在来リン鉱石を活用し肥料の地産地消! 輸入肥料から脱却せよ!

なぜブルキナファソで国産リン鉱石による肥料開発が必要か

アフリカにおいて農業生産性が低い要因は土壌の低肥沃度にありますが、リン酸不足が大きな問題です。市場に出回っている輸入肥料は有効ではありますが、農家にとっては高価なため、十分に使用できない状況です。一方、ブルキナファソには1億トンにも及ぶリン鉱石が存在しますが、品質が高くないため現状では余り活用されていません。 そこで、この国のリン鉱石資源を効率的に利用して肥料を提供できる技術開発ができれば、国全体として農業生産性と農家の収益の両者の向上が期待できます。

社会実装に向けた取り組み

本プロジェクトでは、低価格でも効果が十分に期待できる新たな国産肥料の導入を提案します。そして開発される技術がブルキナファソで現在計画されている肥料プラントに採用されるように計画を進めます。こうして国産肥料が広く農家に利用されるようになれば、国家として農業生産が増加するだけでなく、農家の生活水準の向上を含む食糧安全保障に貢献できるものと考えています。

活動の概要

本プロジェクトは、ブルキナファソ国立環境農業研究所(INERA)との共同研究の形で実施します。具体的には、ブルキナファソ産リン鉱石を原料として焼成や部分酸性化の技術を検討し、可溶性が高く、しかも、低コストで生産できるリン酸肥料生成法を開発します。こうして開発された肥料を用い、農業生態環境の異なるブルキナファソ国内の複数地域において、効果的な施用方法の開発と検証のための試験を実施します。また、新たな肥料がどのように農家に受け入れられ普及するかについて、参加型アプローチにより調査・解明します。一方で、より低コストであるリン鉱石の直接施用がどの程度効果的であるかについても調査します。以上の技術開発の成果が実際に活用されるためには、リン鉱石の総合的利用戦略を策定しなければなりませんが、そのため農業生産だけでなく経済的側面を含めた効果の予測技術を開発し、策定支援を行っていきます。こうした一連の開発戦略が成功すれば、「ブルキナモデル」として他のアフリカ諸国へも展開できるのではないかと考えています。