- 日時
- 2012年3月16日(金) 8:00~15:00
- 会場
- ベトナム国・カントー市
- 主催等
- JIRCAS、カントー大学(共催)
会議概要
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、平成24年3月16日(金)、ベトナム国のメコンデルタに位置するカントー市において、現地で実施中の気候変動対応プロジェクトのうち、「低炭素型農村社会の構築」に係るセミナーを開催しました。このセミナーは、毎年2回、定期的に現地で開催しているもので、今回は、バイオガスダイジェスター(BD)を961戸の低所得農家に導入するCDM事業の国連登録が本年6月頃に予定されていることもあり、これまでのプロジェクトの総括を行い、CDM事業の国連登録後の活動の進め方等について関係者間で意見交換することを主目的として開催されました。
セミナーには、CDM事業の重要な推進者となるキーファーマー(KF)、カントー市、CDM事業対象3郡(Phong Dien、Binh Thuy、Cai Rang)、関係区町村の行政機関及びプロジェクトの共同実施機関であるカントー大学(CTU)等から、総勢78名の参加がありました。
午前中は、JIRCASからプロジェクトの経過とKFの役割について説明した後、CTUからKF育成及び研修の進捗状況について説明があり、引き続き3名のKF代表者からBDの設置、維持管理に係るKFの経験について発表がありました。また、総括として、JIRCASから地域資源利用の重要性、CDM事業に係る今後のスケジュールについて説明しました。午後からは、地域資源利用に関し、CTUより現在実施中の、1) 農家敷地内にある雑草のBD原料利用試験、2) Duck weed利用試験、3) 炭の水質浄化及び畑地の土壌改良利用試験、4) 養魚池の水質調査の暫定結果について発表が行われ、最後に意見交換を行いました。