アフリカ小規模畑作システムの安定化に資する生産性・収益性・持続性を改善する土壌・栽培管理技術の開発【アフリカ畑作システム】
関連プログラム
食料
2022-05-16
背景
サブサハラアフリカの食料需要は、急激な人口増加に伴う大幅な増加が見込まれています。一方で、アフリカの主要な畑作地域であるサバンナ地域では、極端気象の頻発や土壌劣化の進行など、食料安定生産への懸念が強まっています。安定かつ持続的な土壌・栽培管理技術の開発とその普及は、食料・栄養安全保障に直結する喫緊の課題です。サバンナ地域は、比較的農業生産ポテンシャルが高い湿潤サバンナと土壌劣化の進行と農業気象リスクが深刻な乾燥サバンナに大別され、こうした地域の特性に応じた土壌・栽培管理技術の開発が求められています。
プロジェクト目標
ガーナ北部およびブルキナファソ等をモデル地域として、アフリカの湿潤サバンナおよび乾燥サバンナの小規模畑作システムの安定化に資する生産性、収益性および持続性を改善する土壌・栽培管理技術を開発するとともに、技術普及を促進するための方策を提案します。
研究課題構成
- 湿潤サバンナにおける持続的な作物・圃場管理技術とその導入手法の開発
- 湿潤サバンナにおける営農オプションの多様化に向けた技術開発
- 乾燥サバンナに特化した土壌保全技術および土壌保全基準の創出
- 乾燥サバンナで気象リスクを最小化する栽培管理手法の開発
- 地域に応じた技術普及方法の検討と提案
対象国
ガーナ、ブルキナファソ、ナイジェリア、モザンビーク
成果の対象者・受益者
活動対象地域の小規模畑作農家・普及組織、対象国研究機関、日本企業
プロジェクトリーダー
中村 智史(生産環境・畜産領域)