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606. TICAD8公式サイドイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」火曜日開催・本日16時登録締切
606. TICAD8公式サイドイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」火曜日開催・本日16時登録締切
8月27、28日に、日本政府主催の第8回アフリカ開発会議(TICAD8: Tokyo International Conference on African Development 8)が開催されました。
2011年に国際農業開発基金(IFAD)が発表した報告書「サブサハラ・アフリカ:小規模農家の現状 Sub-Sharan Africa: The State of Smallholders in Agriculture」は、サブサハラ・アフリカは成長する農業セクターを有するにもかかわらず、食料輸入に依存していることを指摘していました。この状況は現在も続いています。
報告書は、アフリカ食料生産の制約として、地質的な安定性ゆえに、低肥沃度の土壌の割合が高くなっていることを指摘します。アフリカでは、火山活動が少ない中で、長年にわたる風化は低肥沃度をもたらし、かつ多様な土壌類型をもたらしました。土壌類型ごとに、作物が利用できる養水分を保持する能力や根が伸長できる深さが異なります。この複雑さゆえに、特定の技術の適用性が限定されてきたことがあります。
アフリカの小規模農家の直面する土壌の制約を克服するには、土壌の性質をしっかり理解し、土壌の特性ごとに肥沃度を改善し、作物生産性向上と土壌保全を両立する技術開発が必要となります。研究者だけではなく、研究成果を民間・NGO 関係者と共有して社会実装に進めていく必要もあります。
明日火曜日は、いよいよオンラインイベント「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」が開催されます。視聴登録は本日16時までとなっております。ぜひ以下のリンクよりお申し込みください。
「アフリカ農学と土壌肥沃度・貧栄養土壌管理の課題」
日時:2022年8月30日(火) 17:00~19:00(日本時間)
主催:国際農林水産業研究センター(国際農研;JIRCAS)
後援:国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)、独立行政法人 国際協力機構(JICA)
日: https://www.jircas.go.jp/ja/event/2022/e20220830
英: https://www.jircas.go.jp/en/event/2022/e20220830
(文責:食料プログラム 中島一雄、生産環境・畜産領域 辻本泰弘、南雲不二男)