西アフリカのブルキナファソからSATREPSプロジェクトの代表が来日しました

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SATREPSブルキナファソ

10月13日(木)、国際共同研究を実施している西アフリカのブルキナファソから、環境農業研究所 Dr. Bambara Dasmaneと国立土壌調査所所長 Dr. Traore Mamoudouが国際農研を訪問されました。同行したジョセフ・キゼルボ大学博士課程のSagnon Adama氏は10月31日まで技術研修を継続します。

西アフリカに位置し、農業を主産業とするブルキナファソでは、肥料の安定供給を目指して、同国のリン鉱石資源(賦存量1億トン)を活用してリン肥料を国産化し、その他の肥料原料とブレンドすることで複合肥料を製造・販売することを目指しています。国際農研は、2017年よりSATREPSプロジェクト「ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデル構築」を実施し、同国との共同研究により、多くの研究成果を創出しています。プロジェクト最終年度を迎え、その成果を社会実装に向けて有効に利用してもらう方法を話し合うため、ブルキナファソ側の共同研究機関より3名を国際農研に招へいしました。

  • Dr. Bambara Dasmane:環境農業研究所/自然資源管理部門/部門長、兼 現プロジェクトマネージャー
  • Dr. Traore Mamoudou:国立土壌調査所/所長、前プロジェクトマネージャー

土壌微生物の解析技術を習得するため、これまでプロジェクトに参加してきたジョセフ・キゼルボ大学博士課程のSagnon Adama氏も同行しました。

令和4年10月12日、駐日ブルキナファソ大使を表敬し、環境農業研究所と国際農研との共同研究について高い評価をいただきました。2018年にブルキナファソ大統領が来日された際に、「国際農研訪問を計画したが、日程の都合でどうしてもかなわなかった」という昔話も披露されました。

10月13日は国際農研を訪問し、小山理事長への表敬訪問の他、セミナーを開催し、ブルキナファソの土壌肥沃度と土地劣化の現状、プロジェクト全体の進捗状況、プロジェクトで得られた成果などについて紹介されました。

国際農研は、第5期中長期計画において、農業環境研究所との共同研究を継続しています。国際共同研究が地道に継続され、その成果が現地農家に活用されることを願っています。

注. SATREPS; Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と独立行政法人国際協力機構(JICA)が共同で実施している研究プログラムです。

国際農研理事長表敬の様子。ブルキナファソからの訪問者と国際農研理事長の集合写真です。

写真1 国際農研理事長表敬の様子

駐日ブルキナファソ大使表敬の集合写真です。中央がパスカル・バジョボ 大使閣下です。

写真2 駐日ブルキナファソ大使表敬の様子 (中央がパスカル・バジョボ 大使閣下)

国際農研国際会議室でのセミナーの模様です。

写真3 セミナー風景

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