ブルキナファソで肥料製造実証プラントの引き渡し式を開催

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2019年10月24日、SATREPSプロジェクト「ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデル構築」での肥料製造のための実証プラントがカウンターパート機関である環境農業研究所(INERA)に設置されたことを記念する引き渡し式がワガドゥグ市内で開催されました。

SATREPS:ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデル構築

国際農研は、西アフリカに位置するブルキナファソにおいてSATREPSプロジェクト「ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデル構築」を実施しています。プロジェクトでは当国の重要な資源であるリン鉱石を活用し、より安価な国産リン酸肥料製造技術を提案していくことを目的のひとつとしています。この度、肥料製造のための実証プラントが、カウンターパート機関である環境農業研究所(INERA)に設置されたことを記念し、10月24日に関係者および来賓約100名が集い、ワガドゥグ市内で引き渡し式が開催されました。

式典の主催者として、高等教育・科学研究・技術革新省のIbrahim Couldiati(イブラヒム クルディアティ)科学研究・都市革新担当大臣が挨拶を行い、Segda Zacharie (ゼグダ ザシャリ)土壌調査所所長からは、農業・水利省の代表として祝辞をいただきました。また、日本大使代理として、山本大記 開発協力・政務担当書記官が、ここで製造される肥料の普及が農業生産性の向上に寄与することを期待する、と挨拶されました。

その後、テープカットが行われ、INERA、国際農研双方の担当者がリン酸肥料の製造法について説明し、参加者からも様々な質問がなされました。また、このSATREPSプロジェクトのこれまでの成果を紹介する10枚のポスターが会場に展示され、多くの参加者が足をとめる等、関心の高さがうかがえました。本式典には、1社の公共放送局、および2社の新聞社から取材があり、このプロジェクトを広く知っていただく機会にもなりました。

本実証プラントは今後、圃場試験で施肥効果を確認するための新規肥料の製造や、肥料製造技術の改良に向けた試験に活用される予定です。

写真1 式典であいさつする日本大使館の山本書記官(パラソルの下)

写真2 肥料製造実証プラントの説明を行う国際農研の中村研究員

焼成法によるリン酸製造プラント、机にはリン鉱石原料から製品までの工程途中のサンプルを展示

写真3 ポスターを熱心に読む参加者

写真4 肥料製造室前で記念撮影

式典にはプロジェクト中間評価のためのJSTミッションメンバーも同席

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