ブルキナファソ(現地の言葉で、高潔な人々の住む国)は西アフリカのサハラ砂漠南縁に位置する国土27万km2, 人口1800万人の内陸国です。国民の80%が農業に従事していますが、その農業生産性は低く、また土地劣化を受けやすい土壌が広く分布しています。

こうした問題の解決を目指して、JIRCASはブルキナファソ国立環境農業研究所 (INERA) を共同研究機関として、2つの研究を平成28年度より開始しました。ひとつは、土壌保全と農業生産性向上を目指す集約型流域管理モデル開発のための研究、もうひとつは、当該国の重要な作物であるササゲの遺伝的多様性を育種に活用するための技術基盤の開発に関する研究です。加えて、平成29年度より、国際協力機構(JICA)と科学技術振興機構(JST) の共同プログラムであるSATREPSプロジェクトとして、ブルキナファソに産出するリン鉱石を肥料化する技術を開発し、提案する肥料の普及可能性を評価する研究を開始いたします。

そこで、JIRCAS-INERAの相互理解と関係強化を促進し、プロジェクト間の連携を図ることを目的として、INERA所長代理と各研究の代表者を招聘し、「ブルキナファソにおける持続的農業開発を目指すINERA-JIRCAS 共同研究」と題して、当該3プロジェクト合同セミナーを開催しました。会議ではINERA所長代理からINERAのミッション、体制、研究成果等が話されるとともに、各プロジェクトの代表者からは、各研究分野における同国の農業の問題点とプロジェクトの必要性および重要性が述べられました。総合討論では、プロジェクト間の連携についてのアイディアが出され、連携の方向性を共有できた点で有意義な会となりました。

その後、INERA一行は、JICAとJST関係者と各プロジェクトに関して意見交換を行うとともに、駐日ブルキナファソ大使館を表敬しました。大使館ではFrançois OUBIDA大使が直接対応され、JIRCASとINERAの共同研究を強く支援する旨のお言葉を頂きました。