国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

タイ農業局において、ツマジロクサヨトウの研究ニーズに関する会議を開催

2019-10-25

ツマジロクサヨトウは、成虫が1日に100kmを超える長距離移動能力を持つ害虫です。本種は南北アメリカ原産ですが、2016年にアフリカ大陸で発生が確認された後、1年ほどでアフリカ中南部のほぼ全域に分布が拡大しました。その後、2018年にインドで発見されたのち、同年中にタイ等の東南アジアに侵入し、2019年には日本でも発見されるに至りました。新しく侵入した地域では、主にトウモロコシ類に大きな経済的被害を及ぼしています。

国際農研は、2019年10月17日から18日にかけて、タイ農業局と共催で、農業・食品産業技術総合研究機構の研究者とともに、ツマジロクサヨトウの総合的管理体系構築に向けた研究ニーズの検討を行いました。その結果、1)緊急対策として実施されている、殺虫剤に依存した防除を継続すると、早急に殺虫剤抵抗性系統が出現する可能性が高いこと、2)殺虫剤抵抗性の発達を抑制するためには、天敵や抵抗性品種の利用などを組み合わせた総合防除体系を開発する必要があること、3)そのためには、近隣諸国との共同防除体制の構築が重要であること、が確認されました。また、総合防除体系を構築するために必要となる要素技術について、必要となる研究項目の整理を行いました。

Meeting participants

Fall armyworm