ブルキナファソで開催された「第13回科学研究・技術革新国家フォーラム」に出展

関連プログラム
環境
関連プロジェクト
持続的土地管理
西アフリカ、ブルキナファソの首都ワガドウグにあるジョセフ‐キ‐ゼフボ大学において、2021年10月26-30日の日程で「第13回科学研究・技術革新国家フォーラム」が研究・技術革新成果普及機構主催により開催されました。

ブルキナファソで開催された「第13回科学研究・技術革新国家フォーラム」に出展

西アフリカ、ブルキナファソの首都ワガドウグにあるジョセフ‐キ‐ゼフボ大学1)において、2021年10月26-30日の日程で「第13回科学研究・技術革新国家フォーラム2)」が研究・技術革新成果普及機構3)主催により開催されました。

本フォーラムは、当国での様々な技術開発や発明の成果を展示し、それを企業などに活用してもらうことを目的とし、隔年で開催されています。本年は「西アフリカサブリージョンにおける、若者・女性の起業と雇用機会における科学研究・技術革新の成果」のテーマのもと、各種会議、研究成果発表会が開催されるとともに、広場では様々なブースが立ち並び多くの市民、学生、関係者が訪れました。主催者の発表によれば、170の展示があり、1日少なくとも500人の訪問者があったとのことです。

国際農研は、長年の共同研究機関である環境農業研究所(INERA)とともに、ブルキナファソで活動中の、1)交付金プロジェクト「砂漠化地域における極端気象下での持続的土地管理法の開発(持続的土地管理)」、2)JICA/JST共同プログラムであるSATREPS4)ブルキナファソ「ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデル構築」の活動内容を紹介しました(写真1)。特に、訪問者の興味を引いた研究成果は、国産リン鉱石の原石→粉砕されたリン鉱石粉末→加工後のリン酸肥料のサンプルの展示でした(写真2)。訪問者は学生が多く、熱心に聞き入っていました。5日間を通じて、総勢約190名の一般訪問者に説明を行い、国際農研、SATREPS、JICAのパンフレットを配布しました。

また、初日にはロッシュ・マーク・クリスチャン・カボレブルキナファソ大統領一行(総勢30名)がブースを訪問され、プロジェクトに参画している博士課程の大学院生、トラオレ・ブバカリ氏がリン酸肥料の製造工程を説明する機会を得ることができました(写真3)。大統領はプロジェクトの肥料製造試験の活動をご存じで、色々と質問をされ、興味を持たれていることが伺えました。今後とも政府への情報発信に努めることにより、プロジェクトの成果が社会実装に結びつくことが期待されます。

1) l’Universite Joseph-Ki-Zerbo

2) Forum National de la Recherche Scientifique et des Innovations Technologiques

3) Agence nationale de valorisation des résultats de la recherche et des innovations

4) SATREPS: Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム

写真1 説明を受ける訪問者

写真2 展示された各種肥料

写真3 大統領訪問の様子 

(写真手前左から南雲リーダー、INERAサワドゴ研究員、  カボレ大統領閣下、大学院生のトラオレ氏)

関連するページ