砂漠化地域における極端気象下での持続的土地管理法の開発【持続的土地管理】
関連プログラム
環境
2022-01-11
背景
乾燥地での土壌劣化である砂漠化は、地球環境問題の一つですが、依然としてその解決には見通しが立っておらず、アフリカとアジアの乾燥地では食料問題と相まって混迷の度合いを深めています。アフリカの乾燥帯では土壌侵食、インドのヒンドゥスタン平野では灌漑農業に起因した土壌塩類化により砂漠化(農業生産の低下)が進行しています。土壌劣化に対処し、持続的な農業および食料と栄養の安全保障を実現するためには、土壌資源を保全しつつ、土壌および水資源の利用効率を最大化する技術・手法を開発する必要があります。
プロジェクト目標
砂漠化が深刻な地域において、持続的かつ安定的な農業を実現するため、土壌保全技術および極端気象下で利用効率を最大化する土壌・水資源利用技術からなる持続的土地管理法(Sustainable Land Management: SLM)を開発します。
研究課題構成
- 西アフリカ乾燥地での土壌保全促進スキームの開発
- 西アフリカ土壌劣化地域での土壌資源利用効率の最大化
- 南アジア乾燥地でのSLM開発
対象国
ブルキナファソ、インド
成果の対象者・受益者
農家、農業政策担当者、関連プロジェクト、普及員、農林業関連研究者
プロジェクトリーダー
大西 純也(農村開発領域)
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