ナイジェリア
関連するJIRCASの動き
生産環境・畜産領域の髙田特別研究員が日本熱帯農業学会奨励賞を受賞
生産環境・畜産領域の髙田花奈子特別研究員が、2022年度日本熱帯農業学会奨励賞を受賞しました。受賞対象となった業績は、「熱帯産ヤムイモにおける生物的窒素固定と窒素固定細菌の共生に関する研究」です。
米国作物学会の科学ニュースで、国際農研が開発したギニアヤム多様性研究材料が紹介されました
ギニアヤムの育種や栽培研究の効率化のために、国際農研が国際熱帯農業研究所、岩手生物工学研究所と共同で選定したギニアヤム遺伝資源セットに関する研究が、米国作物学会のホームページで科学ニュースとして取り上げられました。
関連する現地の動き
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Pick Up
541. 西アフリカギニアサバンナの重要作物、ヤムイモの性別とイモ収量の関係を解明 ―効率的な栽培法の開発を目指して―
ホワイトギニアヤムは西アフリカ沿岸地域(ギニアサバンナ)において広く栽培され、この地域の食料需給を支える重要作物です。しかし、栽培に手間がかかることがヤム農家の大きな負担となっていることから、国際農研では収量改善を通じた効率的なヤム栽培技術の開発に取り組んでいます。今回、ナイジェリアの国際熱帯農業研究所との共同研究により、長らく謎であったヤムにおける花の性別とイモ収量の関係を明らかにしました。この成果により、ヤムの花性制御による収量改善の可能性が見えてきました。
刊行物
Field manual for the rapid estimation of cowpea leaf stomatal conductance
Kohtaro ISEKI, Olajumoke Olaleye, マニュアル・ガイドライン. ( )
manual_guideline305-_-.pdf1.75 MB
Field manual for rapid and non-destructive shoot biomass evaluations of staked yam
Kohtaro ISEKI, Ryo MATSUMOTO, マニュアル・ガイドライン. ( )
manual_guideline-_-.pdf4.5 MB
砂漠化および塩類化に関する研究の現状 (第14回熱帯農業専門分野別研究会--地球の砂漠化・塩類化を考える)
尾和 尚人, 熱帯農研集報. 74 , 1- 8 ( )
アフリカの農林業及び農林業研究実態調査 : ザイール・ベニン・ブルキナファソ・ナイジェリア
日高輝展, 沢田治雄, 熱研資料. 90 ( )
nekken_shiryo90-_-.pdf33.93 MB
アフリカの水文環境と灌漑開発
北村義信, 熱研資料. 89 ( )
nekken_shiryo89-_-.pdf21.94 MB
出張報告書
報告書番号 | 出張年月 | 国名 | 出張目的 | 関連プログラム |
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R06-0127 | 2024年07月 - 2024年07月 | ナイジェリア | ・ヤム栽培試験における生育調査(新需要創造) ・ヤムの種イモ萌芽能力評価試験の実施(G-7奨学財団助成) |
食料 |
R06-0005 | 2024年04月 - 2024年05月 | ナイジェリア | ・ヤム栽培試験の準備(新需要創造) ・ヤムの種イモ萌芽能力評価試験の準備(G-7奨学財団助成) |
食料 |
R05-0261 | 2023年11月 - 2023年12月 | ナイジェリア | ・新規栽培技術開発試験におけるヤム収量調査(新需要創造) ・ヤムの花性決定要因解明のための試験開始(学術研究助成基金助成金) ・ササゲ交雑集団の遺伝分析サンプリング(アフリカ畑作システム) |
食料 |
R05-0070 | 2023年07月 - 2023年08月 | ナイジェリア | ・ササゲ交雑集団および遺伝資源集団の評価試験の実施(アフリカ畑作システム) ・新規栽培技術開発のためのヤム栽培試験開始(新需要創造) |
食料 |
R04-0281 | 2023年02月 - 2023年03月 | ナイジェリア, ブルキナファソ | ・ナイジェリアIITAにおけるヤム収量調査(新需要創造) ・拡大技術調整会議参加、リン鉱石施用量決定試験に関する打合せ(JICAブルキナファソ) |
食料 |
研究成果情報
- 効率的な遺伝解析及び特性評価を可能にするギニアヤム多様性研究材料の選定(2020)
西アフリカで最も重要な作物の一つであるギニアヤムについて、遺伝解析及び特性評価を容易にし、効率的な育種及び栽培研究を可能とする、遺伝的多様性を保持した多様性研究材料セット102系統を選定した。
- 熱画像を利⽤した葉⾯気孔伝導度の新規指標(2019)
植物体の熱画像から得られる葉面温度を用いて気孔伝導度を推定する指標を開発した。数理モデルにもとづくこの新規指標は従来の指標よりも測定環境の影響を受けにくい。このため、変動環境下での作物の乾燥ストレス耐性や光合成活性の評価に幅広く活用できる。
- SSRマーカーを利⽤したホワイトギニアヤム品種識別技術パッケージ(2019)
西アフリカの育種プログラムや種苗会社が利用するホワイトギニアヤムの品種および遺伝資源・育種系統について、品種・系統間の識別を簡易かつ迅速に行うことができる技術をパッケージ化するとともに、技術の利用支援のためのツールキットを提供する。
- 支柱栽培したヤムイモ地上部バイオマスの非破壊推定(2018)
支柱栽培したヤムイモの地上部バイオマスを非破壊的に推定する簡便・安価な手法を開発した。これにより、ヤムイモの生育調査を大幅に省力化することができるだけでなく、農家圃場における生育診断指標として利用できる。
- アフリカ稲作におけるケイ素欠乏の実態とその要因(2013)
アフリカの農家圃場ではケイ素欠乏値を示すイネが広範にみられ、土壌のケイ酸供給力不足、不安定な水条件をもつ稲作生態系、および窒素施用量の増加を要因として、ケイ素欠乏のリスクが高まる。
- 乾燥耐性カウピー系統の選抜(1995)
西アフリカの半乾燥地帯で、乾期に残留土壌水分のみで栽培でき、ヘクタール当たり1トン近くの子実収量をあげうる系統、茎葉収量が高く家畜飼料として有望な系統等、カウピーの乾燥耐性系統を選抜した。