国際農研は西アフリカのブルキナファソにおいて、SATREPSプロジェクト「ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデル構築」を実施し、2023年4月をもって無事終了しました。
本プロジェクトでは、アフリカに多く分布する未利用の低品位リン鉱石の活用法について研究を行いました。その研究成果を取りまとめた4冊の技術書を刊行し、3月10日に現地の関連機関へ引き渡し式を行いました。技術書はそれぞれ英語版、フランス語版からなります。
- 国産肥料製造法マニュアル
- ブルキナファソリン鉱石を用いて製造した国産肥料施肥技術リサーチハイライト
- ブルキナファソ産リン鉱石の直接利用技術マニュアル
- 効果の多面的評価による施肥栽培促進戦略
今後、共同研究機関である環境農業研究所より、活用が想定される関係機関に対して、これらの技術書の説明会が実施されることになっています。また、JICAは農業省とともにこれらの研究成果の一部について社会実装のための活動を準備中です。今後、技術書が活用され、当国の農業の発展に寄与することを期待しています。
SATREPSブルキナファソの活動は終了しましたが、国際農研の運営費交付金「アフリカ畑作システムプロジェクト」等において、SATREPSの成果であるリン鉱石由来の焼成リンを活用した栽培管理技術の開発に取り組んでいます。