ブルキナファソ(現地の言葉で、高潔な人々の住む国)は西アフリカのサハラ砂漠南縁に位置する国土27万km2, 人口1800万人の内陸国です。国民の80%が農業に従事していますが、土壌の肥沃度が極めて低いためにその農業生産性は長く低迷しています。そこで、JIRCASは、ブルキナファソ環境農業研究所(INERA)を共同研究機関として、ブルキナファソに産出する低品位リン鉱石を肥料化する技術を開発し、その肥料の普及可能性を評価する研究「ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデル構築」を開始しました(プロジェクト期間:平成29~33年)。本プロジェクトは、国際協力機構(JICA)と科学技術振興機構(JST)の共同事業である地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の枠組みで行われます。(http://www.jst.go.jp/global/kadai/h2809_burkinafaso.html)

現地活動を開始するにあたり、プロジェクトを関係者に広く周知することを目的として、首都ワガドウグにあるINERA本部において、プロジェクト参加者および関係者を広く参集し、キックオフミーテイングを開催しました。参加人数は40人で、INERA 職員20名、JICA関係者5名、JIRCAS研究員7名、他、関係省庁、リン酸利用公社、国際肥料開発センター(IFDC)、ボボジュラッソ工科大学、肥料販売店業界などの代表が各地から集いました。

INERA所長(同時にプロジェクトコーデイネーターでもあります)、JIRCAS代表、JICA現地事務所所長、および、高等教育・科学技術・革新省代表の挨拶の後、前ブルキナファソ農業大臣で、現INERA研究職員であるロンポ氏の司会により会議が開始されました。

セッション1においては、ブルキナファソに産出するリン鉱石利用の現状と問題点が紹介された後、プロジェクトの内容について、INERAおよびJIRCASの研究者からパワーポイントを用いての説明がありました。セッション2においては、「ブルキナファソ国産肥料工場建設と肥料普及を目指して」というタイトルで、パネルデイスカッションが行われました。肥料が普及しない理由としては輸入肥料が極めて高いことや流通の仕組みがしっかりしていないことが指摘されました。また、肥料開発への関心は高く、肥料販売店業界代表の「アグロデイア」代表からは、農家へのデモンストレーションを行うのであれば是非私どもにも参加させてほしいという要望がありました。INERA参画研究者からは施肥試験は全国規模に広げてはどうか、といった意見が出されました。こうした様々な議論を通じて関係者に国産肥料工場建設を目指すという気持ちが次第に醸成されたのではないかと思います。

本会議は現地メデイアにも取りあげられ、テレビ放送で会議の様子が放映されると共に、その内容が新聞一面に大きく掲載されました。

挨拶するJIRCAS代表(飛田PD)

挨拶するJIRCAS代表(飛田PD)

発表を熱心に聞く参加者

発表を熱心に聞く参加者

INERA本部前で集合写真

INERA本部前で集合写真

テレビインタビューに答えるINERA所長

テレビインタビューに答えるINERA所長