

本イベントによって、「土壌の健康度(Soil Health)」を重視する国内外の研究・開発パートナーとビジョンが共有され、普及機関、NGO、企業などとの連携協力、アフリカの食の未来を担う人材育成に展開していくことを期待しています。

2022年9月13日更新

2022年8月22日更新

  • 基調講演「食の未来フォーラム:アフリカ農業の変革の必要性」の演者が Dr. Bernard Vanlauwe (国際熱帯農業研究所(IITA) 中央アフリカ・天然資源管理 R4Dディレクター) に変更になりました。

2022年8月26日更新

  • 基調講演の演題が「低肥沃度と養分欠乏を解決するための農学の機会と課題」 に変更になりました。

主催

国際農林水産業研究センター

後援

科学技術振興機構

国際協力機構

開催日
2022年8月30日(火) 17:00~19:00(日本時間)
場所
オンライン(Zoom)  
プログラム
TICAD8サイドイベント オンラインセミナー「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」

使用言語: 英語(同時通訳あり)

時間

内容

演者

17:00- 17:04

開会挨拶 

国際農研 理事長
小山 修

17:04-17:07

歓迎挨拶 

農研機構 元理事
長峰 司

17:07-17:10

歓迎挨拶 

JICA経済開発部 特別嘱託
浅沼 修一

17:10-17:30

基調講演

低肥沃度と養分欠乏を解決するための農学の機会と課題

国際熱帯農業研究所 (IITA)
中央アフリカ・天然資源管理 R4Dディレクター
Bernard Vanlauwe

17:30-18:00

セッション1:低肥沃度・養分ボトルネック解消のための技術開発

 

17:30-17:40

講演1-1

サハラ以南アフリカの多様な土壌資源に適応的な農業とは?

京都大学大学院 地球環境学堂 教授
舟川 晋也

17:40-17:50

講演1-2

養分欠乏下でのコメ増産への挑戦-マダガスカルでのリン浸漬処理技術の開発と普及-

国際農研 生産環境・畜産領域 プロジェクトリーダー
辻本 泰弘

17:50-18:00

講演1-3

輸入依存から地産地消への道のり: アフリカ在来リン鉱石を活用した肥料生産・普及を目指して

国際農研 生産環境・畜産領域 主任研究員
南雲 不二男

18:00-18:20

セッション2:社会実装

 

18:00-18:10

講演2-1

肥料事業を通したケニアにおける農業生産性の向上

豊田通商 アフリカ本部 理事
アフリカ企画部長
和田 明

18:10-18:20

講演2-2

アフリカにおける健全な土壌づくりのための技術普及 -ササカワ・アフリカ財団の経験

ササカワ・アフリカ財団 (SAA)
エチオピア・環境再生型農業担当リーダー
Stella Kabiri

18:20-18:25

記念撮影、休憩

 

18:25-18:55

パネルディスカッション パネリストの視点

 

モデレーター:
筑波大学名誉教授
増田 美砂

18:55-19:00

結びの言葉-今後の方向性

国際農研 食料プログラムディレクター
中島 一雄

受付期間
- (日本時間)
申込受付
国際農研 情報広報室
申込締切:
(日本時間)
参加費

無料

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開催報告
 TICAD8公式サイドイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」開催報告
ポスター
問い合わせ先

国際農研 情報広報室