国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

小堀主任研究員がタイ農業局でサトウキビ白葉病IPMのセミナーを実施

2017-11-30

JIRCASの小堀陽一主任研究員が、2017年11月27日に、タイ農業局において、サトウキビ白葉病に対するIPM(Integrated Pest Management総合的病害虫管理)体系確立を目的とした研究の成果についてセミナーを行いました。セミナーには、バンコク及び地方の農業事務所等から40名近くの専門官、行政官等が参加し、熱心に聞き入り、多くの質問がありました。翌日、タイ農業局のHPのトップページに、このセミナーの報告が掲載されました。

小堀主任研究員は、病害虫防除プロジェクトにおいて、サトウキビ白葉病のIPM体系確立を目指して研究を行ってきました。サトウキビ白葉病はサトウキビの生産性を著しく低下させる深刻な病気です。特に2010年頃から分布域が拡大し、分布域におけるサトウキビ栽培の経済性が大きく低下しています。

セミナーでは、サトウキビ白葉病を抑制する多方面の要素を総合的に管理する体制が提案され、各要素に関する研究成果と今後解明・開発すべき課題について説明されました。具体的には、白葉病の拡散経路、健全種茎の重要性、健全種茎生産のための手法、その根拠となる媒介虫の移動分散能などの生態的特性、実証試験の実施状況、サトウキビ品種開発の方向性などです。

サトウキビ白葉病のIPMを確立するために解明・証明すべき要素について、さらなる研究・開発が必要であることが共通認識として共有されました。今後も、多方面での協力を進めて行く必要があります。

小堀主任研究員がサトウキビ白葉病に対するIPM体系について説明(農業局撮影)

セミナー参加者の集合写真(農業局撮影)

40名近くの農業専門官や行政官等が熱心に聞き入る(農業局撮影)