サール主任研究員がブルキナファソで受けたインタビューの記事が現地の新聞に掲載されました

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本年4月から出張のサール主任研究員は、現地の新聞「Infos-Science-Culture」よりインタビューを受ける機会があり、その記事が大きく掲載されました。インタビューでは、SATREPSブルキナのプロジェクト概要、リン鉱石が土壌微生物によって可溶化する過程について紹介するとともに、土壌微生物が作物生産にとってどのような重要な役割を担っているかを解説しました。

国際農研は西アフリカのブルキナファソにおいて、SATREPS*プロジェクト「ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデル構築」(2017-2022)を実施中です。コロナ感染拡大の影響を受け中止されていた出張も昨年より再開されました。サール主任研究員は、土壌微生物の専門家として、堆肥製造過程において、そのままでは作物に利用されにくいリン鉱石を添加することで、堆肥中の有効態リン酸濃度を高めるリン鉱石富化堆肥の研究に取り組み、その施用効果を明らかにしてきました。

本年4月から出張のサール・パパ・サリオウ主任研究員は、現地の新聞「Infos-Science-Culture」(情報-科学-文化)よりインタビューを受ける機会があり、その記事が大きく掲載されました。本新聞はブルキナファソで科学と文化に関するトピックを紹介し、知識人、政治家、研究者、教師などに広く読まれています。インタビューで、サール主任研究員は、プロジェクトの概要、リン鉱石が土壌微生物によって可溶化する過程について紹介するとともに、土壌微生物が作物生産にとってどのような重要な役割を担っているかを解説しました。

また、彼はセネガル出身であることから、競争的研究資金の獲得の仕組みや若手研究者の研究への取り組みなどについてのアフリカと日本の違いを説明しました。最後に、アフリカの国々にある強い上下関係の問題を取り上げ、若手研究者が上司や先生に忖度せず、のびのびと研究できる環境の必要性を述べるとともに、研究に投資することの重要性を訴えました。

「研究を進めなければ、発展はありません。新しいものが造られなければ、今あるもの、使い古されたものを使い続けるしかありません」

 

*SATREPS: Science and Technology Research for Sustainable Development
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム

在来リン鉱石を活用し肥料の地産地消! 輸入肥料から脱却せよ!
ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥栽培促進モデルの構築
https://www.jircas.go.jp/ja/satreps-burkinafaso/about

令和4年度国際農研一般公開
パパ サール サリオウ『微生物の力で地球に優しい農業を実現』

 

サール氏のインタビュー記事

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