ブルキナファソ
ブルキナファソ(Burkina Faso)は、西アフリカに位置する共和制国家。北にマリ、東にニジェール、南東にベナン、トーゴ、南にガーナ、南西にコートジボワールと国境を接する内陸国である。首都はワガドゥグー。 第二次世界大戦後、1960年にオートボルタ(Haute-Volta, 上ボルタ)共和国として独立した。独立後、フランスから離れて非同盟路線を歩み、東側諸国と友好関係を築いたが、1987年以降はフランスとの関係を最重視している。現在の国名ブルキナファソは1984年に旧来の国名のオートボルタから改称された。
(DBpediaより引用)関連するJIRCASの動き
サール主任研究員がブルキナファソで受けたインタビューの記事が現地の新聞に掲載されました
本年4月から出張のサール主任研究員は、現地の新聞「Infos-Science-Culture」よりインタビューを受ける機会があり、その記事が大きく掲載されました。インタビューでは、SATREPSブルキナのプロジェクト概要、リン鉱石が土壌微生物によって可溶化する過程について紹介するとともに、土壌微生物が作物生産にとってどのような重要な役割を担っているかを解説しました。
ブルキナファソで開催された「第13回科学研究・技術革新国家フォーラム」に出展
西アフリカ、ブルキナファソの首都ワガドウグにあるジョセフ‐キ‐ゼフボ大学において、2021年10月26-30日の日程で「第13回科学研究・技術革新国家フォーラム」が研究・技術革新成果普及機構主催により開催されました。
関連する現地の動き
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Pick Up
10. 新型コロナウイルス・パンデミック ― 中央サヘル地域における人道・食料危機:ブルキナファソのケース
2020年4月2日、国連世界食糧計画(WFP)は、アフリカのブルキナファソ・マリ・ニジェールを中心とする中央サヘル地域の食料不安が「制御不能になりつつある」と強い懸念を表明しました。中でもブルキナファソは、人間開発指数で189か国中182番目にランクする最貧国ですが、近年度重なる干ばつと過激派の活動により、国内避難民が急激に増加する一方、全国のヘルスセンターが閉鎖され、医療制度が弱体化しています。この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 対応により、学校閉鎖によって給食が唯一の栄養源だった児童への影響が懸念され、さらに移動制限によって物流が滞り外部からの援助も受けられなくなる可能性があります。WFPは、今年6月までに食料安全保障の危機に直面する人口が、昨年同時期の3倍に達しうると予測し、国際社会に支援の必要性を訴えました。
刊行物
広報JIRCAS (9)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 9 (
jircas9-_-.pdf2.93 MB
広報JIRCAS (8)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 広報JIRCAS. 8 (
jircas8-_-.pdf3.73 MB
JIRCASニュース(90)
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, JIRCASニュース. 90 (
jircas_news-90_-.pdf2.19 MB
JIRCAS Newsletter(90)
Japan International Research Center for Agricultural Sciences, JIRCAS Newsletter. 90 (
jircas_newsletter-90_-.pdf1.76 MB
JIRCAS Newsletter(89)
Japan International Research Center for Agricultural Sciences, JIRCAS Newsletter. 89 (
jircas_newsletter-89_-.pdf2.95 MB
関連するイベント・シンポジウム
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現地プロジェクト成果検討会およびステークホルダー会議
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ブルキナファソ・ワガドウグ
出張報告書
報告書番号 | 出張年月 | 国名 | 出張目的 | 関連プログラム |
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R03-0020 | 2021年11月 - 2021年12月 | ブルキナファソ | 技術調整会議(TCC), 国産肥料工場建設計画検討委員会開催、焼成装置の点検と修理の事前準備、他 | 環境 |
R03-0018 | 2021年10月 - 2021年12月 | ブルキナファソ | 技術調整会議(TCC), 国産肥料工場建設計画検討委員会開催、焼成装置の点検と修理の事前準備、他 | 環境 |
R03-0024 | 2021年11月 - 2021年12月 | ブルキナファソ, ナイジェリア | ブルキナファソINERAで行われるマメ科作物収量調査法の調整 ブルキナファソINERAで行われる干ばつ応答試験の収量調査法の調整 ナイジェリアIITAにおけるヤム収穫作業および食味評価法の検討 |
環境, 食料 |
R03-0019 | 2021年10月 - 2021年11月 | ブルキナファソ | ブルキナファソにおける肥料施用状況調査及び乾季野菜栽培試験準備 | 環境 |
R03-0004 | 2021年07月 - 2021年09月 | ブルキナファソ, ナイジェリア | ブルキナファソINERAで行われるリン鉱石施用試験の調整、ブルキナファソINERAで行われる干ばつ応答試験の調整、ナイジェリアIITAにおける乾燥耐性試験の実施、ナイジェリアIITAにおけるヤム栽培試験の実施 | 環境, 食料 |
研究成果情報
- サイレージ調製はソルガムとトウジンビエ茎葉部の飼料利用率を向上させる(2020)
西アフリカ半乾燥地域においてソルガムとトウジンビエの茎葉部は反芻家畜の主な粗飼料源であるが、収穫後に放置すると栄養成分が減少する。しかしサイレージとして調製することで良質に発酵しその飼料利用率は向上して、乾季における飼料不足の緩和が期待される。
- 西アフリカ天水稲作の各農業生態域区分に最適なリン鉱石直接施用頻度(2020)
西アフリカ天水稲作に対する低品位リン鉱石直接施用効果は、1年目には農業生態域区分の違いで顕著な差異が認められる。全ての農業生態域で前年に施用したリン鉱石の残効が期待され、残効の大小によりそれぞれ最適な施用頻度が異なる。
- リン鉱石富化堆肥中の有効態リン含量に及ぼす根圏土壌添加の効果(2020)
ソルガム残渣にブルキナファソ産リン鉱石を加えて堆肥化する際に、根圏土壌を添加すると堆肥中のリン酸塩可溶化微生物(特にリン酸可溶化糸状菌)とリン酸可溶化酵素(特にアルカリホスファターゼ)が、土壌を添加しない場合に比べて多くなる。完熟堆肥中の有効態リン含量は、根圏土壌の添加により高くなる傾向が見られる。
- スーダンサバンナにおけるササゲ生産を広範囲で改善するための品種選抜法(2020)
ササゲの収量は狭い地域内でも場所や年によって大きく変動するが、土壌型と降水量によって栽培環境を分類し、環境間の収量安定性にもとづいて品種を選抜することで、広範囲における平均収量の改善に向けた効率的な育種および品種利用が可能となる。
- ⼟壌改良資材のナノ加⼯による施⽤効果の向上(2019)
石灰をナノ加工することで、土壌下方への移動が容易になる。リン鉱石をナノ加工し、酸性土壌にヘクタールあたり1,000 kg施用することによって、土壌酸度が矯正されるとともに、植物体にリンが吸収され、植物の生育が良くなる。
- アフリカ産低品位リン鉱⽯は炭酸カリウム添加焼成により肥料化できる(2019)
アフリカ産低品位リン鉱石の肥料化においてアルカリを加えた焼成処理が有効であるが、炭酸ナトリウムに代えて炭酸カリウムを添加することで土壌中のナトリウム集積を回避でき、肥料化が可能である。炭酸カリウム添加焼成物の施用効果は、市販の肥料である重過リン酸石灰と同等である。
- スーダンサバンナでは地中レーダーで鉄石固結層の出現深度を測定できる(2018)
地中レーダーで鉄石固結層の出現深度を精度良く測定できることを世界で初めて明らかにした。スーダンサバンナでは鉄石固結層の出現深度で土壌型や土地生産力を推定できるため、今後地中レーダーで簡単・迅速に土壌型および土地生産力の評価が可能になる。
- スーダンサバンナでは間作を除いた保全農業で十分土壌侵食を抑制できる(2018)
スーダンサバンナでは最小耕起と作物残渣マルチの2要素からなる保全農業で土壌侵食を抑制でき、「マメ科作物との間作」という要素を加えても更なる土壌侵食抑制効果は得られない。