サール主任研究員らの研究成果がSATテクノロジー・ショーケース2024「ベスト産業実用化賞」を受賞

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令和6年1月25日(木)に開催された「SATテクノロジー・ショーケース2024 (主催:つくばサイエンス・アカデミー)」において、サール・パパ・サリオウ主任研究員(生産環境・畜産領域)らの研究成果がベスト産業実用化賞を受賞しました。

令和6年1月25日(木)に開催された「SATテクノロジー・ショーケース2024 (主催:つくばサイエンス・アカデミー)」において、サール・パパ・サリオウ主任研究員(生産環境・畜産領域)らの研究成果がベスト産業実用化賞を受賞しました。

つくばサイエンス・アカデミー(SAT:Science Academy of Tsukuba)は、2001年度より研究展示会「テクノロジー・ショーケース」を毎年開催しており、つくば市をはじめ首都圏で活躍する研究者・技術者が、最新の研究成果やアイディア、技術を相互に披露し交流する「異分野交流会」です。本年度は、つくば国際会議場を会場として、学生や公的研究機関等から研究成果93件が発表されました。ポスター発表に加え、ポスター発表者による1分間のプレゼンテーション(インデクシング発表)や特別シンポジウムなどが行われました。

サール主任研究員は「根圏土壌を加えたリン鉱石添加堆肥は化学肥料と同等にソルガム収量を増加させる」について、研究代表者として発表しました。この研究成果は、国際農研の中村智史プロジェクトリーダーや岩崎真也研究員、ブルキナファソ環境農業研究所の研究員らとの共同研究によるもので、JICA-JSTによる地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の課題「ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデルの構築」の一部として実施されました。

参加者の投票により、サール主任研究員らの研究成果が「ベスト産業実用化賞(Best Presentation Award for Applied Research)」を受賞しました。この賞は、産業技術への応用が進んでいると認められるものとして評価されました。

近年の価格高騰により、入手困難な化学肥料の代替えとして、ソルガム残渣にリン鉱石と根圏土壌を加えた「リン鉱石土壌添加堆肥」は、ソルガム栽培土壌の生物性を高めるだけでなく、化学肥料と同等の増収効果を得られること、さらに現地農家が利用可能な材料のみを用いた肥料であることから、サブサハラアフリカの土壌肥沃度改善に向けた新たな有機肥料として期待されています。

 

令和4年10月20日プレスリリース
低品位リン鉱石を活用した有機肥料製造技術を開発―土壌微生物の働きにより化学肥料と同等の増収効果―

インデクシング発表

ポスター発表と参加者への説明

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